「毎年集まれるようにしたい」――その一言から始まったタコパ
2025/12/25 19:48

「毎年集まれるようにしたい」――その一言から始まったタコパ

今回のタコパは、「毎年集まれるようにしたい」という、退院から3か月後に一人暮らしを始めた若者の声から始まりました。
本人が友人を誘ってくれたことで、20歳前後の若者たちが集う時間となりました。
親の存在を知らない子、親はいるけれど今は会えない子、親と暮らしていても関係がうまくいかない子。
それぞれ異なる環境で生きてきた若者たちが、同じ場所で、同じものを食べ、笑い合う時間を共有しました。
「こういうことができるっていいね」
「家族がいれば、こんなふうにお母さんがしてくれるのかな、ここはそんな存在だよね」
そんな言葉が自然に生まれ、安心できる場の中で、価値観が少しずつ広がっていく様子が見られました。
同年代や少し年上の社会人との会話を通して、アルバイトのこと、人間関係、SNSとの付き合い方など、社会で生きていく上で大切な話も交わされました。私たちも驚かされるような今の若者の話を知ることが出来ました。
若者同士の関わりには、時に危うさも伴います。
誘いを断れなかったとき、困ったときにどう対処するかなど、「一人で抱え込まないための話」も大切に共有しています。
学校に行けず落ち込んでいる子、友達を求めている子たちが、安心した場所で人とつながり、互いに刺激を受けながら成長していける――
そんな「見守りの場」であり続けたいと考えています。
私たちは、彼らが本当に助けを必要としたときに、思い出してもらえる存在でありたいと思っています。
そして、皆様のご支援が直接彼らと出会う場所にも変化していくことができると信じています。
また、今回は参加できなかった子どもたちからも、次回は行きたい!と今まで連絡をしてくれなかったことたちともつながり始めています。
そのために、温かい食事と安心できる時間を、物価高の厳しい状況の中でも、できる限り継続していきます。
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