NPO一期JAMの活動~いちご食堂①~
2020/2/7 22:37
お世話になっております。
理事長の山崎です。
私たち一期JAMはアフリカを主とした国際交流団体として2013年に設立しました。活動を重ねる共にアフリカ社会が抱える問題を解決するには、日本社会の抱える問題にも向き合い、相互をクロスオーバーする事により双方より効果的な解決に向かうのではとの一つの見解に至っております。
今回は当法人が取り組むこども食堂についてご説明させて頂きます。
まず子ども食堂の定義としては、”子どもやその親、および地域の人々に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供するための日本の社会活動”とあります。※Wikipediaより
発祥は東京大田区蓮沼の「気まぐれ八百屋だんだん」さんが日本第一号と言われております。
【国際交流&地域包括&こども食堂】
当法人がこども食堂を開催するキッカケとなったのは、2017年末。
場所は当法人事務所が加盟する商店街会合の席での事でした。
「お客さんが大手スーパーに流れてしまい、商店街の縮小が止まらないんだよ」
「何か手立てはないか?」
一期JAMが拠点とする東京大田区下丸子周辺は、高度成長期からバブル期にかけて大手カメラメーカー、大手トラック製造工場を始め沢山の工場が並ぶ”産業の町”でもありました。当時、各企業の終業時間となる夕方から夜にかけて、商店街はそれはそれは、連日賑わい活気に溢れていました。
しかし、バブル崩壊後の1990年台後半からは景気悪化により大手トラック製造工場が撤退。また周辺地域の都市計画により、高層マンションが立ち並び、同時に大手スーパー参入が進みました。下丸子周辺の街並みは一転して、大きく変わる事になります。
商店街の数多くあった商店はシャッターが閉まり、賑わいに溢れてた街並みが変わると共に活気も徐々に失われて行きました。
商店街会合での冒頭のセリフはそれらが背景にある言葉でした。
そのアンサーとして、私、山崎の案は、
「大手スーパーができない事をやってはどうでしょう?
商店街は大手スーパーよりも、お客さんと距離も近くて”ぬくもり”や“情”も
伝えやすいはず。地域の方に愛されるような居場所を作ることが大事だと思います。いま、話題の子ども食堂の開催をするのはどうでしょう?」
こうして大田区下丸子地区で初めての子ども食堂が翌年2018年3月に開催される事となりました。
ネーミングは一期JAM(いちごじゃむ)の一期(いちご)を取って『いちご食堂』と名付ける事にしました。
コンセプトは大田区の内陸(西側)よりの地区は、超高齢化社会という地域課題を抱えている事を踏まえ、また当法人の活動の柱である国際交流のエッセンスも加え、「赤ちゃんからお年寄りまで、世代も人種も超えた、誰でも参加できる居場所つくり」としました。
この いちご食堂 は、これまで 演奏活動メインだった
当法人にとってその後の道筋を決めるターニングポイントとなります。
続く
<NPO一期JAMホームページ:活動報告 いちご食堂 >
https://www.ichigojam.org/ichigojsokudou
← Back to all activity reports