ラムサール条約COP15派遣のための特別カンパ

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原野好正

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保全・再生されたKASIBO湿地の視察

2025/7/31 15:42

保全・再生されたKASIBO湿地の視察 Main Visual

 本日で、COP開幕から1週間となります。今日は、本会議は開催されません。ラムサール条約事務局が、決議案について本日までに議論されたことを総まとめして、明日以降の本会議において採択できる決議案に修文する作業日なのです。そのため、締約国の代表団やNGOはオフの日となりますが、開催地の湿地を視察するエクスカーションを条約事務局が用意するのが通例です。

 COP15では、開催地ヴィクトリア・フォールズからバスで1時間半ほど南に下ったKASIBO湿地の視察を組んでくれました。

 現地での説明によると、1960年頃にKASIBOで泉が発見され、20キロ離れたところにいる部族がここにツリーハウスを作りました。ハントする野生動物もたくさんいる良い狩場でもあったので、彼らも安全な拠点が必要だったのです。

 このツリーハウスを拠点に、近隣の部族がKASIBOの泉を利用していたのですが、計画性のない利用のため、泉が劣化してしまいました。泉の水辺には水草がなくなり、周囲の草木も枯れて、土がむき出しとなり、泉の水量も枯渇しました。

 そこで、近隣の部族の人たちが話し合い、ジンバブエ政府の協力も得て、水源である泉の保全を始めることによって、KASIBOの泉の流域全体が守られるようになったとのことです。

泉の水が流れこむ川を見ているときに、放牧地から牛舎に帰る牛が何頭もやってきて、ごくごく水を飲んでいました。写真ではよく見えませんが、この池の左側が泉でそこから水が流れてきています。

 泉からの水は、広大なインゲン豆の畑を潤し、また、魚の養殖池や果樹園にも使われています。

 KASIBO湿地近隣の部族の人は、泉の恵みのおかげで収穫が増え、この収穫を原資として近くにあたらしい小学校が建設できれば、子どもたちが遠くまで歩いて登校しなくてもよくなると言っていました。

 エクスカーションからCOP会場に戻ってきたのが遅かったので、会場ホテルで食事をしました。オックスシチューとほうれん草のような野菜、そしてサザ(トウモロコシ粉を蒸した、しっとりしたおからのような食べ物。こちらの主食。シチューに合う)です。サザはボリュームもたっぷりでとてもうまい。

 明日は、本会議を覗いてブースの撤収作業です。ちなみにブースにはひっきりなしに人が来て、私も水田決議、吉野川、渡良瀬遊水地などさまざまな質問を受けました。私が対応しただけでも、感覚では20グループくらいです(ジンバブエ、ブルキナファソ、韓国その他。アフリカが多かった)。後藤さんはもっと、たぶん40グループくらいかなかな。(報告者:永井光弘)


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