「やりたいって言っても、どうせ否定される」
「こんなこと話したら浮いちゃうかも」
10代の頃、自分の本当の気持ちを心の奥にしまい込んでいた経験はありませんか?
これらの困難は“特別な問題”とは見なされにくく、本人の努力不足として片付けられてしまうことも少なくありません。
私たちウィルドアは、誰かの“正解”じゃなく、“わたしからはじまる学び”を、一緒に探してきました。
必要なのは、理解してくれる誰かの存在。
見守り、信じ、「それ、いいね」と応援してくれる大人のまなざしです。
すべての10代に、「応援される」があたりまえの社会を。みんなで。
10周年を共に迎える応援団員(マンスリーサポーター)を募集します。その輪に、あなたも加わってもらえませんか?
【募集概要】
◆主催:一般社団法人ウィルドア
◆期間:2025年7月21日〜8月31日
◆目標:マンスリーサポーター200人
Story
すべての10代に、「応援される」が当たり前の社会を
すべての10代に、「応援される」があたりまえの社会を。
ウィルドアが目指してきたのは、若者一人ひとりが“わたしから始まる学び”を選びとり、自分らしく歩める社会です。
しかしながら、それを実現するためには、学びの機会や居場所といった“環境”だけでなく、
「子どもたちがもともと持っている可能性を信じ、引き出す」という、ナビゲーター的な視点を共有し合う仲間の存在が欠かせません。
子どもたちが自分の好きなことや得意なことに出会い、それをのびのびと表現できるような環境を整えることで、彼らの内にある力が自然と育っていく。私たちは、その小さな芽に気づき、そっと背中を押す存在でありたい。
この10年間、私たちは自らがそのような担い手となり、延べ約5万人の高校生に対しそのような環境を届けてきました。
けれど、私たちだけでは、届けられる機会に限界があります。
だからこそ、これからの10年でウィルドアが取り組むべきは、共に価値観を育てていく仲間を増やしていくことだと考えています。
そのためには、活動の場を持続的に広げ、全国各地で若者の伴走に取り組む大人たちとつながり合い、 対話しながら価値観を共有し、育てていく基盤が必要です。
しかし、現状の規模では、そうした取り組みを安定して継続・展開していくには資金が足りません。
一人では変えられない価値観を、みんなで育てていく10年に。
今、私たちには、ウィルドアの次の10年を共に歩んでくださる仲間が必要です。
継続的なご支援は、オンラインの居場所「willdoor Compass」や探究プログラム、若者に寄り添う学びの応援者の育成に活用され、 価値観と環境の両方に届く支援の“循環”を生み出します。
私たちが見据える課題意識
10代の若者たちは、今、自分の価値観や歩みたい道と、置かれた環境との間にある“ズレ”の中で、静かに生きづらさを抱えています。
たとえ学校に通い、友達がいたとしても、「本音を話せない」「興味や想いを語れない」10代は少なくありません。こうした“見えづらい生きづらさ”は、自己責任とされ、頼れる場所を持てずに孤立を深めてしまうリスクがあります。
「勉強だけが大切じゃない。自分の好きなことに向けて行動する高校生活に切り替えたいと感じた」
「とりあえず自分で行動してみることの大切さを学べた。今やりたいことが決まっていなくても、焦らなくていいんだって思えた」
こう話してくれた高校生たちは、ウィルドアの活動を通じて、自分の内側の声に出会い、その声に正直でいること、自分自身に肯定感と納得感を持って生きるきっかけを得ることができました
また、住む地域や通う学校によって得られる機会にも大きな差があります。イベントや人との出会いに恵まれない環境では、「人の数だけ幸せの形があると知り、もっと広い世界を見てみたくなった」と語るような気づきに、なかなか出会えません。しかし、これらの困難は“特別な問題”とは見なされにくく、本人の努力不足として片付けられてしまうことも少なくありません。
私たちは、このような10代が「自分の可能性を諦めずにすむ環境」を選択できない社会構造に向き合い、一人ひとりの想いや願いを尊重しながら伴走しています。正解を押し付けるのではなく、納得感を持って進めることを大切にし、「応援される」ことがあたりまえの社会の実現を目指しています。
これまでのウィルドアの取り組み
このように、ウィルドアは、10代が“自分らしく生きる”ことを阻む「価値観と環境のミスマッチ」という見えづらい課題に向き合ってきました。相談できる人がいない、自分の関心を語れない、地域や学校による情報格差がある——。そんな状況が、希望を描く力や自己肯定感を奪い、生きづらさへとつながっていく。私たちは、それを“社会に認識されにくい孤立”の兆しと捉え、早期に手を差し伸べる仕組みづくりに取り組んでいます。この10年間で、5万人を超える高校生と関わってきました。
やりたいことがある/探している10代のためのオンラインコミュニティ「willdoor Compass」では、メタバース空間で安心して語り合える場を提供。学校では起業家や大学生との出会いを届ける授業を150校以上で実施し、都立高校や長野県教育委員会から業務委託を受けています。
その他、地域との協働による探究プログラム「ワンダリングチャレンジ」や「MAKERS UNIVERSITY U-18」の取組を通し、高校生からは「自分の声を初めて言葉にできた」「仲間ができた」「自分の考えに自信が持てた」といった声が寄せられています。
