事業の目的
主には「エンドオブライフ・ケア援助者養成基礎講座」を実施しています。この講座は、人生の最終段階を迎え、日に日に食事が少なくなり、やがて寝ついていく人と、どのように関わってよいかわからない援助者が、自信を持って支援にあたれるようになることを目的としています。
講座では、人生の最終段階に共通する自然経過、自宅・介護施設で求められる症状緩和や、意思決定支援の基礎知識を学びます。さらに、援助的コミュニケーションについて、ロールプレイを交えて学んだ上で、エンドオブライフ・ケアの中でも特に難しいとされるスピリチュアルペインに対するケアについて、1対1での対応方法から多職種連携で行う支援方法まで学びます。これらの結果、解決が困難な苦しみを抱えた人に接しても、“援助を言葉にする”ことで、一人ひとりが自信を持って人生の最終段階にある人と関われるようになることを目指します。
終了後、研修で学んだ事例検討の枠組みを使って、ご自身の現場での事例を2例ふりかえり、ご提出いただき、一定の要件を満たした方を、「エンドオブライフ・ケア認定援助士」として独自に認定をさせていただいております。また、ご自身の組織や地域で伝えたい方のために、「認定ELCファシリテーター」として認定も行い、スライドや動画をご提供しております。
これまでの活動
従来は2日間かけて、全国で集合研修、またはeラーニング+スクーリングの形式で開催して参りました。
弊協会が主催する公開講座と、各地域の行政や職能団体等が主催するインハウス研修、2つの開催形態があります。
これまでの事業成果
これまで5年間で6,700名の方々に受講いただき、11月には開催数100回目を迎えました。
コロナ禍では、eラーニング+オンラインで研修を継続しており、これまで時間や場所等様々な制約から参加できなかった方が参加できるようになったり、オンラインだからこそロールプレイに臨場感を感じるなどのお声もいただいております。
受講後、参加者が現場で体感している変化は、開催後レポートやコラムの形で、事例としてご紹介しております。
事業の必要経費
エンドオブライフ・ケア認定援助士の課題レポートを拝読し認定する作業や、研修の運営、開催後のレポート作成等を行う業務をご支援いただけますと幸いです。