「留学? 自分には関係ないと思う」
「英語も喋れないし、海外なんて怖い」
「うちの家、そんなお金ない」
地方の高校で「留学」の話をすると返ってくる、諦めや戸惑いの声。
こんな子たちにこそ、留学を一度考えてみてほしい。だからこそ私たちは、彼らの教室まで、等身大の留学経験談を届けに行きます。
留学には、「海外で学ぶ」以上の意味があります。
常識を飛び出して、新しい価値観に自分を投げ込んでみる挑戦。それは「当たり前」を疑い、自分を塗り替えていく時間です。
その積み重ねが、どんな場所でも生き抜ける「自分の芯」をつくります。これは誰にだって必要な、「人生の必修科目」かもしれません。
正解のロールモデルがない、この不確かな時代。
自分で問いを立て、自分なりの「新しい答え」を探してつくれる人を、日本のあちこちに増やしていきたい。それが、私たちの思いです。
そして彼らが持ち帰る経験や言葉に触れると、私たち自身にも問いが返ってきます。
「おもしろい!」「自分だったら?」
若者の一歩を支えることが、いつの間にか私たち大人の変化にもつながっていくのです。
この活動をもっと推進するために、2027年度の認定NPO法人化を目指します。そのためにクリアしなければならない条件が、3,000円以上のご寄付を年間100名以上からいただくことです。今回はこのチャレンジを行います。
まずは、私たちの活動の背景と、出会ってきた生徒たちの話を読んでいただけたら嬉しいです。
Story
こんにちは、NPO法人みんなの進路委員会 代表の谷村一成です!
私たちは、日本の中高生に「慣れ親しんだ当たり前の世界から外に飛び出し、成長する機会」を提供している団体です。キーワードは「留学」と「探究」。これまでに、総計138校の中高生8,173人に出張授業を届けてきました。

(出張授業にて母校で留学体験談を語る大学生)
「越境してみたい」——自分の留学経験
活動の原点には、私自身の留学体験と、留学をめぐる問題意識があります。
私は、最初から「グローバルな人間」だったわけではありません。高校生までは、地元・香川県で白球を追いかける野球少年でした。
「地元を出なきゃ」「越境してみたい」。そんな漠然とした思いで、大学進学を機に東京へ。大学で学ぶうちに、「これからはアメリカと中国の時代がくるのではないか」と直感し、じっとしていられず、アメリカ・中国・オーストラリアの3カ国へ留学しました。

(アメリカ留学時のホストファミリーと)
留学というと、語学のイメージが強いかもしれません。けれど私が留学経験から得たのは、語学だけではありませんでした。これからの自分の足元を考えるための手がかりを、たくさん得たのです。
たとえばオーストラリア。当時の日本ではまだ議論が十分に進んでいなかった「多様な価値観を持った人々がともに暮らす社会」のモデルや課題を、肌で感じることができました。
日本はいま、外国からやってくる観光客や労働者の方々が増えています。その中で生まれていく目の前の課題を考えるとき、海外で見てきたことが私にとって大きなヒントになっています。

(シドニー大学大学院CPACSで共に学んだ仲間たち)
留学をめぐる、東京と地方の大きなギャップ
大学卒業後は、留学生や海外大学卒業生の就職サポートをする仕事に就きました。その中で、ひとつの事実に気づきます。
年間4,000人ほどの学生が海外大学へ進学していると想定していますが、体感で6割程度が東京出身の方です。
自分の出身地である香川の学生は、2〜3人しかいなかったのです。
さらに調べていくと、海外大学に行く学生たちは、高校時代に留学していることがきっかけになっているケースが多いことが分かりました。
高校生が海外留学できるプログラムは、実際に存在します。たとえば文部科学省の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」。
しかし、全部で700名の枠のうち、香川県の高校生は直近の10期生合格者がたったの5人でした。

(文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」ページより)
「高校から留学するというきっかけを、地方の生徒たちは、なかなか得られていないのでは?」
地方の、地元の生徒たちにも、機会を届けたい。
そこから、自分ができることを考えるようになりました。
ちょうど私は仕事を通じて、たくさんの留学経験者とのつながりがありました。
彼らに「留学経験を、高校生に話してみてほしい」とお願いすると、ほとんどの人が快く引き受けてくれたのです。

