事業の目的
AMDA国際医療情報センターでは、遠隔手段(電話またはウェブ会議システム)による医療通訳を行っています。英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・フィリピン語に対応しています。通訳料は無料です。
患者が外国人で日本語ができない場合、患者の身近で言葉のできる人、たとえば家族や知人などに通訳者として付き添いをお願いして受診するということがあります。しかし医療通訳者として訓練を受けていない人が医療機関で通訳を行うことにはさまざまな問題があることが知られています。
たとえば日本に就労目的で家族でやってきた場合、すでに大人の両親よりも子どものほうが日本語を習得するのが早いため、両親の受診に子どもを通訳として帯同するということがあります。しかし病院で使われる用語を子どもが理解することには限界があります。これは配偶者のどちらかが日本人の場合も同様で、医療の話を相手の母語で伝えるのは訓練していないと難しいのです。
知人に通訳をお願いしている場合、自分が受診したいときにいつでもその知人の都合がつくとは限りません。また医療機関を受診することをあまり人に知られたくない場合もあります。労災などで受診する場合、通訳者が職場と関係のある人だと、患者さんに不利になるような通訳になってしまうかもしれません。
患者のプライバシーを守る観点から、また中立性を保つ観点から、医療通訳者は第三者であるべきとAMDA国際医療情報センターでは考えています。医療機関では通訳者の帯同、つまり派遣通訳を求められることが多いのですが、全国のどの医療機関にも通訳者を派遣するということは時間とコストの面から現実的ではありません。AMDA国際医療情報センターでは患者さんに通訳料の負担をかけさせないために、1991年の活動開始当初から一貫して遠隔通訳手段にこだわって医療通訳サービスを提供しています。