事業を続けていくなかで、このような場を国内外に作っていく仲間にも恵まれました。2022年からは学習者の自走・自燃・自律を促す「学びのナビゲート研究会」を立ち上げ、10代の学びに伴走する教員や地域支援者たちとともに、自分に合った学びを創造する後押しをするとともに、ノウハウをまとめた研修プログラムを開始し、“伴走者”の育成及びネットワーク化にも力を注いでいます。
これまでも、これからも。
私たちは、目の前のひとりの願いと向き合い続けながら、「問題を抱えていると認識されにくい」10代にこそ届くよう、願いを込めて現場を創っていきます。
なぜマンスリーサポーターが必要なのか
これから、ウィルドアは引き続き10代への直接的な支援を行いつつも、それだけでは届かない領域に挑みます。
ひとつ目は、地域や学校の中に“応援する文化”を育てていく仕組みづくりです。どれだけ多様な学びの選択肢があっても、日常の中でその一歩を認め、支えてくれる大人がいなければ、10代はなかなか挑戦に踏み出せません。だからこそ私たちは、学校や地域に入り込み、先生や地域の人たちが10代の悩みや願いに耳を傾け、そっと背中を押す伴走者になれるよう、研修や実践の場をつくっていきます。
ふたつ目は、より多くの10代に価値を届ける“量の拡大”です。それは単なる数の増加ではなく、「応援する文化」が根づいた地域や学校を増やすことにより、持続的で意味のある広がりになることを目指します。
応援してくれる誰かがすぐそばにいる。そんな安心感と信頼の中でこそ、一人ひとりが自分の可能性を諦めずに挑戦し続けることができると、私たちは信じています。
しかし、今の体制・財源だけでは、届けられる数にも質にも限界があります。
だからこそ、継続的にこの挑戦を支えてくれる「仲間」が、今、必要です。
寄付で実現できること
いただいたご寄付は、以下のように活用されます。
① 高校生への直接支援に
メタバース空間を活用したオンラインサードプレイス「willdoor Compass」や、仲間との出会いがあるオンライン・対面イベントの実施など、高校生が安心して自分の学びや悩みを語り、次の一歩を踏み出せる機会の提供に活用されます。このような機会を提供するためには1回あたり10,000円ほどの財源が必要になりますが、現在は助成金等に頼って実施している状況です。10人の方から月1,000円のサポートを受けられれば、毎月安定的に事業を提供することができるようになります。
② 支え手を育てる仕組みづくりに
10代の学びに寄り添う力を育てる研修や研究活動、また教育現場での実践と学び合いの場づくりの推進に繋がります。これにより、学校や地域に“応援する文化”が少しずつ根付いていきます。現在、学びのナビゲート研修は1回あたり約40万円(参加者20人を想定)の実施コストがかかり、予算の限られる学校や団体では実施を断念せざるを得ないケースも少なくありません。もし、年間100万の継続的なサポートを得られれば、毎年3回以上の実施が可能となり、毎年約60人、研修受講者が増えることで、その先で多くの10代に対し、自分のそばに「応援者」がいる状態を提供することができるようになります。
③ 社会構造の変化への働きかけに
探究・課題解決型学習の普及や、教育委員会・自治体との協働、教育制度への提言活動など、地域や自治体レベルでの仕組みづくりを後押しする活動にも活用されます。支援が一部の場にとどまらず、社会全体に広がるための基盤となります。
継続的に社会に働きかけていくためには、安定した財源が必要です。現在ウィルドアの収入のほぼ100%が年度ごとの助成金・業務委託費となっており、継続寄付を獲得することによって、複数年度の見通しをもちながら戦略的な事業拡大が可能となります。
代表メッセージ
おわりに
ウィルドアは、誰かが正解を教えるのではなく、一人ひとりの「わたしから始まる学び」に寄り添い、支える人が増えることを目指して、10年間活動してきました。
そのまなざしに共感し、力を貸してくれた仲間が少しずつ増えています。研修で学びを深めた先生たち。willdoor Compassを始めとした各現場を一緒につくってくれた学生たち。学校と社会をつなごうと奔走する地域のナビゲーターたち。
彼らの一歩が集まり、私たちは目の前のひとりの挑戦に応え続けてこられました。
でも、それだけではまだ足りません。
今の社会では、自分の興味や願いを語ることすら「特別な人だけのもの」と思ってしまう10代が少なくありません。行き場のないもやもやや孤独を抱えながら、誰にも頼れずにいる子がたくさんいます。
だから私たちは、応援されることが“あたりまえ”の社会を、本気でつくりたいのです。誰もが自分の願いを語れ、その願いに耳を傾け、一緒に考えてくれる誰かが必ずいる。そんな景色を、仲間と一緒に、育てていきたい。
ウィルドアは今、その輪をもっと広げようとしています。
学校や地域の枠を越え、誰かの「やってみたい」が、もっと自然に応援される社会を――
一緒につくりませんか?
今回のキャンペーンを通して集まった支援は、10代の学びを支えるプログラムの実施、安心して話せる場所づくり、そして若者と大人が出会える場の運営に活用されます。
わたしたちの挑戦に、ぜひあなたの想いを重ねてください!