(体験談を語る海外大学進学経験者)
VUCAの時代にこそ、自分を塗り替える越境体験を
彼らのストーリーに触れる中で、留学を経験した私自身が、改めて実感することがあります。
それは、留学が「越境体験」だということです。経験者は、常識を飛び出して新しい価値観に自分を投げ込む挑戦をしています。それは「当たり前」を疑い、自分を塗り替えていく時間です。

(たくさんの生徒たちが熱心に聞き入る)
現代は、VUCAの時代といわれます。
変動的で、不確実で、複雑で、曖昧な世の中。「正解のロールモデル」を目指せば良い時代ではありません。さらにAIや技術革新が進み、一人ひとりに自分なりの視点が問われています。
自分の芯を持ち、自分で問いを立て、自分なりの答えを探す力。
「常識を飛び出して新しい価値観と向き合う」越境・留学体験は、そこに至るまでの近道のひとつです。
そんな力をもつ人材が、東京に集中しているのは本当にもったいないと感じます。
地方に、日本中に、越境していける若者を増やしていきたい。そんな思いで、活動を全国に展開するようになりました。
活動で出会った生徒たち
活動では、中学・高校で海外大学へ進学した経験者が、進路に関する講演を行っています。中高生の皆さんと一緒に進路を考える「出前授業」です。

(座談会形式でみっちり語りあることも)
講演で話すのは、海外での実際の体験談。少し年上のお兄さん・お姉さんが、どんな経験をして日本に帰ってきたのか、生々しい話をしてくれます。
怖かった話、壁を乗り越えた話もあります。けれど、誰もが楽しそうに話してくれます。
その後にはワークショップを実施し、進路を選ぶときに大事にしたい価値観を、一緒に言語化・深掘りしていきます。
高校卒業後を考えるとき、「やりたいことは分からない」「みんなが行くから、とりあえず大学に行こう」と、なんとなくの進路選択をしている生徒も少なくありません。
彼らがもっと広い自分の可能性を知り、自分の力で進路を選んでいく。そのためのサポートを、講演とワークショップで届けています。

(ロールモデルとの出会いは人生を変える)
海外進学についても、留学に至った経緯も含めて、具体的な情報を届けています。
その中で、生徒たちが直面するいくつかのハードルがあることも分かりました。
たとえば「経済的な問題」。これは奨学金プログラムなどで解決できる可能性があります。
「周囲の理解」の壁がある場合は、留学の意義を丁寧に伝える必要があります。
意外に多いのは「語学力への不安」です。完璧じゃなくても大丈夫。経験者が背中を押してあげることができます。

(留学を考える仲間との出会いにも繋がる)
難しい環境から、実際に海外留学を果たした生徒もいます。
たとえば高知県の山間部にある、全校生徒100人程度の高校。廃校になりかけたこともあるこの学校から、オランダのライデン大学へ進学した子がいました。
英語が伸び悩んで苦戦していましたが、「自分らしく生きたい」と挑戦を続け、ついに合格。今では、私たちの活動でゲストスピーカーになってくれています。

(同世代の声は大きな後押しになる)
また、「海外なんて怖い。絶対に行きたくない」と言っていた子が、「海外に行ってみたい」と言ってくれるようになったケースもあります。
年齢の近い先輩たちが、壁にぶつかりながらも楽しそうに挑戦している姿に触れるうちに、「面白いかもしれない」「行ってみたい」と考えるようになりました。私たちの企画したサマーキャンプにも参加し、その後は英語のスピーチコンテストで優勝。今後がとても楽しみな生徒さんです。

(2025年夏のサマーキャンプにて)
実施校の先生からは、「うちの生徒たちって、こんなにやる気があったのか」と驚かれることが少なくありません。
「正直、あまり興味を持たないかもしれない」と心配されていた学校でも、授業が終わる頃には、生徒一人ひとりが自分の選択肢を真剣に考え始めています。

