コモンビートは、2023年の団体設立20周年という節目を機に、舞台鑑賞の感動をより多様な人達と分かち合うため「Musical For All ーあらゆるひとに参加と鑑賞の機会をー」という取り組みをスタートしました。
その一環で、コモンビートのミュージカル公演に18歳未満の子どもを無料で招待する「青少年招待」を行っています(18歳以上の同伴者は割引有料)。これまでの間、青少年招待を行ってきた中で、目の当たりにしたことが、舞台鑑賞が子どもたちに与える大きな可能性でした。
そして、一方では、舞台芸術にアクセスできる機会が環境によって左右される「体験格差」の現実もありました。
今後もあらゆる地域で子どもたちに舞台を届けていくために、10月1日(水)~11月19日(水)の50日間を期間に、サポーターを募集します。
月1,000円・年間12,000円のご支援で、6名の子どもたちを公演に招待することができます!ぜひ、子どもたちに、舞台鑑賞の感動と未来への希望をプレゼントする「チケットサンタ」になって、応援いただければ幸いです!
※本件寄附につきましては、毎月1日に自動決済が行われますので、10月中にご寄附いただきますと、11月1日も決済が行われます。あらかじめご了承くださいませ。
Story
NPO法人コモンビートは、「個性が響きあう社会」を目指し、「表現する楽しみをみんなのものに」するために、大人の表現の場と子どもへの表現教育を全国に届けるNPO法人です。
メイン活動の「100人100日ミュージカル®プログラム」では、学生から主婦・サラリーマン・経営者まで、多様な市民100人が100日間で、異文化理解をテーマにしたミュージカル「A COMMON BEAT」を作り上げます。
活動を続けて21年が経ち、これまで舞台に上がった市民は約7,500名、観客動員数は25万人を超え、市民ミュージカルとしては日本最大級の規模になりました。そんな私達が次のステップとして取り組んでいるのは、この表現の場を「表現する楽しみををみんなのものにする」こと。その中でも、「子ども」たちにこの舞台を届けることです。
子どもたちがこの舞台から受け取るもの
そのため、一昨年から青少年招待サポーター制度を立ち上げ、ミュージカルの公演に、近隣の青少年を無料で招待しています(18歳以上の同伴者は割引有料)。毎公演でキャンセル待ちになるほど多くの招待申し込みをいただき、2024年には東京と関西で開催した公演にて、合計2,668名を招待することができました。
子どもたちからは、こんな感想をいただいています。
(他にもたくさんのご感想をいただいています。直近に開催した第64期東京公演、第65期名古屋公演の青少年招待の様子は、以下のレポートよりご覧いただけます。)
【第64期東京公演】https://www.mfa.commonbeat.org/blogs/1140/
【第65期名古屋公演】https://www.mfa.commonbeat.org/blogs/1156/
劇場という非日常的な空間で舞台鑑賞に心を躍らせるだけではなく、多様な大人たちのエネルギーを直接浴びることを通じて、子どもたちは、「大人になること」へのポジティブなイメージや楽しみも受け取っていることがわかりました。
ミュージカルの招待チケットを通じて、子どもたちに舞台の感動や未来への希望をプレゼントしたい。そんな想いで、青少年招待サポーターのことを「チケットサンタ」と呼んでいます。
招待活動から見えてきた、『ミュージカルの壁』
また、招待活動の中で、保護者の方からはこのような声をいただくようになりました。
「とてもありがたい機会です。子どもを劇場に連れていくのはハードルが高いので、無料ということでチャレンジしてみようと思いました。」
「子どもに舞台を見せてみたいと思っていましたが、2人分の費用がネックで機会がありませんでした。私が想像していたより子ども達が真剣な目でみていたので、今後も連れて行こうと思います。」
「大変ありがたかったです。子ども3人の5人家族ですが、全員で行くとなるとチケット代が高くなり‥。子どもたちにミュージカルを体験させてあげられて本当によかったです。」
「芸術に触れる機会を持たせたいと思っても、ミュージカルは結構な値段。興味を持つかどうかわからない子どもを連れてとなるとためらってしまいます。が、招待だとダメもとで応募しようと思えました。子どもたちに貴重な機会をありがとうございました!(40代 保護者)」
「子どもにミュージカルを経験させる良い機会となりました。ありがとうございます。招待だからこそ『子どもを連れて行っても良い』とミュージカルのカベが取れました。」
(公演アンケートより)
子どもたちは、自分だけでは観劇に行くことはできません。しかし、家族で観劇するとなればそれだけ費用も高額になり、敬遠されてしまいがちなのが現実です。これは今、社会問題として叫ばれている「体験格差」という課題にもつながっています。だからこそ、コモンビートでは、「子ども」を無料招待し、「保護者」の費用も割引することで、費用の負担感を減らし、鑑賞の機会を届けています。
ただ「観る」だけではない、ミュージカル体験へ
コモンビートでは昨年から、ミュージカルの中に登場する世界各国のダンスや表現を体験できるワークショップを公演と同時に開催している「COMMON BEAT FES」で実施。青少年招待で観劇に来た子どもたちも無料で参加することができ、保護者の方からもご好評をいただいています。※公演によっては開催していない場合もあり
保護者の方からもこんなご感想をいただいてます。
「ワークショップを受けてからのミュージカルで子どもたちが一緒にうたっておどって、楽しんでいるのを見て感動、ダイバーシティを感じた。」
「100人の歌声に子どもたちが驚き、今まで味わったことがない刺激を受け入れていてよかった。ワークショップの後に見たので、一緒に踊って楽しめた。」
(61期九州公演でのワークショップ「舞台のシーンに飛び込もう!~世界のダンス教室~」開催レポートは、以下のコモンビート団体ホームページよりご覧いただけます。)
https://commonbeat.org/blog/55860/
ミュージカルや表現活動を楽しむ方法は、「鑑賞」だけではありません。鑑賞と合わせて実際に「やってみる」機会も提供することで、作品や舞台の理解が増したり、自分を表現する楽しさを知ったり、より深い「ミュージカル体験」を届けていきたいと思います。
寄付金の使い道
今回、マンスリーファンディングで集められた寄付金は「18歳未満の子どもの招待費用」に充てられます。
現状のサポーターによる支援で賄えている金額は、年間約1,200席分です。2025年の招待座席数は3,000席を予定しており、少しでも多くの子どもたちに届けたい気持ちから寄付額以上の招待を行ってきますが、費用の持ち出しによる負荷が重なることは、組織にとっても持続可能な状態とは言えません。また、今後年間公演数も増やし、招待枠も増積となる見込みです。
そこで、【月額1,000円のマンスリーサポーター50名】をさらに集め、その支援により、年間1,500名以上を持続的に招待できるようになることを目指しています。
サポーターが増えれば増えるほど、より多くの子どもたちを招待できるようになります。
ぜひ、青少年サポーター「チケットサンタ」になって、子どもたちに舞台鑑賞の感動と未来への希望をプレゼントしてください!