NGOってナニモノ?「市民による国際協力」の重要性
2020/3/4 21:10
みなさま、こんにちは!
JVCは40年前、日本のNGOの草分けとして誕生しました。「NGO」という言葉はきっとみなさん聞いたことがあると思うのですが、では「NGO」がなんの略称か、どんな組織のことなのかをご存じでしょうか。
このぺージをご覧になってくださっている方はNGOについて詳しくご存じの方も多いとは思うのですが、今回は改めて、JVCも名乗っている「NGO」というものがそもそもどんなものなのか、お伝えしたいと思います。
1945年に国連憲章に登場!
第二次世界大戦を防げなかった国際連盟の反省を踏まえ、1945年に設立された国際連合。その設立時に発効した「国連憲章」に、「non-governmental organizations」という単語が初めて登場しました。その後、頭文字をとって「NGO」と略称され、日本語では「非政府組織」と訳されています。
NGOは、「非政府組織」の名のとおり、国家や市場などと一定の距離をとる民間・非営利の存在として活動する団体のことを指しています。その中でも、紛争・人権・開発問題など地球規模の諸問題を解決するために、国境を越えて人道支援や開発支援などに取り組む団体が「国際協力NGO」と呼ばれています。
国連憲章に「NGO」の存在が出てきたということは、政府や国際機関では十分に対応しきれない問題もあるので民間との協力が必要である、という認識の表れともいえます。国家が国際社会の唯一の重要アクターであるとかつては考えられていましたが、現在ではNGOの重要性が認識され、国際社会での存在感も増してきています。
市民社会の一員
世の中の様々なアクターは国家(政府)・市場(企業)・市民社会に分類されることがしばしばあります。市民社会は、政府や企業が権力や利益を追求して人々の権利を不当に侵害することがないようにチェックし、働きかける存在だといえます。市民社会のなかには宗教団体、女性団体、労働組合など様々な組織がありますが、NGOもその一員です。
ちなみに、よく似た言葉である「NPO」は「Non Profit Organization」の略称です。どちらも社会的な活動を営利目的ではなく行うことにおいては同じですが、日本では一般的に、地域や労働、子育てなど、国内の課題に対するのが「NPO」、国際的な課題に取り組む団体を「NGO」と使い分けています。
皆様のご支援があってこそ
JVCは、市民による国際協力が日本にはほぼなかった1980年に、大変な困難に直面するインドシナ難民の状況を知った若者や主婦など、いわば「国際協力の素人」である市民たちが、とにかく難民たちの力になれたら、と個人の意志で駆け付けたことによって生まれました。
設立以来、国境や国家を超えて人々が続々と参加し、インドシナ難民支援からアフリカや中東へと活動を広げながら、現地の人びと手を携えてよりよい世界を実現していくため40年にわたって国際協力を続けてきました。
政府による国際協力は主に私たちの税金等の公的資金によって賄われていますが、公平・中立を守る民間の非営利団体としてJVCが活動を続けてこられたのは、ご支援してくださった人々の力があってこそ実現できたことです。
これまでにサポートしてきた人数は本当に数えきれないほどですが、たとえば2018年度に支援を届けた人々は約3,8000人で、多くの人々の暮らしを守る活動を実施しました。そして今も世界各地で厳しい状況下にある人々に支援を届けるために、あなたの力が必要です。
「国際協力NGO」のJVCによる国際協力に、このキャンペーンを通してぜひご参加ください!
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設立40年目を迎えた2/27(木)に開始したマンスリーサポーター100人募集キャンペーンの開始10日めの3/8(日)に「シェア祭り」を開催します!
スタート後のこの時期に、多くの方々にこのチャレンジを知っていただけるよう、JVCが投稿した記事にご自身の応援コメントを添えてシェアして応援してください!
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