ウィーン国連会議へ学生を送り出したい!薬物乱用のない未来のために

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Public Interest Foundation 薬物乱用「ダメ。ゼッタイ。」麻薬・覚せい剤乱用防止センター/Drug Abuse Prevention Centre (DAPC)

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麻薬・覚せい剤乱用防止センター(DAPC)

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薬物乱用が若者中心に広がる中、薬物乱用のない未来の社会のために活躍する学生を、国連ウィーンで3月に開催される麻薬委員会会議に送り出したい。

Story

薬物乱用・・・・自分には関係ない?!

薬物乱用というと、あまり身近に感じない方も多いかもしれません。

実は日本でも大麻所持などの違法薬物の犯罪を起こす人は年間1万人を超えており、中でも大麻事犯の20歳以下の検挙人員数は過去最多を記録、若者の薬物乱用が急増しています。また昨今では、10代の子ども達が身近な薬局で買える咳止め薬などの市販薬を一度に大量に摂るなどのオーバードース(OD)の事故も増えています。

さらに、最近社会問題として報道も多い「闇バイト」。若者が荷物を運ぶバイトに申し込んだら、荷物の中身は違法薬物、捕まって初めて知ったという事例も多数起きています。

日本以外に目を向けると、たとえば、ウガンダの首都カンパラのスラム街では、14歳~19歳のうち約35%、つまり3人に1人が違法薬物を過去3か月以内に使用した、という調査報告があります。(出典:National Library of Medicine)

世界規模でいうと、年間で推定2億9,600万人が薬物を使用していると国連機関は報告しており、これは10年前に比べて5,600万人増加しています。(出典:UNODC World Report 2023)

世界の多くの国や地域では、薬物乱用防止という視点の活動がまだまだ広がっておらず、また特に開発途上国では、経済的貧困や教育機会の不足により、薬物乱用に手を染めてしまった人たちのケアに追われている現状があります。

このような中、当センターでは、世界的な視点をもって将来的に薬物乱用防止のために活躍・貢献する学生を育てたいという思いがあります。

日本では他先進国と比較すると薬物生涯経験率が少なく、「奇跡の国」とも言われています。それは、乱用防止の活動の広がりが功を奏しているともいえます。しかし、その日本でさえも、薬物乱用の急増が懸念されている状況です。

今回日本から、そして世界から、薬物乱用「ダメ。ゼッタイ。」"Never.Ever." を軸に、安全安心な社会づくりのために貢献していける学生を、今年の3月初めて「ユース親善大使」として国連の麻薬委員会会期中に送り出します。そして、世界の若者たちを代表して、薬物問題の解決にはまず薬物乱用防止に力を注ぐことが最も重要であることを日本から世界へ発信してもらいたいと思っています。

今回選ばれた学生は、山口東京理科大学(英語名:Sanyo-Onoda City University)の薬学部5年生のお二人、田苗さんと梶本さんです。お二人からのメッセージもいただいているので、ぜひお読みいただけますと幸いです。

その学生たちの送り手としての当センターに対して、ぜひご支援をお願いいたします。

◆3月の国連麻薬委員会での学生さんたちの任務

①当センターがウガンダのNGO団体と共催で開催する国連でのシンポジウムにて、

日本の薬学を学ぶ学生として、薬物乱用防止のメッセージをスピーチで伝える。

(写真は2023年に開催され当センターが協力した国連でのシンポジウムの様子です。)


②当センターが中心となって毎年集めている国連支援募金の国連薬物犯罪事務所局長への贈呈式に出席する。

(2024年の贈呈式:藤野理事長(左)、ワーリーUNDOC事務局長(右))


③その他関連イベントへの参加、現地NGO団体、国連機関職員などとの交流

(ご参考まで2024年のユースフォーラムの写真です。今回は年齢制限のためユースフォーラムへの参加はありませんが、各種交流会などへの参加をします。)


■ 派遣される学生たちからのメッセージ

今回派遣される学生お二人からの抱負のメッセージです。

田苗さん:

