私たちの取り組む課題
にじーずはLGBT(かもしれない人を含む)の子ども・若者が安心してすごせる居場所づくりをしています。
札幌から岡山までの9拠点で、毎月または隔月1回の居場所を定期開催しているほか、
仙台や長野、静岡などでも単発の居場所事業を開催しています。
2016年8月の発足から2022年末まで、にじーずの居場所事業には約2500名の子ども・若者が参加。
*10歳から23歳までのLGBTやそうかもしれない子ども・若者が対象です。
<参加しているユースの声>
• 人と違っても良いんだな、と安心した
• 楽しい。普段できない話ができる
•ここでだけはありのままの自分でいれる
• 一人で悩まなくてもいいんだとわかり、自分の存在に少しだけ胸を張れるようになりました
• 困ったことがあっても次のにじーずで聞けばいいとか話せばいいと思うと必要以上に悩まない
• 初めて行ったときに人が沢山いるのを見ただけで、自分だけではないのだと安心できた
なぜこの課題に取り組むか
日本の子どもの死因の一位は自死です。さまざまな調査ではLGBTの子ども若者の自死を考える割合や自傷行為の割合が一般人口よりも高いことが指摘されています。周囲の無理解や偏見をおそれて、友達にも親にも本当のことが言えない、「こんなことで悩んでいるのは自分だけだ」と相談もできない、不安や孤立が生じてしまう環境がまだまだあります。昨今LGBTという言葉は知られるようになりましたが、当事者の子どもや若者にとっては悩みはつきないのです。
大人のLGBTコミュニティはこれまで都市部に集中し、参加費がかかり(お酒が出る場も多いです)自分の性に迷い始めたばかりの未成年にとっては参加しやすい場ではありませんでした。インターネットに救いを求める若者には、性的搾取のために近づく大人が多いことも課題となってきました。
無料で、どの地域に住んでいても利用できて、中高生ならではの話題(成績が下がったとか、部活で頑張ったとか)が当たり前にできる中で、LGBTである自分も隠さないでいられる場所、のびのびとアイデンティティを模索できる場所が必要と考え、にじーずは全国各地で毎月1回を基本とした居場所事業を行っています。
寄付金の使い道
私たちの居場所事業は、すべて無料でユースに提供しており助成金と寄付金が主な収入源です。
みなさまからいただいた寄付は
・スタッフの育成
・スタッフのの人件費
・各拠点における地域資源の開拓と、子ども・若者団体との関係構築
のために使用させていただきます。
居場所がほしいというユースの声に答えて、今後も拠点を拡大予定です。寄付が集まればそれだけ拠点が増えます。