私たちは佐賀関町田中地区・神山・東町の火災で被災した約120世帯へ、「決してひとりではない」という温かい繋がりと、安心して暮らせる毎日を届けるプロジェクトです。
火災から時間が経ち、季節は冬から春、そして夏へと移ります。
しかし、被災された方々の手元には、これから迎える季節を過ごすための生活用品が不足しています
私たちは大分市社会福祉協議会と連携し、必要な物資を選べる“カタログ方式”の支援を通して、スタッフが定期的に「お元気ですか」と訪問できる仕組みをつくります。
目標金額は100万円。
物資の調達と、訪問のきっかけとなるカタログ作成、地域コミュニティ再生のための活動費などに活用します。
Story
本ページをご覧いただきありがとうございます。
佐賀関ひとむすびプロジェクト 共同代表の谷川真奈美です。
火災発生直後、多くのニュースで取り上げられ、各地から温かいご支援が現地に届きました。しかし、報道が落ち着き、静かになった町で、被災された方々の「本当の生活再建」はまさにこれから正念場を迎えます。
避難所から、みなし仮設住宅や親族の家へ。
住む場所は確保できても、そこにあるのは「箱としての部屋」だけ、というケースが少なくありません。
火災で暮らしの道具のすべてを失うということは、季節が変わるたびに「必要なものが足りない」状況になってしまいます。
佐賀関の火災で被災した田中地区には、高齢の方が多く暮らしています。
避難所でお会いした方々の姿を見て、私たちは思いました。
「誰かが、暮らしをつなぐ役割を担わなければ、被災された方の心が置いてきぼりになってしまう」と。
私たちは、社協・企業・NPOがつながって復興を支える
『佐賀関ひとむすびプロジェクト』です。
目標はシンプルです。
被災された約120世帯が、この1年を「自分たちを気にかけてくれる人がいる」という安心感の中で、心身ともに健やかに過ごせること。
そして、地域の見守りを通して、皆さんの暮らしと命を守り抜くことです。
1. 「部屋があっても、生活は始まらない」

これからやってくる春、そして暑い夏。
分厚い冬用の布団しか持っていない方、扇風機や除湿機がない方、夏用の衣類やタオルが足りない方……。
「買いに行けばいい」と言われても、慣れない土地で、車もない。
誰に頼ればいいのか分からない。
こうした“暮らしの小さな欠け”は、一つひとつは些細に見えます。
でも積み重なると、心身の余裕を奪い、孤立を深めます。
だから私たちは、生活用品を「まとめて配る」だけではなく、
“その人の暮らしにフィットする形”で支える必要があると考えています。
みなし仮設住宅には“部屋”があります。
けれど、
日々の暮らしを過ごすための生活用品が、揃っていない世帯が少なくありません。
支援は少しずつ届き始めています。けれど、暮らしは世帯ごとに違い、必要なものも違う。
「みんなに同じ」では埋まらない“個別の不足”が残っているのが、いまの現実です。
そして何より、生活は24時間で止まりません。
寒さが来れば防寒が要る。暑さが来れば熱中症対策が要る。
“季節が変わるたびに必要なものも変わる”のが、暮らしです。
2. いまの佐賀関―「新しい生活」が始まった。でも、足りないものが残っている

避難所は12月末で閉じ、被災された方々はそれぞれの場所へ移っていきました。
みなし仮設住宅に移り住んだ方、火災エリア付近の自宅に戻った方、親族の家へ引っ越した方——。
「これからの生活」を再び組み立てる時間が、もう始まっています。
公的な支援や、各地からの支援は着々と届き、必要な物は少しずつ手に入るようになってきました。
それでも、暮らしは世帯ごとに違います。
“あと少し足りない”が残ったままの世帯が少なくありません。
だからこそ私たちは、「一律に配る」では届ききらない部分に寄り添い、
必要な物資を、必要な世帯へ——
という支援にこだわります。
3. ばらばらになる怖さ。だから「つなぎ手」が必要だった