この度、麻薬・覚せい剤乱用防止センターとウガンダのNGO団体共催のサイドイベントに、代表として参加させていただきます田苗悠華里と申します。

大学入学後、恵まれない環境にある子供たちの機会格差解消に高い関心を持ち、子ども食堂の運営や教育イベントの企画及び実施、英語でのスピーチ発信などの活動に取り組んできました。

私は僻地と呼ばれるような小さな町の出身で、大学での学びや国際社会との関わりを通じて視野が大幅に広がった経験から、家庭環境や経済状況に左右される子供たちの機会の格差を改善すべきだと強く感じています。また、これらの問題は薬学や薬物乱用防止とも密接に関係しており、地域の若者、そして薬学を学ぶ者としての視点を生かし、日本からのメッセージを発信したいと考えています。

今回麻薬・覚せい剤乱用防止センターさんに代表に選出いただけたことを大変光栄に思います。センターへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


梶本さん:

私は薬学部の学生として、薬物に関する深い知識を学び、薬物乱用が人々の健康や社会に与える影響について強い関心を持ってきました。これまで、小中学校で行われる薬物乱用防止教室に薬学生の立場からファシリテーターとして参加し、子どもたちに薬物の危険性を伝える活動にも取り組んできました。そしてこのたび、国連のサイドイベントに日本の若者代表として参加し、薬物乱用防止の重要性を啓発する機会をいただきました。

この場では、自身の経験をふまえ、薬物乱用防止に関するスピーチを行う予定です。また、国際的な場で他国の取り組みや意見に触れることで、薬物乱用防止活動をより効果的にするための視点やアイデアを得たいと考えています。将来的には、日本と世界をつなぐ啓発活動の架け橋となり、持続的な社会貢献へとつなげていきたいと思っています。

皆さまのご支援を通じて、この貴重な機会を最大限に活かしたいと考えております。送り出してくださる麻薬・覚せい剤乱用防止センターへのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。


■ 担当者からのメッセージ

今回当センターとして初めて期間限定のクラウドファンディングに挑戦することになりました。担当者の菅家と申します。

最初に自己紹介をさせてください。

私は大学卒業後の20代の時、自分のやりたいことを見つけるために、海外と日本を行ったり来たりする生活を繰り返していました。

その際に出会ったのが薬物です。

滞在先のオーストラリアのシェアハウスでは、大麻を常用するシェアメイトがいて大麻が普通にキッチンに置かれていましたし、留学していたイギリスでも、友人からMDMAを勧められたり、覚醒剤やLSDなど気分に合わせて薬物を使うという女子大学生にも出会いました。

誘われたときには自分は断ったものの、目の前で薬物に手を出してしまった友人もいます。その友人たちは、摂取後極度の体調不良になったり、奇妙な行動に走ったり、音信不通になったりと、それまでの平穏な生活から徐々におかしな方向へ堕ちてしまっていました。

また、薬物が蔓延している地域では、必ずといっていいほど多くの犯罪が横行していました。昼間に街中を一人で歩いていても、窃盗にあった知り合いもいましたし、明らかに薬物の影響にある人からお金をせがまれたり、といったことがありました。

そういったことを目の当たりにし、薬物が与える悪影響が個人のみならず、家族、そしてひいては社会全体の問題になると気づきました。

そして帰国後、薬物乱用防止活動の非営利団体代表として16年以上ボランティアとして従事し、学校での講演活動や街中で啓発小冊子を配布したりする中で、薬物がどう有害なのか、なぜやってはいけないのかを一人一人が自分ごととして理解することが、最初の一線を越えないための予防の有効な策だと強く思いました。

昨年当センターへ入職し、今では8歳男児の母ですが、自分の子どもが大きくなった時に、薬物が蔓延する世の中ではなく、薬物乱用のない安全安心な社会であってほしいと心から願っています。

今回のクラウドファンディングでは、国連の麻薬委員会という大きな国際舞台で、将来薬物乱用防止のために活躍していただく学生さんたちのサポートをする当センターへ、団体への寄付として募集いたします。

子ども達を薬物の魔の手から守り、自分の夢や目標に向かって生き生きとした人生を送る子ども達を一人でも増やしていきたいという思いで日々活動をしています。
安全安心な社会づくりのため、皆様からのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

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