育てて、つなぐ。エネルギーの未来をあなたと|ISEP25周年クラウドファンディング!

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応援メッセージ②(インターン卒業生 デンマークエネルギー庁職員 高橋 叶さん)

2025/9/12 00:10

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ISEPインターンを卒業して10年。変わらずエネルギー業界で踏ん張り続けている私ですが、今でも色々なところでISEP出身の方と会います。人によっては全然ISEPのミッションと違う方向に動いている人も。かくいう私も、昔は想像もしなかったタイプの人たちと一緒にお仕事する機会も増えました。それこそが、ISEPが創出してきたこの上なく大きな社会的価値の一つだと思います。エネルギー業界のあちらこちらに、地域や市民と再エネのより良い関係性を問い続けてきたISEPの考えに触れてきた人がいる。これからも、ISEPという駅を経由してエネルギー業界に良い風を吹かせてくれる人材が増えていくことを願って、心から今回のクラウドファンディングを応援します。


①自己紹介

現在デンマーク在住で、デンマークエネルギー庁(Danish Energy Agency)に勤めています。日本で言う資源エネルギー庁に相当する組織で、いわゆる国家公務員ですが、国籍規定がないため「外国人」でありながらもパーマネント(無期限)で雇ってもらっています。デンマークと世界各国のエネルギー連携を促進する部局におり、デンマークで蓄積されてきた政策・制度的知見を各国政府と共有するのが主な任務です。ちなみに、デンマーク語はまだほとんど話せず、仕事は全て英語でしています。

ISEPインターンをしていた10年前は、本当にカタコト英語すらままならないレベルでした。海外からのインターン生との交流や、ISEPで得られる海外のエネルギー政策の最新情報に刺激を受け、海外、特に欧州への関心、そして英語を勉強するモチベーションが高まりました。ISEPインターンをきっかけに、国際色の強い修士プログラムに進学し、修士の間に当時ISEPと連携していたデンマークの再エネコンサル「PlanEnergi」で半年間のインターンシップを経験しました。卒業後は日本のバイオマスコンサル会社で3年ほど勤務し、その後縁あって転職した駐日デンマーク大使館でエネルギー担当官という役職を4年勤めました。「次に転職するならデンマークに住みたい」と思いデンマークエネルギー庁の求人に応募し、無事採用を受けて今に至ります。


②ISEPインターンを始めたきっかけ

2015年、私が学部3年から4年に上がる頃にインターンを開始し、卒業までの1年間お世話になりました。当時福島県の南相馬市にボランティアで通っており、原発事故とその後の「復興」施策がもたらした社会的分断を目の当たりにし、再エネに関心を持つようになりました。ISEPの皆様が執筆されたコミュニティパワーの本を読み、地域主導の再エネという概念に強く惹かれ、門戸を叩きました。


③インターン中の印象に残った体験・エピソード

主に、「農林漁業と親和的な再エネ事業」の事例調査を担当させていただきました。まだFITが始まって約3年、そもそも再エネ事業の数が少なかった頃。資源エネ庁の公開データから、FITで運転開始した事業の電源種・設備容量・自治体名などの組み合わせで全国の事例を隅から隅まで検索していました。本当に力技(笑)

未熟な学生だった私にも、調査方法も含めて一任していただきました。最初は戸惑いもありましたが、たくさんフィードバックを頂きながら最終成果物に仕上げていった経験は、大きな成長機会となりました。最終的には全国で再エネ事業に取り組もうとしている「大人」の皆様の前での調査成果の発表を託していただき、「まだ学生なのに?!こんなにたくさんの専門家のまえで?!」と心臓が飛び出しそうだったのを覚えています。

あれから10年。今は、身に余る大きな仕事にあえて挑戦するのが成長につながるし、大抵のことはどうにでもなると思える大人になりました。ISEPでの経験がなかったら、日本人でありながらデンマークエネルギー庁の求人に応募する、という普通は思いもしない選択肢をとるマインドセットには至っていなかったかもしれません。


④ISEPインターンシップの魅力や応援ポイント

私の頃とは再エネを取り巻く環境も、ISEPのメンバーやカルチャーも変わってきているとは思いますが、今でも変わらないだろうと想像するISEPの魅力は、(良い意味での)「丸投げ文化」、「多種多様な人との出会い」です。

「丸投げ文化」は、上にも書いた通りですが、学生であっても信頼とリスペクトをもってタスクを任せてもらえる懐の深さのことです。これが苦手な人もいると思いますが、私にとっては自発性と自信を獲得していく大切なプロセスとなりました。

また、ISEPにいると、産官学民問わず様々なプレーヤーと出会う機会があります。出会う人たちは、組織や肩書きに捉われない、個人としてクセの強い人が多い気がします(笑)「多種多様な人との出会い」は、エネルギーへの関わり方を考える素晴らしい機会になると同時に、自分の将来、生き方や人生観を大きく揺さぶる強烈な体験になります。


⑤これからのインターンや若手人材育成への期待

産業の根幹であり、政治的関心の中心であり、生活の必需品であるエネルギーは、本当にややこしく、面倒臭いテーマです。時には、いやしばしば、科学的議論を超えたイデオロギーの衝突も避けられず、当事者ならもちろん、見ているだけでもしんどく感じる時があります。

これからエネルギーの世界に足を踏み入れてくれる仲間たちには、自分を疑い続け、自分と異なる考えを理解しようと努める人であって欲しいと思います。私自身もまだまだひよっ子。新しい仲間から新しい学びの機会を頂くことを心から渇望しております!


高橋 叶(たかはし かなう)

デンマークエネルギー庁職員

ISEPインターン卒業生(2014年度)


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Representative:飯田哲也

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