2011年8月9日、人生で初めて頭を坊主にし、携帯は東京に置いてきて、テントと寝袋と色々な装備を持って気仙沼に来ました。人との繋がりは必要ない、とにかくストイックに僕は一人でボランティア作業に打ち込むんだ、という覚悟を持って。

到着した日、周りの方にテントを貼るのを手伝ってもらい、一緒にご飯を食べ、気仙沼のことを教わり、気づけば楽しい時間を過ごしていました。東京から持ってきた、一人で努力しようなんて覚悟は、ここではまるで必要なく、1日で手放すこととなりました。

その一方で、どうしたら良いのか呆然と立ち尽くしてしまうほどの気仙沼の現状を目の当たりにしました。自分には何ができるのか、一瞬たりともその思いが頭から離れることはなく、とにかく今できる一つひとつのことを積み重ねていきました。

ふと気づいたら、気仙沼に移住しようと決意している自分がいて、同じ思いを持った仲間に出会って、NPOを立ち上げて、たくさんの人に支えられて、多くのことに感謝をして、たまにはお叱りを受けて、泣いて、笑って、泣いて、笑って、笑って、笑って、8年が経っていました。

きっとこれからも大好きな気仙沼にずっといるのでしょう。

素敵なご縁に心から感謝です。

認定NPO法人底上げ 理事 成宮崇史