災害救助犬について
2025/4/21 18:00
災害救助犬ってどんな犬?
災害救助犬は、優れた嗅覚を活かし、自然災害により瓦礫や土砂の下敷きになった行方不明者を発見する為に訓練された犬のことです。
近年では、災害現場以外に山での運用も注目されています。
災害救助犬の誕生
1800年、スイスのサン・ベルーナ修道院で飼われていたセントバーナードのバリーが雪深いアルプスで遭難してしまった人を捜し、生涯で40名以上の人名を救っていたことが始まりだと伝えられています。
日本で災害救助犬が広まったきっかけ
1995年1月17日に発災した阪神・淡路大震災。多くの尊い命を奪い、日本中を震撼させました。
この非常事態を受け、海外から災害救助犬も駆けつけてくれましたが、当時の日本ではこのような犬の存在が認知されておらず、受入れに時間を要し、多くの課題を残しました。
この震災で亡くなった方は6434名。そのうち、もしも発見できていれば救命の可能性があった命(防ぎ得た死)は500名にものぼると言われています。
迅速に行方不明者を見つけることができる災害救助犬がすぐに活動していれば、助けられた命があったかもしれません。
この時の教訓から災害救助犬の必要性が認知され、日本各地で育成が始まりました。
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