なんで多胎支援にかかわるようになったのか理屈で説明してみる39歳の39日間

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大野 祐一

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DAY13『育児』

2025/11/29 21:18

育児をまず分解して、児とは、まだ一人前になっていない人間。育てるとは、生き物が成長するよう世話をすること。となると、育児は、一人前になっていない人間を成長するよう世話をすること、となる。しっくりくる言葉の定義。ふだんよく見聞きする言葉は『子育て』だけど、自分の定義としてはどっちも同じ意味で扱うことにする(2025年11月29日時点では)

正直、育児論とか育児観というものはまったくないし、誰かの何かを参考にしたこともない。戸籍上、自分の子どもとして2人いるし、一緒に住んでいるけれど、「育児をしている」という感覚はまったくもってない。とはいうものの、どんな大人(つまり一人前ということ?)になるのかなーとか、できないことをフォロー・サポートしたり、新しい体験をいっしょにしたり、成長につながりそうだなと思うものはかなり提供しているつもりではある。あと、自分以外の人とかかわりながら生きるんだとしたら、そういうことしたらよくないよね、みたいな注意・助言もしている。

育児本みたいなものはもちろん見たことはある。何か月になったら、どういう状態になる。何歳になったら、こういうことができるようになる。みたいなものを目安としてながめていた。けど、それとの差異をみることはなかった。比べるものがあるとしたら、自分自身の子ども時代との比較。あのころは何をしていた、身長体重がどれくらいだった、それと比べると、なるほどぜんぜん違うなーってよく思う。


たぶんなんだけど、何かと何かの違いを見つけるのは好き。ショート動画とかでたまに間違い探し動画とか出てくると思わずやってしまう。資料のフォントが違うとか、色が違うとか、そういう細かいものを見つけるのも得意だし、好き。そう、「違う」っていうのは、何かを考察するうえで欠かせない要素なので、自分にとって大好物。

ただ、あくまでも考察のタネにしかすぎなくて、もしかすると「違い」を発見して、それを口に出すものだから、イコール指摘されていると感じているかもしれないけれど、けっしてそういうことではないんだよな。どっちが正しくて、どっちが間違っているかはその時点では基本明確ではなくて、発見=スタートラインみたいな感じ、「発見したよ」っていうむしろポジティブな報告。もちろん正解があるもの、あくまでもそこにいる人の共通認識がある正解との「違い」であれば、正そうねという指摘にはなるけど、そういう類のものを取り扱うことは多くはないかな。


子育て支援って正解がないものばかりで、支援する人はほんとうに大変だろうなと、いろんな事例なんかを見聞きすればするほど思う。多くの論調がもっと支援者は学び続けていこうみたいなものな気がしていて、もちろんそれも大事なことなんだけど、それだけではなくて、支援を受ける側も変われる部分もあるだろうと思う。それは、その人自身のスキルアップや我慢を増やすということではなくて、支援者の人はいろいろな知見を学びながら向き合ってくれるという姿勢の部分を知ることかな。

そういうお互いのリスペクトがあったうえで、わたしの育児とあなたの育児は「違い」があるよねって認められる気がする。そして、「でもわたしはこうしたい」「それならこういう工夫はどうだろうか」みたいな会話が増えると素敵だよな。そういうことが増えると、ぼくたちが合言葉として掲げる『育児を、みんなで育てよう』ができているっていえそう。


あーなんか自分自身いい問いかけだった。それではまたDAY14で!


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Representative:中原美智子

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