【あと6日】なぜ今、対面での公開講座をにじーずがやるのか
2025/7/2 11:59
こんにちは、にじーず代表の遠藤まめたです。今回のクラウドファンディングも残り6日とラストスパートを迎えました。たくさんの応援をいただき、ありがとうございます。
今日は「なぜ今、全国各地で、対面で公開講座を行う必要があるのか」という話をしてみたいと思います。にじーずは居場所づくりの団体ですが、なんで啓発なの?という疑問も持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・「地方のしんどさ」としての、繋がりのせまさ
にじーずは現在、年間約130回ほどLGBTの子ども若者の居場所を開催しています。大都市でも小さな街でも開催しています。地域によって「自分のことを話したいけど、うちの地域は狭いコミュニティだから、広がるのが怖くて話せない」とか「居場所に行きたいけど公共交通機関での移動が難しい」といった課題があります。
LGBTユースのしんどさは、地方のしんどさでもあります。大人なら自分の好きな場所に移動する自由、繋がる相手を選択する自由が選べるかもしれないのが、選べない。
そのため「地方にどんどん居場所を増やす」「メタバースの活用をして地方のユースが参加できる方法を作る」を、これまでにじーずでは頑張ってきました。
ただそれだけでも不十分で、やはり地域の大人の理解が増えることが「地方に暮らしているLGBTユース」にとっては外せないポイントだろうと考えています。繋がりの選択肢を増やそう、と呼びかけても、そもそも繋がりの濃さ・狭さの中で苦しんでいる人にとっては根本的な解決にならないからです。
・必要なのは情報ではなく、コミュニケーション
そこで、この何年かは大人のアライを増やすためにYouTubeで無料で見られる啓発動画(15分*4本)、冊子「LGBTユースのためにおとなができること サポーターズガイド」などを作ってきました。またメディアでも多数情報発信をしてきました。他にもいろんな団体や個人が努力をしているおかげで、必要な情報は「手を伸ばせば届く」時代となっています。
https://24zzz-lgbt.com/blog/materials/
ここから先必要なのは、コミットメントするための動機がなかったり、新しいチャレンジを続ける仲間がいなかったり、忙しい中で後回しになったり、という「人間的な障壁」であり、これを超えるのに必要なのは対面のコミュニケーションや人間関係だと考えています。
にじーずとしては「今後も、もっとユースの居場所を開催できる拠点をどんどん増やしたい」という目標がありますが、そもそも地域にスタッフとして動ける大人がいなければ、活動も成り立ちません。
(拠点を増やす上で、現在一番のボトルネックになっているのは「人」です)
今回のプロジェクトは、現在LGBTのユースの居場所が継続されていない空白エリア(または始まったばかりのところ)で、地域の方の紹介(地域で活動している子ども若者支援団体など)でイベントを行い、あれこれとお願いごとをしたり・されたり、という関係を構築していきたいという狙いで活動しています。そうやって関係性ができれば、今後新しく拠点を作る上で必要となるスタッフの育成にも繋がるでしょう。その地域で子ども食堂や若者の居場所をやっている人たちが、自分たちのこととして、改めて性の多様性のことを考えてくれるのではないか、という期待もあります。
ここまで、やや大それたことを書いてしまいました。取り組むことは、東北から沖縄にかけての7都市での活動です。盛岡(岩手県)と福山(広島県)では、ユースの居場所も新しく始める予定で動いています。今後も続いていくような長いお付き合いが、地域の中でたくさん生み出せたらと考えています。
クラウドファンディングは残り6日となりました。よければ応援お待ちしています!
https://syncable.biz/campaign/7886
*先日、活動報告会も開催しました。こちらで全編みられます。
遠藤まめた
← Back to all activity reports