様々な社会課題に取り組むNPOの多くは、経理や法務などのバックオフィス業務を担う人材の慢性的な不足に直面しています。限られたメンバーで事業と並行して業務を担っており、時間的・専門的なサポートの必要性は高まっています。一方で、企業などでの経験を活かし、自身のセカンドキャリアを社会貢献に活かしたいと考える人も一定数いますが、具体的な関わり方が分からないという声もあります。
NPO法人ジービーパートナーズは、そうした人と団体をつなぎ、知恵と経験が循環する社会を目指しています。今回のクラウドファンディングでは、その仕組みをさらに広げるための活動費用を募ります。共感いただける皆さまとともに、この挑戦を進めていければ幸いです。
【目標金額】500,000円
【資金使途】知恵と経験が循環する取り組みとして、主に以下の2つで活用します
①経理サポーター養成講座のリニューアル(動画制作費等)
②人材マッチング業務にかかるコーディネーター謝金、マッチングイベント費用等
また今回のCF挑戦を通じて、「認定NPO法人」の申請要件の1つである年間3,000円以上の寄付者100名以上の達成も目指しています。
Story
【社会課題の裏側で、見落とされがちな「仕組み」の話】
貧困・子ども・福祉・環境・災害支援……。
さまざまな社会課題に取り組むNPOは、今日も日本のどこかで誰かの声に耳を傾け、寄り添い、活動しています。
しかしその「活動の裏側」には、目に見えにくいもう一つの課題が存在しています。
それが、経理や法務、制度対応などといった所謂「バックオフィス業務」を担う人材の不足です。
限られたメンバーの中で、組織のリーダーや一部のコアメンバー、或いはボランティアが支援活動と並行して実務を抱え、手探り状態のまま制度対応や会計処理などをおこなっているNPOも少なくありません。
「社会を変えたい」という想いを支える「仕組み」が、足りていないのではないか。
それが今、多くのNPOが直面している現実です。
【「NPOを支える人が足りない」という構造的な課題】
元来、NPOが取り組む活動領域は、受益者から直接対価を得ることが難しいケースが多く、「継続的な組織運営≒安定収入の確保」が難しいという構造的な課題を抱えています。
内閣府の調査※によれば、NPOの約半数が年間収入500万円未満の小規模に運営されており、雇用できるスタッフも限られる為、法人運営全体を支えるバックオフィス業務の担い手が不足しています。また同調査では、安定的な経営を目指す上での課題として「人材の確保や教育」と回答するNPOが最も多く(65.6%)、非営利活動の領域においても人材の確保は重要な課題となっています。
※出典「特定非営利活動法人に関する実態調査(令和5年度)」https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/npojittai-chousa/2023npojittai-chousa
【「経験豊富な」ミドルシニア世代のセカンドキャリア】
一方で、現代日本においては少子高齢化が進み、定年退職後も働くことや社会とつながることへの需要が日に日に増しています。とくに、ミドルシニアと呼ばれる40〜60代にとって「セカンドキャリア」を描くことはライフプランとして、とても大切なことの1つです。株式会社リクルートの調査※によれば、ミドルシニア世代はそれ以外の世代よりも、これまでに培ってきた経験やスキルを生活や収入の為だけでなく、自身のやりがいや社会貢献の為に活用していきたいと考える傾向が強いという調査結果も出ています。
しかし現実には「どこで関われるのか分からない」、「自分のスキルが活かせるのか不安だ」といった無意識の壁を感じ、接点を見つけられないままの人も多いといえます。
「支えてほしいNPO」と「携わりたい人」が出会えない。
ここに、大きな社会的な「もったいない」が眠っているのではないでしょうか。
※出典「転職活動者調査 第4弾(2023年6月)」https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0613_12338.html
【社会課題を「一緒に解く」マッチングの仕組みを】
2013年8月に設立以来、ジービーパートナーズでは、主に2つの事業を中心にNPO等のバックオフィスをサポートしています。
①NPOサポート事業
ご依頼いただくNPO等非営利組織を対象に、事業事務局や団体の運営サポートをおこなっています。
2024年度実績:
事務局業務:2団体(公益財団法人子ども未来支援財団 高校生給付型 奨学金「まなべる基金」 事務局 他)
経理サポート:約30団体
②経理サポーター養成講座
NPOをサポートするNPO団体のバックオフィスを支える担い手育成を目的に毎年開催し、のべ100名の方に受講いただいています。
2024年度実績:
第12期 全8回:参加者3名 13期 全8回:参加者2名
さらに、今年度の新たな試みとして「支えを必要とするNPO」と「力を貸したい個人」との間に立ち、それぞれの「想い」と「できること」をつなぐマッチングサービスをスタートしました(トライアル期間中)。
今回のクラウドファンディングでは、そうした取り組みをさらに広げていく為の活動資金として、目標金額50万円と設定してご寄付を募っています。
<寄付の使い道>
知恵と経験が循環する取り組みとして、主に以下の2つで活用します
①経理サポーター養成講座のリニューアル(動画制作費等)
②人材マッチング業務にかかるコーディネーター謝金、マッチングイベント費用等
【信頼されるNPOには、「しっかりした裏側」がある】
「信頼できるNPO」とは、どんな団体でしょうか。
公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)の調査※によると、「信頼できるNPO」の条件として、5割以上の人が「情報公開」や「行政処分の有無」、「適切な会計処理」といった、アカウンタビリティやコンプライアンスに関わる要素を挙げています。
※出典「2024年度NPOの信頼性についての意識調査」https://jcne.or.jp/2024/11/13/report-15/
つまり、ジービーパートナーズが支えようとしている領域こそ、NPOの信頼性を高める鍵であり、結果として寄付や他団体との協働を呼び込む要素にもつながっています。
仕組みが整えば、信頼が生まれる。
信頼が生まれれば、支援がつながる。
この循環を育てることが、私たちの目指す未来です。
【100人以上の応援が、信頼と循環を広げていく】
今回のクラウドファンディングでは、認定NPO法人※の申請要件に必要な「年3,000円以上の寄付者100名以上」の達成も目指しています。この達成は、私たちにとって「信頼を積み重ねるための一歩」であると同時に、「社会の仕組みづくりを支える寄付文化の醸成」にもつながるものだと信じています。
※認定NPO法人…寄付を行った企業や個人などの寄付者には、税額控除や所得控除といった寄付控除による税制措置を受けることができます。所轄庁より、一定の基準を満たしていると認定を受ける必要があります。
【代表者からのメッセージ】
ご支援・応援、どうぞよろしくお願いいたします。