COVID-19の蔓延と戦う、パレスチナ・ガザの女性たち
2020/4/17 19:02
3月下旬から、パレスチナ・ガザ地区でもついにCOVID-19の感染者が出ています。
政治的な問題により、イスラエル政府によって14年も封鎖されてきた同地区は、人や物資の出入りもイスラエル政府の許可制です。面積は東京23区の2/3程度、10km×40kmの小さな地域に、栃木県や岐阜県の人口と同じくらいの、200万人がひしめき合って暮らしています。
普段から食料や燃料、電気など生活に必要なものも不足しがちで、とても厳しい暮らしを強いられています。また、経済も壊滅的な状態で失業率も約5割と非常に高く、国連などの援助なしでは生きていけない、そんな環境に人々は閉じ込められてきました。
医療物資も足りていない上に、イスラエル政府による度重なる空爆や、封鎖に反対するデモ隊への攻撃によって、病院には常に怪我人・病人があふれて医療現場は逼迫しています。閉じ込められ密集して暮らす人々の栄養状態も悪く、ウイルスが広がることによってたくさんの犠牲者が出ることが心配されています。
そんな中、JVCの活動地では、女性たちは子どもたちを栄養失調から守るための普段からの活動に加えて、コロナウイルスの予防対策を広めています。難民キャンプや貧困地区のお母さんたちには、ウイルスに関する情報が少なかったり、大切な家族を守るための判断に迷ったりと、不安でパニックになっている方もいます。そんな方々に、保健・栄養・衛生・子育てについてトレーニングを受けた地域の女性ボランティアたちが、SNSを通して寄り添い、カウンセリングを行っており、併せて感染予防知識の伝達を行っています。
そして、栄養失調が深刻な子どもたちへのフォローも欠かせません。人が集まる講習などは中止していますが、感染予防に気をつけながら、子どもの発育チェックなどできる形での活動をしています。
引き続き、特に弱い立場にある子どもたちやお母さん、家族の健康を守るため、地域の人々と力を合わせて、地道に支援を続けていきます。
たとえば月々500円のマンスリーサポートを12ヶ月続けると、子どもを栄養失調から守るための調理実習に、6人のお母さんが参加することができます。
命の危険にさらされ、人としての尊厳を保つことが非常に難しいガザ地区で、なんとか生き抜いているガザの人々がこれまで以上の危機に陥らないように、一人でも多くの人の健康や命を守れるように、皆様のお力で支えてください。
すでに応援してくださっている皆様も、記事やキャンペーンページのSNSでの拡散、紹介が力となります。
ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
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