避難所では高齢者の方が多く、ふと自分の92歳の母と重なりました。
もし母が、慣れないみなし仮設住宅で暮らすことになったら——
引っ越しの経験もほとんどなく、遠くへ行くことは旅行のように感じる人です。
そんな人が、突然すべてを失い、土地の記憶も人のつながりも薄い場所で暮らす。
それは、想像以上に心を削ります。
地域で暮らしていた頃の景色はイメージできるのに、
それが一気にばらばらになる。
この“ほどけていく怖さ”を前に、私たちは決めました。
遠くからでも、『あなたは一人じゃない』と伝え続ける支援をつくろう、と。
4. 「物を届ける」ことは、「会いに行く理由」をつくること

「佐賀関ひとむすびプロジェクト」の最大の鍵は、大分市社会福祉協議会の皆さんとの協働にあります。
安心・安全に暮らせる環境をつくるためには、
被災者の健康状態の変化に気づき、孤立させないことが重要です。
大分市社会福祉協議会のスタッフは、1月から約120世帯への訪問を開始し、
一軒一軒、生活の困りごとを丁寧に聞き取っていきます。
そこで、私たちが提供する「カタログ方式の物資支援」が大きな意味を持ちます。
- 「カタログをお渡しする」ために訪問する
- 「注文を聞き取る」ために訪問して会話する
- 「物資をお届けする」ために再訪する
「物資を届ける」という目的があるからこそ、社協のスタッフは自然な形で被災者を何度も訪問できます。
その際、玄関先で交わす会話から、
「体調はどうですか?」 「困っていることはないですか?」 と、
健康管理や生活の悩みを丁寧に拾い上げることができるのです。
私たちの支援における「物資」は、
生活を便利にする道具であると同時に、
人と人とをつなぎ、見守りを継続させるための「切符」でもあります。
一律の支援ではなく、カタログから「自分で選ぶ」という行為も、生活再建への意欲を取り戻す小さなきっかけになります。
過去に大分県内で起きた災害時にも実施したこの方式で、「物」と「安心」の両方を、一人でも多くの方に届けます。
5. 支援の流れ(予定)

- 1月から、社協スタッフが訪問を開始/聞き取り調査 ※この訪問時に、安否確認と顔の見える関係づくりを行っています。
- 聞き取りをもとに、1世帯あたり2〜3万円程度の物資を選べるカタログを作成
- 社協スタッフが再訪し、カタログの希望を回収
- プロジェクト側で物資を購入し、社協を通じてお届け
詳細なスケジュールは現在協議中ですが、支援は1年間(2026年1月〜12月)限定。
春や夏に必要な物資も届ける見込みです。
大分市社会福祉協議会の皆さんは中長期的に訪問支援を続ける意向があり、
私たちはその“バック支援”として、細く長く伴走します。
6. それでも、私たちだけでは届けきれません

正直に言えば、不安があります。
「必要なものは分かっているのに、ものが届かない」
そんな状態をつくってしまうことが、いちばんつらい。
従来の支援では埋まらない“個別の不足”に、
民間の支援だからできることがあります。
でも、それは“誰かが動けたとき”にしか届きません。
ちょっとなら支援できる人は、きっとたくさんいる。
その「ちょっと」を束ねて、確かな支えにしたい。
寄付は、遠くからのお裾分けのようなものだと思っています。
直接会うことはなくても、
「応援しているよ」というメッセージが、確かに届く支援です。
7. ご寄付の使い道(目標:100万円)

いただいたご支援は、主に次のために活用します。
- 被災世帯に届ける生活物資の調達(カタログ方式での購入)
- カタログ作成・希望回収・配送に伴う企画運営
- 地域コミュニティ再生のためのマルシェ企画運営(年2〜3回予定)
※物資は、企業・個人からの新品の余剰品提供や特別価格での購入、
また助成金・補助金の活用などとも組み合わせ、
できる限り多くの世帯に、必要な支援が届く形をつくります。
8. あなたの一歩で、「この一年の安心・安全な生活」を守れます

