地域で、プレーカー(遊び場)をやってみる!ってどういうことなんだろう??
2025/12/27 00:58

郡山でのプレーカーの開催は今年初めてではなく、去年まで通算で5回ほど開催してきました。
最初はとにかくプレーカーという軽バンに載せて持ってきてくれる物で遊ぶ!それが楽しい!
プレーワーカーのぶんちゃが持ってきてくれる物にお任せ!でもとにかく楽しい!
そんな参加者の方々を見て、やってよかった~と思うのでしたが、
ぶんちゃは毎回 「今回はどんなふうにしたいとかある?」 と聞いてくれました。
何回目かでようやく「どんな遊び場にしたいか?を自分たちで思い描くことが大事なのかも!」と思い始めました。
大それたことでなくても良くて、例えば、「木陰でゆっくりできるような」とか「水遊びが思い切りしたい」とか。
そのうちに「大きな滑り台ですべりたい!」とメンバーが言ったので聞いててみたら「できるよ」と言われたのが去年だったのです。
知らない親子同士でもみんなで一つの物をつくるとか、だんだん出来上がっていく物をつくるとか、そんなことを体験するうちに、
私たちは、他の既成の遊び場にはなかなか無い、、、「変化していく遊び場」をつくっているのだなぁと思いました。
それはどんなことかというと、、、今年のように竹で櫓を組んでいくとか実際に何か作ってみるということでもあるし、どんな遊び道具でも、子どもの発想で使いかたや遊び方が変わるという意味でもあり、私たち(助っ人プレーワーカーとして手伝ってくれている若者も含めて)もその変化をとても楽しんでいる!ということ。その空気は伝染するのかな、参加してくれた大人の方もみんななんとなく全体を楽しむ気持ちでいてくれます。

子どもって「いいこと思いついた!」と言ってなんかやりだすことがありますよね。
大抵は大人にとっては、「はいはい^^;」ということだったり、「何やってんの?」なことだったり。
でも、それこそが遊びの世界。
子ども時代を振り返っても、「あの時のびのびとやっていたな!」または「隙間をかいくぐって自分たちで遊んだぜ!」
の感覚があればあるほど、暖かい記憶となって残っていると思うのですが、みなさんはどうでしょうか?(実際、現・若者と話していてそんな話になることがあります)




プレーカーの話から飛んでしまうのですが、去年から始めた「火おこし体験」は、プレーカーの日だけに限らず、私たちの普段の小さな公園で行う活動の時でもできるように、プレーカーの時を例にして企画書を書き、消防に届け出を出して、今では年に数回体験ができるようになりました。
火おこしや焚火など、実際に熱い火を想像すると「危険」と思う方もいるかもしれません。でも、火は、土や水と同じように生活の中で私たちの身近になくてはならないもので、それが変化するのもとても興味深いものです。

縄文式の火おこしは、そう簡単には煙さえ出ません。煙がでてからも、火種になって口でふ~ふ~風を送って、ボッと炎にするのはかなり難しい。じつは、11月2日のプレーカーの日に、七輪に火が付くまでの火種にできたのは、大人一人だけでした。でも、何回も何回も繰り返し、火おこしに挑戦する子がいました。あともうちょっとのところで、煙が消えてしまっても、、、
遊び場では、子どもが笑顔だと嬉しいと思うのですが、
さすがに何回やっても煙が出ないその子は笑顔ではないのです。だからといって、火おこしを取って大人が代わりにやってしまっても、きっとその子は笑顔にならないのかも。その子は、結局帰る時間が来て、「また来年くるから」とさわやかに言って帰りました!
もう一人後から来てハマった子もいました。我々が片付けをしている4時半近くまでずっとやっていました(ぶんちゃが、火おこしの周りの片付けを一番最後にしてくれたからでもありますが)

この子もどちらかというと黙々と笑い声をあげることなく、最後は「え~、もうちょっとやりたかった」という思いを残して帰りましたが、それでも「楽しかった」ようです。
私たちは「楽しい」遊び場を目指してもいるけど、楽しいって一つしか答えがないものではないし、変わっていく遊び場でありたいと思うし、
地域でプレーカー(遊び場)をやるって、こんなに色々なことを、考えさせられるとは思っていませんでした。
でも、面白いです。
また来年2026年。「今年はどんなかんじにしたい?」という質問が来ます。その時には、今いる人だけでなく、もっと色々な方々に聞いてみたいです。ぜひぜひ!なんらかの方法でつながっていきましょう!!今年2025年は、応援をしてくださり本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
あそび場つくり隊だんだん 代表 渋沢やこ
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