私たち「ぴゅあ」は重度の障がいのある子どもの母親たちの集まりとして2011年に発足しました。
子どもたちは皆、静岡県立中央特別支援学校の卒業生か在校生です。
「ぴゅあ」は子どもたちが学校を卒業した後の居場所づくりを目的として発足し、9年目を迎えるこの4月に念願が叶って「ぴぃーす」という施設(生活介護施設)をOPENすることになりました。
そこで、OPENを前に、多くの方に「ぴゅあ」のこと、「ぴぃーす」のことを知っていただき、見守り応援していただきたくこのプロジェクトを立ち上げることにしました。なぜなら、私たちが目指している「どんな人も人間らしく心豊かに生きることができる共生社会の実現」は当事者だけではできないからです。
Story
「ぴゅあ」設立の経緯
「ぴゅあ」設立より8年前、2003年に母親たちの有志と静岡手をつなぐ育成会が力を合わせて、療育を重視した学童くらぶ「あおぞら」を立ち上げました。当時は看護師、保育士が常駐する重症児のための学童クラブは、とても珍しいものでした。
特別支援学校では、それぞれの学習や活動があるために学年を超えた交わりは少なく、放課後に友達同士で楽しく過ごす機会がありませんでした。
一方で、「あおぞら」では学年や障がいの度合いなどに関係なく子どもたちが過ごすことができ、そこではみんな親も見たことのないようなキラキラした目と笑顔いっぱいで友だちとの時間を楽しんでいました。
しかし、「あおぞら」はあくまで学童くらぶであるため、卒業後はみんなバラバラになってしまいます。
そこで、学校卒業後も障がいの区分で行く場所を仕分けられない、子どもたちが楽しく過ごせる居場所を作りたいという思いで、2011年母親達の有志で「ぴゅあ」を立ち上げ、2013年にNPO法人になりました。
NPO法人「ぴゅあ」が目指す社会と、実行すること
私たちは自分たちが目指す社会と、それに向けて自分たちが実行していくことについて、ビジョンとミッションとして定めました。
NPO法人「ぴゅあ」の活動
団体を立ち上げても、居場所づくりまでの道は長く、決して平坦ではありませんでした。
立ち上げから長らく「ぴゅあ」は、団体としての実績をしっかり作るために活動を行ってきました。
「どんなに重い障害があっても地域で普通に家族と暮らしたい。」
「そのためには地域、社会の人達に重度の障害がある人や子どものことをもっと知ってもらう必要がある」
そう考えて、静岡市の委託事業として「重症心身障がい児者等 フレンドシップ講座」を企画、運営してきました。
2013年から2015年の3年間開催し、延べ137名の方に受講していただきました。
子ども達も一緒に講座に参加しました。
親の思いを多く取り入れた手作りの講座は大変好評で、現在もたくさんの元受講生さんが「ぴゅあ」を応援してくださっています。
また、2012年からは「出前講座」を定期的に開催しています。
これは、重い障害のある子どもを育てている親の気持ちや現在の生活について、若い学生さん達や地域住民の方々へお話しに出向く講座です。
これまでに約70回実施し約4500名の方々へ私たちの思いを届けてきました。
他にも講演会や映画会の開催、バザー、行政へのパブリックコメントなどに積極的に参加してきました。
ぴゅあの思い・保護者の願い
私たちは、学校卒業後に障害の区分で分けられないような居場所を作りたいと活動を始めましたが、重い障がいのある子ども達を育てる中で子ども達が持っている力を目の当たりにし、多くのことに気づかされてきました。
そしてこのような願いを抱くようになりました。
「たくさんの方々に、子ども達と触れ合っていただく機会を通じて、彼らが持っている魅力を感じ、ご自身の人生のエッセンスにして欲しい。」
「子ども達にも彼らにしか発揮できない能力を発揮して社会に貢献して欲しい。」
「与えられたいのちを最後まで輝かせて欲しい。」
そのためには彼らが輝くステージが必要です。
家族以外の人たちと触れ合う場所が必要です。
彼らが自分の能力を発揮し、生き生きと輝く居場所を作ることが私たちの願いです。
昨年、その私たちの願いが叶い、静岡市の公募に採択されて、生活介護事業所「ぴぃーす」を開設することが決まりました。
(現在、「ぴぃーす」建設の真っ最中。写真は2月5日時点)
このキャンペーンで目指していること
「ぴぃーす」のオープンまで、あと2ヶ月を切りました。
もっと「ぴゅあ」の事を知ってもらいたい!
もっと多くの方に「ぴゅあ」のそばで「ぴぃーす」が成長していく様子を見守り、一緒に育てていただきたい!
そういう思いで、今回マンスリーサポーター「フレンドシップメンバー」を大募集することにしました。
目標は2/21〜3/21までの1ヶ月間で100名です!!
運営のために資金的に苦しいので助けてもらいたいという思いはもちろんですが、それよりももっともっと欲しいのは皆様の関心と応援です。
なぜならぴゅあ が目指すビジョンである「どんな人も人間らしく心豊かに生きることができる共生社会の実現」は「ぴゅあ」だけでは作れないからです。
この思いにご賛同いただけましたら、ぜひ「ぴゅあ」が作る「ぴぃーす」の「フレンドシップメンバー」になってください。
寄付金の使い道
母親達の小さな有志の会から発足した「ぴゅあ」です。
生活介護事業所「ぴぃーす」をオープンさせる為には億単位の資金が必要でした。
補助金や借入金、メンバー各々が自己資金を拠出しています。
大きな一歩目を踏み出しますが、まだまだ運営の見通しはまだ不安定で、資金的には余裕のない運営になります。
多くの方々の支えを必要としています。
また、フレンドシップメンバーの皆さまには定期的に「ぴぃーす」の様子をご報告いたします。
そして、みなさまの寄付金がどのように活用され、重い障害があっても生き活きと「ぴぃーす」で輝いている利用者の様子をぜひ見に来てください!
¥1,000
毎月1000円、100人の方にご寄付いただけると、楽しいお出かけイベントが増やせます!
春はお花見、夏は花火大会、秋は紅葉、冬は音楽会。
家族以外の人とお出かけをする機会が少ない重症心身障害者も仲間とお出かけを楽しみたい!
バスを借りて、看護師も同行する事で安心してイベントを楽しめます。
¥3,000
毎月3000円、100人の方にご寄付いただけると、利用者が週3回入浴サービスを受けられます!
健康で毎日何気なく入浴できる人には想像しにくいかもしれませんが、重症心身障害者はお風呂に入るのも一苦労です。障害者だってお風呂に入ってさっぱりしたい!
¥5,000
毎月5000円、100人の方にご寄付いただけると、看護師の雇用を1名増やせます!
そうすると人工呼吸器をつけた人が1人利用できるようになります。
これで、ご本人の外出の機会を増やして体験を増やして生活を楽しむことができます。