2015年1月8日、和歌山市北部の一軒家をお借りして、子ども数名のための小さな子ども食堂を始めました。10年が過ぎ、現在は和歌山市内3カ所の居場所と約80世帯への食材支援に取り組んでいます。多くのひとり親世帯さんが利用されており、家族ぐるみの交流が広がっています。
活動を支えているのは大学生を含む地域の皆さん約50名のボランティアです。初期の頃に小中学生だった子どもたちが、最近、次々とボランティアとして参加してくれるようになり、年月の流れを感じます。
これからも活動が続き、地域の子どもたちが多くの大人に見守られながら元気に成長していけますように。
たくさんの人のつながりの中で迎える10周年を、一緒にお祝いしていただけませんか?
Story
バースデードネーションとは
自分の誕生日や団体の設立記念日等、お誕生日にあやかって寄付を集めるクラウドファンディングのことを、バースデードネーションといいます。
当会では、2025年1月8日の10周年記念日にちなみ、2024年12月10日から2025年1月17日(谷口知美理事長のお誕生日)まで、初めてのクラウドファンディングに挑戦します!
*このページは、Syncableの機能を使って作成しました。 寄付金は決済にかかる手数料と利用料を除いた全額が団体へ寄付されます。
こはうすの物語
ぜひご覧ください。公式ホームページ→ https://cohouse.jp/
10年前、子どもたちの日常生活を支える社会資源を増やしたいという思いから地域の大人たちが集まり、会を発足しました。子ども3~4名と大人・学生3~4名が集まって毎週木曜日に晩ごはんを食べるだけの小さな子ども食堂の誕生でした。
「無理せず、できることをしよう」をモットーとして地道に活動を続けるうちに、クチコミや地域の情報誌掲載などから、利用希望の子どもたちとボランティア希望の方の両方が少しずつ増えていきました。次々と民間補助金に応募し、地域の皆さんの寄付に助けてもらいながらの綱わたりの運営でしたが、年々、活動回数や場所、登録人数が広がりました。2024年度現在は、和歌山市内3カ所で10回の居場所活動と、約80世帯への食材支援を行っています。いずれも多くのひとり親家庭や親御さんの病気等で子育てが大変な家庭が利用されています。
「おたがいさま」で支え合いながら
コロナ禍では、接客業や観光業界で非正規で働くシングルマザーなどが、真っ先に失業やシフト減に遭いました。当時、子どもの不登校なども重なって不安と疲れを募らせているという訴えを多く聞きました。さらに和歌山市では、2021年秋に水管橋崩落による断水もありました。水や救援物資の配布、洗濯のできる場所の紹介などで走り回る中で、もともと時間・お金・人に余裕のない家庭ほど、非常時にはより困難に陥ることを痛感しました。
小さなNPOができる支援には限りがあるけれど、「社会全体での子育て」を少しでも前に進めるために、これからも地域密着型の地道な活動を続けます。物価高にため息をつきながら、閉塞感や不安を感じながら子育てしている皆さんと一緒に、「おたがいさま」で生きていきたいと思っています。
子どもたちが育つ場所
誰の人生にも、いろいろなことが起こるものです。家族の病気・障害や両親の離婚、貧困、暴力、不登校などの困難な状況を経験せざるを得ない場合があります。大人も子どもも、そんなしんどさからふと逃れて安心できる場所が必ず必要です。子ども食堂や居場所活動は、そういった時にそっと役に立てるかもしれません。
こはうすの居場所では、中高生たちが時々、小学生のお世話をしたリ、台所の助っ人にきたりしてくれます。初期の頃に小中学生だった子どもたちはこの10年間ですっかり成長し、学生や若者として最近次々とボランティアとして参加してくれるようになりました。新たに加わった学生ボランティアも一緒になって、若者たちだけで交流する定例企画「おとなのひみつきち」がスタートし、和やかに楽しんでいます。
私たちの活動は、ただ単に食事を提供するだけではなく、地域のつながりや安心感、共感を日々積み重ね、ゆるくつながりながらみんな一緒に生きていくためのものだということを、彼らの成長が示してくれているように感じます。
みんなの居場所を続けていくために
これからも、年代を超えてみんなで集まってごはんを食べたり、宿題や勉強をしたり、遊んだりおしゃべりしたり、安心して過ごせる居場所をめざします。困ったとき、しんどいときも「おたがいさま」で支えあい、温かい人間関係の中で豊かな生活体験を積みながら、子どもたちが元気な若者に育ってくれることを願っています。
しかし今も、単年度の補助金とご寄付に頼るしかない財政基盤の弱さと不安定さは解決していません。今回のバースデードネーションをきっかけに多くの皆さんに当会を知っていただき、協力していただけたら心強いです。さらに、良かったら、毎月・毎年の継続寄付も検討していただけたら幸いです。
この活動をこれからも長く続けていけるように、みなさんのご支援をよろしくお願いします。
↑ 2024/8/18 同窓会&交流会