私たちの取り組む課題
学校にも、家にも心の居場所がない
代表篠田は小学校六年間という長い不登校経験をしています。自らが体験したその長い暗闇を「今の世代の子ども達には絶対にしてほしくない」と考え
、今の不登校で悩んでいる子ども・親御さんを救いたいという想いから4年間勤めていた会社を辞め、不登校支援の道を自ら歩むことを決断しました。
SNSなどで過去の辛かった経験談を発信していく内に、今不登校で悩んでいる親子から一人で年300件以上の相談を受けるようになりましたが、どんな相談や電話での相談を受けても何をしても「人生で自分が一番辛かった”不登校”でお金を頂くことは意に反している」とずっと考えていた為、今まで全て自分の貯金を切り崩しながらの不登校支援の活動となっていました。
しかし今共に活動をしている岩月との出会いの中で「今篠田がしている活動はとても良い事をしている。だけど自分の貯金がなくなったときは、今相談を受けている人たちはどうなるの?」と言われ、「より良い環境を提供する為にはまずは自分がしっかりとした土台を築いていないといけない」と感じるようになりました。
SNSを通して子どもや親御さんから「学校にも、家にも居場所がない」「誰も私たちのことを理解してくれない」「誰に相談したら良いのか分からない」という相談を多く受けてきました。
しかし、子ども達にとって学校に行かない選択をした後に、安心して過ごせる場所の選択肢が少ないのが現状の問題です。
そこで、よりどころは、子ども達がありのままを表現することができ、自分のペースで成長することができる心のよりどころを大阪の和泉市に作りました。
ここでは、遊びを通して「楽しい」を共有し、信頼関係を築くことで、家族にも言えなかった悩みなども相談してくれます。「他の場所は無理だけど、ここなら来れる」という方が多く、とても必要な場所だと感じています。
子どもが社会に出ていくまでサポート
家に引きこもってしまうとどうしても家族以外の人と関わる機会が少なくなってしまいます。しかし、社会に出た時には必ず人と関わりながら生きていかなければなりません。よりどころをただの居場所にするのではなく、色々な人と関わりながら過ごし、将来の選択肢を広げ、社会に出ても幸せに生きていけるようにサポートします。
大阪の居場所をロールモデルにし、もっと全国に居場所の選択肢を作っていきたいです。
親御さんの心のケアをする居場所作り
多くの親御さんから「不登校の情報が全く入ってこない」「相談できる人が周りに誰もいない」「このままでこの子の将来は大丈夫なのか?」という相談を受けました。
そういった相談を受ける中で、子どもと同じように親御さんも悩み苦しみ続けている事に気付きました。
僕たちは、沢山の不登校のご家庭と関わる内に「親御さんが変われば、子どもも変わることができる」という事に気付きました。
そこで、まずは親御さんの心のケアをする体制を整え、前向きに歩み出すことができるフォローが必要だと感じました。
しかし、世の中の仕組みを見ても、親御さんの心のケアをする体制が全く整っていないと感じます。
そこで、よりどころは親御さんに継続して寄り添い、全力でフォローする体制をオンラインで整えました。相談したい時に相談でき、全国の同じ境遇の親御さん同士で繋がり情報共有することができ、専門家から子どもの特性に合わせて講義が受けれるコンテンツを作りました!
このサービスにより、親御さんの心の負担が減り、前向きになることができます。
また、子どもも家にいながらでも、家族以外の人とアニメやゲームなどの趣味の話をしたり、全国に「友達」を作ることができる子ども向けズームも用意しました。
なぜこの課題に取り組むか
不登校の価値観を変える
不登校というだけで「甘えている」「弱いだけ」「親の育て方が悪い」と、その親子自体が否定されてしまう世の中。
学校に行かない選択をした親子には、誰も進むべき道を教えてくれません。それにより、「死」を考えたり、生きること自体が辛いと感じる子ども達を沢山見てきました。
そんな子ども達に「救えたらいい」ではなく、「必ず救う」という覚悟を持って接していきます。
よりどころは、不登校の親子を笑顔にするだけではなく、子どもの学校に行かない選択が認められ、自分の学べる場所を自分で選択できるような社会になれば、不登校で苦しむ親子を救えると考えています、
そして、不登校ということで将来の不安に繋がることをなくします。
寄付金の使い道
居場所の運営(ボードゲーム、スポーツ用品、本、ペンキ、ものづくりの材料費、食事費、消耗品費、ボランティアの交通費、大阪の居場所の維持費など)
不登校の親子の為のオンラインサービスの運営(サイト費用、サイト維持費など)
体験学習の運営(ボランティアの交通費、講師費など)