スタッフのリーム(シリア北東部出身)からのメッセージ
2025/3/28 12:41

クラファンゴールまで残り4日!第2ゴールまであと5万7千円ほどとなりました!
今日は、故郷のシリア北東部の窮状に苦しんでいるリームが語ったことを皆さんにお伝えしたいと思います。(写真右手のピンクと紫のセーター)
リームは、シリア紛争で看護師の勉強を道半ばであきらめ、イラク北部のアルビルに避難し、最初は難民キャンプで生活をしていましたが、現在はJIM-NETスタッフとして働いています。
現地ではイスラムの慣習として異性とは話しにくい、相談しにくいお母さんたちもいます。女性として、母として、難民として。リームを頼って相談に来るご家族のために、親身になって寄り添いながら活動しています。
=======
ここまで、日本の皆さんがシリア北東部のためにたくさんの心とご寄付を寄せてくれていること、改めて感謝しています。ありがとうございます。
私や私の周りのシリア人は日々、シリアに関するニュースを見たり、シリアにいる家族や友人と話しています。もうこの生活も長くなりました。シリア全体としては和平が進み、時間はかかるかもしれないけど、いい方向に進んでいくものと信じています。
しかしながら、シリア北東部に関しては、今後の見通しが不透明です。政治的な合意と人々の生活は、今のところ結び付いていないのが現実です。
***
3月10日、クルド人勢力がシリア暫定政権の傘下に入ることで合意しました。これ自体は喜ばしいニュースとして私の周りのシリア人らは受け止めています。
しかし、それ以降、シリア北東部の状況は全く変わっていません。イラクに逃れた私たちシリア人も同様、何の変化の兆しもないのです。トルコからの攻撃は未だに続いており、マイノリティに対する人種差別的な言説も続いています。12月8日以降、北東部に逃れてきた国内からの避難民を見てもそれは明らかだと思います。
これから先、彼らはどうやって不確実な未来を自分たちで乗り越えていけるのでしょうか?私たちは、長きに渡る難民生活、迫害を経験してきました。それ故、微かな希望を持つことの虚しさも知っています。希望に満ちた後の落胆をもう経験したくないのです。希望を失うくらいならば、キャンプ生活や難民生活の苦しみに耐える方を選びます。
私は勿論、シリアに戻りたい気持ちを持ち続けています。
イラク北部からシリアに戻ったシリア人もいます。アサド政権から逃れ、徴兵を避けるために逃げていた若者たちは、昨年12月8日以降、数百人単位でシリアに戻っていきました。
しかし、多くの人は、身の危険を感じているため、戻るという選択をしていません。自分自身と家族をいかなる脅威からも守りたい、少しでも安心して暮らしたいと思っているからです。
こうした不安定な状況にある地域であるという事実を、皆さんにお伝えしたいと思い、話しています。
不透明な未来と、不安な今を生きる北東部の人たちに、できる限りのサポートができたらと思っています。クラウドファンディング終了まであと少しとなりましたが、引き続き皆さまからのご協力をお願いできたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。いつもありがとうございます。
← Back to all activity reports