災害の本当の疲れは、ニュースが減り、静かになった“その後”にやってきます。
「もう元の生活には戻れないかもしれない」という不安。
誰とも話さず、一日が終わってしまう孤独。
それが積み重なると、心も体も弱ってしまいます。
だから私たちは、この1年を支えることにこだわります。
季節が変わるたびに、暮らしに必要なものを届ける。
そして、そのプロセスを通して、大分市社会福祉協議会のスタッフが被災者の顔を見て「お変わりないですか」と声をかけ続けること。
それが、命を守る砦になります。
もしよければ、あなたも「ひとむすび」の一員になってください。
ご寄付でも、拡散でも、企業や知人のご紹介でもかまいません。
あなたの支援が物資に変わり、その物資が「訪問のきっかけ」をつくり、被災者の孤立を防ぎます。
どうか、佐賀関の暮らしをもう一度つなぐ挑戦に、
お力を貸していただけませんか。
9. 私たちについて(佐賀関ひとむすびプロジェクト)
『佐賀関ひとむすびプロジェクト』は、被災された方々の“日々の困りごと”に、スピード感をもって寄り添うために立ち上がった、地域の連携チームです。
共同代表 谷川真奈美(NPO法人地域ひとネット 代表理事)
共同代表 児玉憲明(大分都心まちづくり委員会 代表理事)
共同代表 後藤秀和(NPO法人自立支援センターおおいた 理事長)
事務局/運営委員
- 特定非営利活動法人地域ひとネット
- 特定非営利活動法人自立支援センターおおいた
- EGO(ITエンジニア)
- パラボラ舎(デザイナー)
が参画し、物資カタログや運用設計、情報整理、広報物制作までを担います。
また、募金箱・余剰品BOXの設置などを通じて、地域の皆さまの「支えたい」を受け取る“受け皿”として多様なプロジェクトサポーターの皆さまと一緒に進めています。
「遠くからでも、できる支援はある」。その想いを束ね、必要な物資を、必要な世帯へ。私たちは“つなぎ手”として、この1年に責任を持って走ります。
【協力・協働】
- 大分市社会福祉協議会
- 大分県社会福祉協議会(大分県災害ボランティア・福祉支援センター)
- グリーンコープ生活協同組合おおいた
- 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター
- NPO法人リエラ
【プロジェクトサポーター】(募金箱/余剰品BOX設置 他)
- 大分市商店街BCP連携事業団体(株式会社大分まちなか倶楽部、大分市府内五番街商店街振興組合、大分市中央町商店街振興組合、大分県商店街振興組合連合会)
- 株)クリエイド
- 公財)おおいた共創基金(大分県NPOコミュニティ財団)
- 医療法人医療法人 伊東Kクリニック
- 株)emiclous(乳幼児・医療的ケア児等 保育・訪問看護)
- 一社)e-blossom(地域サロンSmileステーション運営/発達障がい児支援)
- ダブルケア大分県しましまかふぇ(ダブルケア支援団体)
- 株)スタンドバイ(高齢者訪問入浴サービスぽかぽか運営)
- 日本風景街道おおいた海べの道推進協議会(まちづくり団体)
- 道守大分会議(道路美化活動. 大分県内で美化活動を実施)
- NPO法人桜ピースワーク
- 佐藤安洋(産業カウンセラー)
- 匿名希望 個人
- NPO法人EPP
- 一社)Anchor-九州災害支援団体伴走支援機構-
- 株)アシタエ
10. 最後に —— 「生活を守る支援」は、未来を守る支援です
火災は一瞬で起きます。
けれど、生活を立て直すには、長い時間がかかります。
被災された方が「この土地で、また暮らしていける」と思えること。
地域のつながりが、もう一度結び直されていくこと。
それは、次の災害が起きたときにも、命を守る力になります。
このプロジェクトは、1年限定の生活支援として走り切ります。
そしてその先も、社協の訪問支援が続く限り、必要な連携を続けます。
どうか、あなたの“ちょっと”を、佐賀関へ。
一緒に、暮らしを結び直す一年をつくってください。
佐賀関ひとむすびプロジェクト
共同代表 谷川真奈美


