たくさんの「白米」と、夜のユースセンター近況
2025/7/8 09:58

寄付者のみなさまへ
私のバースデードネーション「夜のユースセンターを利用する若者に、白米をたくさん食べれるようにしたい。」にご寄付をいただき、誠にありがとうございました。夜のユースセンター開催日くらいは、お腹いっぱいご飯が食べられるようにしてあげたいと思うなか、みなさまのおかげでお米を購入できました。
夜のユースセンターの近況
2020年5月に開始したときには、各回15名程度の利用がありました。利用者数を成果目標にしていないながらも、じわじわと利用者の数が増加してきました。一般的な「居場所」と異なり、毎回、何年も利用し続ける若者は極端に少なく、入れ替わりも多いのが実情です。ただ、まったく来なくなるというより、月一回や数か月に一回、ひょこっと顔を出してくれる若者が多いです。
現在の夜のユースセンターは、「女性」「10代」がとても多いです。見学・視察に来てくださった方々も驚かれることが多いのですが、支援現場で見かける若者たちとは少し雰囲気が異なることもあります。それは女性や10代が多いからということもあるかもしれませんが、夜のユースセンターが自由度の高い居場所であり、ご飯を食べたり、食料を持ち帰ったり、ゲームや楽器を奏でることが目的ではなく、何より「誰かと一緒でもよいし、みんなのなかでひとり何もしなくてもよい」という場であり、この時間は「支援をしない・受けない」関係性を大切にしているからかもしれません。
そんな場に、いまでは各回40名から60名近い若者が集まります。加配職員も増やしていますが、週末夜間帯に働ける職員の限られており、また、全体的なコストも高まっています。そんななか、ご飯の量をどうするか、という話し合いも持たれました。どこまで行けるかはわかりませんが、それでもせっかく足を運んでくれているのだから、ご飯くらいはお腹いっぱい食べられるようにしていこうと職員一同、創意工夫をしています。
誰がお金を出してくれているの?
夜のユースセンターを利用する若者たちが「不思議」に思っているのが、公共施設でもない、利用にお金がかかるわけででもないのに、どうやって運営しているのか、ということです。10代半ばの若者であっても、それは不思議に感じるようです。
実際、夜のユースセンターの費用は、年間ベースで800-1,000万円ほどに膨らんでいますが、その費用の大半をみなさまからお預かりした寄付をあてさせていただいております。運営コストに関心を持った若者たちには、この場を通じて君たちをのことを想い、応援してくださっている大人がたくさんいるんだよ、と伝えています。
全員ではありませんが、大人への不信や、ヘルプを出しても助けてもらえなかった経験がある若者たちからすれば、見知らぬ自分たちを応援してくれるひとが、この社会のどこかに存在するのが驚きの出来事のようです。血がつながっていても、血がつながっているからこそ、心身の暴力に囲まれている子もいますので。
ただし、彼ら、彼女らには「自分たちがかわいそうな存在」と思われてないことを懸命に伝えています。それがゆえに、見学や視察に来てくださる大人に対しては、さほど警戒心がなく、比較的カジュアルに話しているように見えます(そこは職員もある程度コーディネーションしています)。
今回のご寄付では、お米換算で100数十キロとなっており、特にカレーやシチューなどの「汁物」の際に、たくさんのお米を準備できています。先週(2025年7月5日)の開所は、立川市内の居酒屋さんによる特別メニュー(汁物)だったのですが、40-50合ほどの白米が若者たちのお腹に入ったようです。今回はみなさまのご寄付があったので「おかわり自由」ということで、いつもよりたくさん詰め込んだのかもしれません。
改めての御礼、ご連絡とお願い
改めて、今回、私のバースデードネーションを通じて、若者たちにお米を贈るためのご寄付をありがとうございました。心より感謝しております。誕生日は年に一回来ますが、48回目となると、自分自身に対する特別な日ということもなく、しかし、何かしら生まれてきた意味付け・価値を感じられる日になるのも、ご寄付くださったみなさまのおかげです。また、来年も何か考えて立ち上げるかもしれませんが、「いいね!」と思っていただけたら、ぜひ一緒に若者や子どもたちを応援してください。
●夜のユースセンターの様子
育て上げネットでは、夜のユースセンターの様子をFacebookページを通じて(も)お伝えしております。ぜひ、みなさまの応援がどのようになっているのか様子を見ていただけましたら幸いです。
●夜のユースセンター応援団の募集
育て上げネットでは、法人全体とは別に、夜のユースセンターを支えてくださるマンスリーサポーターを月額1,000円から募っております。みなさまにもし余裕があるようでしたら、ぜひ、応援団になってください。また、みなさまの周囲にお伝えいただけると大変助かります。
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