キャンペーンの継続につきまして
2019/10/17 12:00
台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
現在底上げのスタッフ斉藤の地元も被災し、横山も被災地で生活している状況です。
成宮と矢部は先日、被害の大きかった宮城県丸森町を訪れ泥かきを行ってきました。現地の状況はとても大変なものでした。
このような状況下の中、このプロジェクトをどのように進めていくべきかスタッフ内で議論しました。
自粛すべきとも考えました。どうしても底上げの雰囲気は明るいイメージを与えがちなので特に敏感になっていました。この状況で不謹慎ではないか、誰かを傷つけるのではないか。そんなことを考えました。
しかし、僕たちが出した答えは、「継続」です。
さらに強いメッセージを発しながらの継続です。
それはなぜか、僕たちは結局今、目の前のできることをやるしかないと思ったからです。
人生は選択の連続です。大げさにいえば、いまこの文章を書いているということは、泥かきをしないという選択をしたということです。なんとなく過ぎ去る1日を僕たちは選択しています。
今も丸森町をはじめとした被災した地域が気になるしできることであるならば手伝いに行きたい。
でもそれは今自分の置かれた状況にベストを尽くしてない証拠なのでは?とも思ったのです。
「ごめん、いま目の前のことに全力なんで、ここで頑張ります。違う形で社会に還元します」って言えなかったらやばいだろと思ったのです。
(大学卒業するタイミングで東北に入った僕。あの時の僕は、何もなかったのかも。ただ、社会の歯車にもなれないいち大学生。)
底上げ。
この言葉は、311直後、東北を軽トラックで回っている際に降りてきた言葉です。
被災地にいる人が頑張るだけじゃない。日本全員が与えられた持ち場でやれることをやるんだ。
1人の100歩ではなく100人の1歩。
そんなことを思い、当団体を「底上げ」と名付けました。
勉強してる人はしっかり勉強したらいい。
仕事がある人はその仕事に打ち込んだらいい。
目の前で泣いている人がいたら寄り添えばいい。
もちろん手伝いに行ける人がいたら行ったらいい。
多くの仲間が被災地支援に入ることに敬意を評しつつ、
今できることを、僕たちはこの場所でやっていけたらと思います。もちろん被災地のために何ができるか考えながら。
手伝いに行けない分、さらに全力で。それはきっと日本の底上げに繋がってる。
NPO法人底上げスタッフ一同、行動で示していきます。
理事長 矢部 寛明
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