プロジェクトメンバー紹介② 山根大(公益財団法人ハーモニィセンター 小貝川ポニー牧場・場長)
2025/4/4 14:15

私は茨城県取手市にある小貝川ポニー牧場に勤務しながら、
乗馬レッスンのインストラクターをしています。
声と顔が大きいのが特徴です。
河川敷にあるポニー牧場で働くうちに、
気が付いたら声が大きくなってしまいました。
顔は自分では大きいとは思っていません。
周りの人のお顔が小さいな、と思う事はありますけど。
ニックネームはフッカーです。
全身のお肉がフカフカしているので、そう呼ばれています。
最近は、ポジティブなオジサンなので、ポジさんと言う方もいます。
牧場にお越しの際は、どうぞお好きな名前で呼んでください。
ジョージクルーニーと呼んでくださっても一向に構いません。
牧場に来た方に、「また来たい」と思っていただけるようにと励んでいますが、
「自分が楽しく仕事をするのが一番だ」と考えが至ってからは、
毎日、腹の底から大笑いしながら、馬や通ってくださる皆さんと共に時間を過ごしています。
『馬のそばでは大きな声を出さない』と注意をしていますが、
毎日、馬のそばでも大声で話したり、ガハハハと笑うので、
馬達が大きな声に慣れてくれました。一般の方には馴致だと言っています。
馬達の胸の内は分かりませんが、おかげ様で小貝川のポニー達は出張先でも、
生来は苦手なはずの突発的な音にも動じない忍耐力を身につけてくれました。
寛大な馬達の感受性に感謝しつつ、日々、「馴致」を続けています。
【車椅子ユーザーのNさんをモンゴルにお連れする】今回のプロジェクトは、
【Riding For All】を掲げる我々の団体にとっても大きなチャレンジです。
私自身、これまで2度モンゴルでの騎馬トレッキングツアーを引率した経験があります。
その時にも既にオジサンでしたが、
目の前の大地が広すぎて、見えている範囲が「市」「県」なのかが
分からなくて戸惑った事を今でも覚えています。
どれくらい広いかを比較するモノもない広大な大地の上を馬に跨って疾走し、
そこで感じる風の香りや体の下で動き続ける馬の生命力、
一向に近づかない目的地の雄大さに完全にヤラレました。
現実離れしたロケーションで馬に乗って疾走する感覚は、
日本での乗馬とは何もかもが違いすぎて、
図らずも涙が出てしまいました。
本当に心が動くと、勝手に涙が出てきて、
感動していた事は後から気が付くという事もその時に知りました。
普段から馬に跨っているオジサンでさえこの有様だったので、
車椅子ユーザーがこの環境に飛び込んだらどうなってしまうのだろう、
と楽しみでたまりません。
私のミッションは、
・馬との時間をたくさん提供する
・現地で困らないように、様々な状況を想定する
・想定できる不測の事態を予め予測しつつ、その状況を体験してもらう
・自信をもってモンゴルに行けるようにする
だと考えています。
完全にすべての不安や危険が取り除ける訳ではありません。
実際に行ってみないと分からない事ばかりです。
行ってみて
「こんな事がバリアになっていた」と驚く事もあるかもしれないし、
「意外と行けた」となるかもしれません。
今回の「車椅子ユーザーがモンゴルで馬に乗るプロジェクト」のチャレンジが、
この長―い文章を忍耐強く読んでくださったあなたや、
周りにいる方が、障害のあるなしに関わらず
「夢にも思っていなかった目標」を見つけ、
チャレンジするきっかけとなったらこんなに嬉しい事はない、
と考えてこのプロジェクトに関わっています。
「次は自分の番だ!」と思いながら、
このプロジェクトを応援してくださったら幸いです。
道は続くぜ。 【Road To Mongolia】
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