配車アプリと移民
2025/3/15 11:16

IMPACT National Conferenceは、毎年開催されているが、場所はいつも違う。
きっとこれは、IMPACTの開催自体を、社会変革の機運を高める機会としていて、開催を契機にコミュニティからの変革のムーブメントを高めるという意識があるからだと思っている。私が参加したことのある過去8回の参加の中で、大都市での開催は2回で、ひどい場合は会場までバスさえもないこともあった。
そうした際に助けになるのが配車アプリ。Uberに加えて、Lyftも使う。感覚的にはLyftの方がちょっと安いイメージ。
今回の渡航では、全部で5回利用した。私は運転手と話をするのが好きなので、運転手が話ができる人の場合は会話を楽しむようにしている。5回中2回はフレンドリーな方だったので、その人たちの話をしたいと思う。
1人目は、リッチモンド中心街から郊外のバスステーションに向かう際に利用した車の運転手のImanullah。ムスリムぽいお名前だったので、アラビア語で挨拶をしたところ、アフガニスタンからの移民とのことだった。学生時代に国際会議で出会ったパシュトゥン人の友人の話をしたところ、アメリカので生活の話をしてくれた。すかさず下車するときにアフガニスタンの言葉(パシュトー語)で「ありがとう(タッシャコル)」と話したらうれしかったようで、わざわざ運転席から降りてきてくれて挨拶をしてくれた。
2人目は、ソルトレイクシティ中心街から郊外の空港まで乗せてくれたMiralem。車内で会話した際に、日本にはどれくらいのフライト時間なのか尋ねられたので、「ロサンゼルスからだと10時間ちょっとかなぁ」と伝えたところ、「ここからオランダ経由でクロアチアまで行くのとだいたい同じじゃないか」と返答があった。クロアチアにゆかりがある人なのかと思ったので、「クロアチアにゆかりがあるの? 私はザグレブ郊外に学生の時に難民キャンプにボランティアにいったことあるよ。」と話したら、「隣のボスニア出身だよ」と返事があった。「え!ヘルツェゴビナ?」といったら「そうだよ」と返事。私はサッカーのボスニア・ヘルツェゴビナ代表のハサン・サリハミジッチが好きだったので、「サリハミジッチ好きだった~」と話すと「私もサッカー選手だったよ」と過去のキャリアについて話してくれた。
私が巡り合った配車アプリの運転手は移民背景の方が多く、運転手の方々との交流は自分とは異なる生き方をしている人たちの人生に少しだけ触れられたように思えてうれしい気持ちになる。
また運転手の人柄を知れると、チップを多く払いたい気持ちにもなる。
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