特定非営利活動法人つなぎレンガ座理事/ アロマセラピストの宮近 由紀子さんから応援コメントをいただきました!
2025/8/6 16:22

おもやいとの出逢い
令和元年の佐賀豪雨災害の時に武雄市で「みんなでできることをわかちあおう」という集まりがあり参加しました。当時私は県域の支援団体・佐賀災害支援プラットフォームの一員でもありましたが、立ち上げてから初めての大きな災害で何から手を付けていけばいいのか、何ができるのか、ただただ無我夢中で動いていました。
その折に開かれたこの集まりの参加者は、ほとんどが女性の方でしたが「何かしたい」という気持ちと「それを生かせるところがある」という期待に満ちていました。
支援の経験がある鈴木代表や全国から駆け付けた鈴木代表の仲間の方たちに助けられて、形になっていく瞬間でした。「できること」は大きなことではなくても、みんなでわかちあっていけばいいんだと、その後の私の支援の土台になる気づきを得ました。
地域とともにわかちあう
私はアロマセラピストでもあるので、その後も支援中は他の地区を担当しながら、おもやいが開く地域のサロン活動にハンドマッサージなどで参加しました。
そこでは支援物資を配布したり、それぞれができることをしながらお困りごとを聞き取るのですが、回が進むごとに地域の方や被災された方もボランティアに参加してくださっていました。
一方的に支援をされる側でいるのではなくて「自分たちも何かをしたい」という気持ちや、なかなかお顔が見えない気になる方のことをどうしたらよりそえるか、みなさんでいっしょに「おもやい」する場でした。地域のことはやはり地域の皆さんが一番わかっていて、外部からの支援者は助けられました。自分にできることがあることが、心が休まることにもなっていたと思います。
令和3年の二度目の被災は地域にとっても、地元の支援者にとっても本当に心痛むことでしたが、この「おもやいの場」が平時にもあり続けていたことがどれほど大きな力になったことかと思います。
日常の暮らしとともによりそう癒しの場
災害支援というと、力仕事や泥かき、重機のような専門的なことが思い浮かびますが、実際は多岐にわたります。
まずは命の危険から脱し、家屋や衣食住の補修や確保などの段階を経ながら、なるべく元の暮らしへ戻れるよう生活再建を目指していきますが、被災して浮かび上がるのは、実は日常で家族や地域で課題となっていたことです。
それこそ、ひとり一人、地域でも事情は違います。「おもやい」はずっとよりそい続けています。解決しなければいけないことも増えていますが、メンバーもスキルアップして、今では佐賀県で応急処置から生活再建までよりそえる数少ない存在です。
しかし平時に地域によりそい続けることは並大抵のことではありません。
佐賀に、この地に「おもやい」がある、私たちのできることを「おもやい」しあう場所があることは本当に心強く、安心なことです。どうぞ皆様も、共にわかちあう仲間としてご支援をいただけたら幸いです。
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