(留学を経て大きく成長する子どもたち)
活動を始めた頃は、多くの学校で「非現実的だ」と言われていました。
それでも、どんな家庭や環境でも、本人が真剣に望んで考えれば、「留学」は目の前のリアルな選択肢に変わります。
そのために、私たちは情報を届け続けます。
一人でも多くの生徒に、選択肢を伝えに行きたいと思っています。
「探究部」を地域に立ち上げたい!
次に私たちが思い描いているのは、各地域に部活のような「探究部」を立ち上げることです。
放課後に集まって一緒にチャレンジする。海外に限らず、自らの興味関心に基づいて、様々なチャレンジをしようとしている生徒たちの「ホットスポット」を、いろんな自治体に作りたい。実際に、3つのコミュニティ(高松・丸亀など)で開始、6つ(今治・新居浜・徳島・高知など)のコミュニティで作り始めています。

(たかまつ探究部の様子)
この着想は、私が旅した鹿児島から得ています。
幕末の薩摩藩を支えた人材は、きわめて近所の一区画から生まれているのだそうです。
その地域が特別すごかったからというよりも、意識を持った人々が相互に影響し高めあうことで、次々と人材が生まれていったと考えられます。同じく活躍した長州藩にも松下村塾がありましたが、人が集まる時に生まれる連鎖が、幕末の薩摩藩をチェンジメーカーへと押し上げたのだと思います。
放課後に集まって、同じ方向を向く仲間がいる。先に挑戦した先輩たちがいる。
そういう環境ができたとき、挑戦は“個人の根性”ではなく、“地域の文化”になっていくはずです。
過疎化で一極集中している世の中を逆転させ、また新しい風を地方から生みたい。私たちはそう願っています。
変化を呼ぶ活動を、一緒に作りませんか
この変化は、突然には起こりません。
一校一校、教室に足を運び、地域ごとにやり方を変えながら、仲間を増やしていく。
その積み重ねが必要です。
今回私たちは、この歩みをご一緒してくださるサポーターを募りたいと思っています。
目指すのは「友だち100人」です!
たくさんの人に応援されながら育った子どもたちは、きっと次の誰かの挑戦を応援する人になります。
その連鎖もまた、私たちがつくりたい社会のかたちです。
いただいたご支援は、たとえば
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◎出前授業を届けるための移動・運営費
◎地域ごとの「探究部」立ち上げに必要な企画・伴走
◎奨学金や制度情報を整え、選択肢を“見える化”する取り組み
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などに、大切に使わせていただきます。
認定NPO化にチャレンジします
また、3,000円以上のご寄付をくださるサポーターが100人に届くことは、私たちにとって大きな節目でもあります。
それは、「認定NPO法人」になるための大事なステップだからです。
私たちが今後挑戦したい「認定NPO法人化」。これには複数の要件がありますが、その中では「2年間に渡り、一定数以上の寄付者がいること」が求められています。
認定NPO法人になれば、寄付金が税額控除の対象となります。
寄付者の皆さまの負担が下がり、もっと多くの方々にとって寄付しやすい活動にすることができます。
だからこそ、まずは「友だち100人」。この大台に、本気でチャレンジしたいと思っています。
2027年度に、認定団体にチャレンジするのが私たちの目標です。
ぜひ、今年・来年のご寄付にご協力いただけると大変心強いです…!
応援は、意外と“自分に返ってくる”
最後に、もうひとつだけ、皆さまにお伝えしたいことがあります。
この活動は子どもたちのための活動です。けれど、関わる私たち大人も、何度も心を揺さぶられます。
怖さを抱えながら一歩踏み出す姿。うまくいかずに悔しがる姿。
それでも自分で問いを立て、試行錯誤する姿。
その時間は、不思議なくらいこちら側の「自分だったら?」「自分は何に挑戦しよう?」を呼び起こしてくれます。
若者の一歩を支えることが、いつの間にか私たち自身の“当たり前を塗り替えていく感覚”を取り戻すことにもなる。
ぜひ、あなたにもこの体験をしてほしい。仲間になっていただけたら嬉しいです。
3,000円のサポーターを、100人。
一緒に、次の教室へ。次の地域へ。変化を呼ぶ活動をつくっていきませんか。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
よろしくお願いします。ご参加をお待ちしています!


