湿地を守るという共通の目的でつながること
2025/7/27 16:05

本日は、Team SPOONのメンバーで、ジンバブエではラムサール・ネットワーク日本のみなさんと行動を共にし、大変お世話になっている高久が報告します。
本日は締約国会議(COP)3日目です。連日、朝から夜までイベントが目白押しで、あっという間に時間が過ぎていきます。
朝は、WWN(World Wetlands Network)のメンバーが集まり、その日に予定されているイベントや、会議の動きについて情報を共有するNGOのミーティングがあります。COPでの役割や可能性を確認し合うこの時間は、なんだかとてもかっこよいなと思いました。
ラムサール・ネットワーク日本やTeam SPOONのブースにも、毎日たくさんの人が訪れてくれ、訪れた方に活動を紹介しながら、さまざまな交流が生まれています。
特に、地元ジンバブエの小学校の先生と環境活動をしている生徒たちが何組か訪れてくれたことは印象的でした。
日本ではなかなか伝える機会のない人たちに、活動に興味を持ってもらえるのは貴重な経験です。どうすれば自分たちの活動をわかりやすく、魅力的に伝えられるのかを考えるきっかけになり、また、訪れてくれた人たちの取り組みもとても学びになりました。
お昼はサイドイベントがあり、いくつか同時に開催されるので、どれに行くか迷ってしまいます。この日参加したサイドイベントは、「湿地とフライウェイ、人々、そして機関をつなぐ」というセッションです。
内容ももちろん興味深いのですが、皆さんが使う美しい言葉が心に残りました。例えば、「自然は国境がないことを知っている」(Amyさん)。「フライウェイは地図や条約で定められたものではなく、古代からの空の渡りの道」(Jenniferさん)。
会場からは、ビクトリアフォールズが見えます。遠くに立ちのぼる白いモヤを見て、私たち日本人は思わず、あれ?温泉?と思ってしまいますが、滝から上がる水しぶきなのですね。
少しだけこの景色にも慣れてきましたが、地平線がどこまでも広がる風景を見ると、本当にアフリカに来たんだなとしみじみ感じます。夕方になると、広い空が虹色のように染まり、とても綺麗です。
夜は、柏木さんと、Team SPOONの佐々木、高久がEAAFP(東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ)主催のディナーに参加しました。
フライウェイの仲間たちと楽しいひとときを過ごし、会の最後には、11月に開催されるEAAFPのパートナー会議(MOP)でまた会いましょうと再会を約束しました。
国も立場も違う人たちと、湿地を守るという共通の目的でつながることができるのは本当に素敵なことだと感じました。そして、湿地のことをもっと知りたい、みんなともっと一緒に活動をしたいという思いがますます強くなりました。
このつながりこそが、活動を続けていく原動力だなと深く実感しました。
(報告者:高久ゆう)
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