Story
こんにちは、岩附由香です。
私は12月17日で45歳の誕生日を迎えます。
この私の45年のうち半分の時間を費やしてきたのが、ACEの活動です。
1997年に設立してから、22年、山あり谷ありの団体運営でしたが存続し、
これまで約1800人の子どもを児童労働から解放し、1万3千人の子どもたちの教育環境を改善してきました。
今年は、誕生日のお祝いとして、ACEのための寄付をお願いできませんか?
画面右下の「支援する」ボタンで500円から寄付ができます。
目標は30万円。
年末も差し迫り、何かとあわただしいこの時期ですが、ご寄付をお願いできると嬉しいです! (ACEは認定NPO法人です。ご寄付は、税控除の対象です)
※ 寄付金は決済手数料を除いて全額ACEに寄付されます。
★今年1年を振り返って
年末ということで今年の私の3大ニュース振り返りますと
1.大阪G20サミットに向けて、市民社会組織の代表としてC20議長の役目を務めた。
(その一環で、「首相動静」に名前が載りました。多分一生もうない)
2.東京マラソンを周囲の予想を裏切りギリギリ完走した
3.広げよう!子どもの権利条約キャンペーンを立ち上げた
でしょうか。普通、新しいことにチャレンジする際には、他のことを辞めてからやるものですが、ほぼこれまでのものをやりながら新しいチャレンジを始めた今年(そして1はまぁまぁな稼働時間ですが無給のため、ACEにお金が入ってくるわけでもなく)。しかも今年1月からは夫が出張がちになり、9月からは育児ワンオペの中です。支えてくれた家族、保育園仲間なしではとうてい無理でした。
★そして今、、、代表がインド引っ越しという転機
実は、12月から、私がインドに引っ越すという転機が訪れています。
きっかけは夫の海外赴任ですが、その先がインドなのは、私は運命的なものを感じます。
実はインドは私が最も多くの回数を訪れている国であり、大学院時代の自分の研究対象の場であり、私が児童労働者の子どもたちと話をしたはじめての場所であり、ACEのプロジェクト地でもあり、理事を務める児童労働に反対するグローバルマーチの事務局がある場所であり、ACEをはじめるきっかけとなった、カイラシュ・サティヤルティさん(インドの人権活動家、2014年ノーベル平和賞受賞)がいる場所です。
そこで居をインドに移し、そこから代表職を続けることになりました。
★そして今、、、ACEも転換期
ACEもいま、活動上もしかしたら最も重要な局面を迎えています。
ガーナ政府との児童労働フリーゾーン(Child Labour Free Zone)設立に向けて、それを最終化するべくこれから3月までこの事業を最優先事項と位置づけ、Child LAbour Free =児童労働がもしあってもその解決が地域の中で出来る仕組みがある状態、の制度化を進めています。
これがきちんと制度化されれば、ACEは国の制度の設立を手伝ったことになります。ガーナ政府の児童労働撤廃計画にも書かれているこの制度を、現実のものにするためのチャンス。そしてそれを他の国にも広げていければ、2025年が目標に設定されている児童労働の撤廃(持続可能な開発目標, SDGsのターゲット8.7)に近づくのではないか、そう思っています。
★その実現のための活動資金
この児童労働フリーゾーン制定にあたっての先日の全スタッフ(15名)ミーティングで、こんなやりとりがありました。
「こんな日本の小さな団体がやるには、あまりにも大きいことで、
やりながら、これはもう出来ないんじゃないか、と思ったりしたんです」
「いや、ACEなら、出来ますよ」
私たちは予算規模1億強の、日本生まれ日本育ちのNGOです。それでも、カカオ産業の児童労働には2008年から取組み、国際会議やアメリカ政府主催のカカオの児童労働会議にも呼んでもらったほか、児童労働に熱心な国の官僚の人たちとも人間関係を作り、ネットワークを広げてきました。
日本の中ではあまり知られていませんが、児童労働という分野で日本といえば、ACE,と思ってくださっているチョコレート企業の方々、海外の官僚の方々は多くいらっしゃいます。
児童労働についての啓発、政策提言、企業へのアプローチ、インド・ガーナでの児童労働撤廃プロジェクトの運営、ネットワークやキャンペーンの運営。「何人でやっているの?」と聞かれてしまうほど、活動が多岐にわたっているのは、児童労働問題の現場から提言、そして企業のサプライチェーンに関わるところまで、幅広く活動を広げているからです。児童労働は複雑な問題なため、どうしてもそうならざるをえない面があります。また、政府も、企業も、コミュニティも、市民(消費者)も巻き込む活動を展開しているのは、ACEならではなではないでしょうか。
★ACE募金として使わせていただきます
そんな私たちの活動を支える8割は、みなさまからの寄付です。
毎年多くの方にご協力をいただいていますが、まだまだ、本当に足りません。
今回のご寄付は、ACE募金(上記ガーナの活動を含む、インド、日本の全ての活動に使わせていただく目的の募金)としていただきます。