私たちの取り組む課題
増加しつづける児童虐待、こどもの貧困や不登校、若者の自殺。
次の社会をデザインし、創っていくはずのこども・若者たちの周辺には多様な社会課題が存在しています。
現行の制度や法律を背景としたサポートだけでは対応できず、困っているのにサポートにつながることができない方も多くいます。
そんな支援のセーフティネットからこぼれ落ちてしまうこども・若者たちを、多様な活動で支える支援者=伴走者たちが各地にいますが、こうした活動の多くは個人や団体の持ち出し(自己負担)によって行われているのが現状です。
なぜこの課題に取り組むか
九州若者サポートネットワーク(9sapo)は、特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット(大分県)と社会福祉法人グリーンコープ(福岡県)との協働で設立した民間のネットワークです。
家族を頼れない、頼るべき大人がいない。困りや心身の苦しさを抱えたこども・若者たち。
体調を崩したり仕事を失ったりするなど想定外のアクシデントが起きると、頼れる実家がないために住む場所や食べるものにさえ困ってしまい経済的に不安定になりやすいという現状があります。
多様な困りを抱えた方たちに対して、こども家庭庁の創設に見られるようなたくさんの制度や支援も進んでいますが、これらのサポートだけでは対応できない複雑な問題もあります。
社会の中で助けを必要としながらも、頼れる親や大人が身近にいないため、困っているのに一人で悩み苦しみながらギリギリの状況でがんばりつづけているこども・若者たち。
9sapoは、そんな困難な状況に置かれているこども・若者たちを各地で支える支援者=伴走者たちを
人のつながりと資金で社会的にサポートしたいと願い、新しいかたちの福祉デザインに取り組んでいます。
彼らが社会の中で孤立や経済的困窮に陥ることなく、安心してはたらいて生きていけるために。
九州・沖縄のこども・若者支援が、おうえんしたりされたりしながら、タテもヨコもななめにもつながりあえたら。
そんなあたたかな九州・沖縄のネットワークを、9sapoはめざしています。
寄付金の使い道
9sapoは、現行のこども・若者に関する制度だけではカバーしきれない彼らの困りを受け止めサポートしている支援者=伴走者たちに助成を行う「九州若者おうえん基金」を立ち上げました。
地域のみなさまや企業・団体さまから広くご支援を募り、集まったお金を助成金として九州・沖縄の伴走者のもとへ届けます。
「第1回九州こども・若者おうえん助成」では、こども・若者たちの生活保障や活動にかかる費用など、さまざまな活動を通してこども・若者たちのために活用され、彼らの多様な自立の「あとおし」となっています。
誰かに聞いてほしいけど誰もいない
夢をあきらめなければならない
そんなこども・若者たちに、
なーんも心配せんでいいんよ。おたがいさまよ。 そう言ってあげられるように。
こども・若者たちの多様な自立を、9sapoと一緒におうえんしてください。