スタッフ他己紹介シリーズ!〜塩本美紀からみた、田浦佐知子
2020/5/26 19:06
さっちゃんこと田浦佐知子と最初に会ったのは、東日本大震災の年、西日暮里のボランティアセンターでした。
最初の印象は、とにかく手際がいい。早い。頭の回転が早い。喋りも早い。
掃除、整頓大好き、さっさっさって音がしそう。事務にめっぽう強い。必要なことはすぐやる、そして、大人数のイベントの切り回しがうまい。臆するということがない。
私はそのころ初めて、世の中でいろんなことを実現させるために「事務局」とか「ファシリテーター」という役目を果たす人たちが存在しているのを知りました。さっちゃんは、環境系NPOや体験型研修の仕事を通じて、そういう世界で生きてきた人だった。
年も1つしか違わないし、九州出身で教師の娘で、ずっと国公立で最初は出版系の会社にいてと、なんとなくバックグラウンドは似てるんだけど、私と全然違う能力を持ってる、すごい。博多弁で言うと「さばけとんしゃー!」(仕事できる!)っていう感じ。
そんなさっちゃんですが、だんだん時間を一緒に過ごしてそれ以上の人となりが分かってきました。ああ、さっちゃんは人の成長を信じて、心から平和な世界を願ってる。愛の人なんだなと。そのために、試行錯誤して自分のやることを自分で決めてきたのが、あの潔さなんだと。
「無駄!」っていうの、さっちゃんの口癖なんだけど、それは煩雑な手続きや、時間を食うわりに意味のない文書業務、内容のない会議などのことで、ものごとの実現に貢献しないことたちを効率化するという意味であって。
一方、暮らしに手をかけること、愛情を込めること、手を差し伸べることには時間も力も使う。お喋りして、美しいものを見たり聞いたりして、人生を楽しむことにも。そして、よく笑う。
さっちゃんは人と同じく動物たちのこともとても愛してる。何年か前、巣から落ちたツバメのヒナを世話してて、荒川土手にパートナーと2人で餌のバッタを取りに行ってるという話を聞いた時にはホントにすごいと思いました。
震災からの9年の間に、さっちゃんは、実現したい世界のために取り組むべきはコミュニケーションの問題だという答えをつかんで、その方法をさらに学び深め、実践し続けてる。WEのエンパワーメント講座にもどんどん取り入れてくれています。
研修ファシリテーターのキャリアを積んできて、実は人材開発のMBAを持ってたりするんだけれど、「平和で公正な社会の始まりは、家族や職場など身近な人との関係性なんだよ」と語る言葉にとても説得力を感じています。
これからもよろしく! そして、また、「勝手に社会科見学」の旅をしましょう。ヒントはいつも現場にある。
(塩本美紀)
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