私たちの取り組む課題

● 今の福祉制度の課題
今の福祉制度は、病名や決められた基準に当てはまる人を中心に支援が行われています。
けれども、実際には「困っているのに制度の対象にならない人」がたくさんいます。
たとえば、
・家から出られない引きこもりの人
・発達障害のグレーゾーンにいる人
・家族の介護や世話を担っているヤングケアラーなど
制度の枠からこぼれた人たちは、支援につながるきっかけを失い、孤立してしまうことも少なくありません。
● 支援する側の課題
支援する立場の専門家たちもまた、力を十分に発揮できていません。
福祉・心理・教育などの分野で働く人たちは、知識も経験も豊富ですが、働く環境は不安定で、仕事を続けにくい現状があります。
せっかくの専門性が社会に生かされにくいことは、支援を必要とする人にとっても大きな損失です。
● 私たちのアプローチ
私たちは、「支援が届かない人」と「力を活かしきれない支援者」の両方に目を向けています。
制度だけに頼らず、地域のつながりや専門家の知恵を生かした「新しい支援の形」をつくることで、誰もが安心して頼れる社会を目指しています。
なぜこの課題に取り組むか

今の社会には、「困っているけれど、どこに相談すればいいかわからない」「制度の対象じゃないからどうにもならない」と、助けを求めることをあきらめてしまっている人がたくさんいます。
たとえば、家から出られない人、発達の特性があるけれど診断を受けていない人、家族の世話をしていて自分の時間が取れない人などです。
一方で、人を支える立場の専門家にも、「こうすればもっと良くなるのに」と感じながら、時間や制度の制約で動けない人がいます。せっかくの知識や経験があっても、社会の中で十分に活かされていないのが現状です。
私たちは、そうした「助けを求める人」と「支援できる人」の間にある壁をなくしたいと考えています。
困っている人が安心して声をあげられるように。支援する人が誇りをもって働き続けられるように。
制度や立場にとらわれず、誰もが支え合い、学び合いながら生きていける社会。
それを実現することが、私たちの活動の原動力です。
支援金の使い道



● 就労体験プロジェクトの運営
障がいのある方が「働くことの楽しさ」や「自分にもできる」という自信を持てるよう、イベントや企業の職場でリアルな仕事体験の機会をつくっています。いただいた寄付は、保険料・交通費・サポートスタッフの費用などに使わせていただきます。
● 「ホッとサークル」の開催
就職したあとも、人とのつながりが少なく孤立しがちな方が安心して集まれる交流会を開いています。
参加者同士で仕事や生活の悩みを話し合い、リフレッシュできる場です。
会場費や講師謝礼、運営スタッフの費用などに使わせていただきます。
● 引きこもり状態にある方やご家庭への訪問支援
外に出ることが難しい方のご家庭に直接訪問し、話を聴くところから関係づくりを始めます。
信頼関係を築きながら、少しずつ社会とのつながりを取り戻していくお手伝いをしています。
交通費や活動備品、記録作成などに使わせていただきます。
● 支援者・専門家の育成とつながりづくり
現場で支援を行う人たちが、安心して学び、相談し合えるように、研修や勉強会、交流イベントを開催しています。
より良い支援を広げていくための教材づくりやネットワークづくりにも使わせていただきます。
● 団体運営の基盤づくり
活動を安定して続けていくための事務体制や、SNS・動画などでの情報発信、ボランティアのサポートにも活用します。
応援してくださる皆さまへ
あなたのご寄付は、誰かが「もう一度やってみよう」と思えるきっかけになります。
支援を必要とする人も、支える人も、安心して挑戦できる社会を一緒につくっていけたら嬉しいです。
どうかあなたの想いを、私たちの活動に重ねてください。

