バングラデシュパートナー団体エクマットラからのメッセージ
2024/9/8 18:21
ご支援いただきました皆様へ
エクマットラの渡辺大樹です。
このたびは本キャンペーンで大きなご支援を頂き、
本当にありがとうございます。
おかげさまで、すでに150万円近くのご支援を頂くことができ、
以下の活動を開始・継続することができております。
心からの感謝と共に、ご報告をさせて頂きます。
① 今回の政変時における子ども達への暴力・殺害への抗議会見
エクマットラとパートナー団体とで、子ども達に対する暴力への抗議及び会見を、記者会館で行いました。
この会見では、今回の政変下の混乱で多くの子ども達、特にストリートチルドレンが死傷したことを、またその被害の深さを認識していないことに警鐘を鳴らし、今後の市民社会がこの問題に取り組んでいくことを強く求めるというものでした。
この抗議には、実際に銃撃などで負傷した子ども達も参加し声を上げました。
② 政変時の衝突において精神的被害を受けた子ども達の調査・支援活動
7月~8月にかけての衝突や銃撃により多数の死傷者を出しましたが、
その中でも多くの路上生活の子ども達が身体的・精神的に大きな被害を受けました。
エクマットラとパートナー団体では、①の会見を通じて、精神的被害を受けた子ども達の支援を開始したいと考えていましたが、
今回のキャンペーンでの皆様からの支援を受けて、
この騒乱の中で精神的に被害を受けた子ども達の状況を知り、
その継続的な支援を開始していくための調査及び支援活動を始めました。
先日9月2日には、路上で調査や支援活動を行っていくフィールドスタッフの
ワークショップを行い、子ども達に支援を行う上で、子ども達と向き合ううえで気を付けるべきポイントを確認し合いました。
この調査・支援活動では、これから1か月間かけて合計100名以上の子ども達と時間をかけて向き合い、彼らが負った精神被害状況の把握とそのカウンセリングを行っていきます。こちらの活動報告は随時更新していきます。
③子ども達のレスキュー活動
この騒乱で被害を受けた子ども達、特に親を失ったり、はぐれてしまった子ども達の早急なケアが必要であり、現在フィールドスタッフを増員して、こうした子ども達の状況確認及びレスキュー活動を行っています。
8月5日の政権退陣以降の1か月間で、300名以上の路上生活の子ども達の安否と状況確認を行うことができました。
今後もレスキュー活動を継続し、④のアカデミーでの保護が必要な子ども達に関しては、準備を整え、入所を進めていきます。
④ エクマットラアカデミーの運営
エクマットラアカデミーは2018年に設立した、全寮制リーダー養成校で、
ストリートチルドレンから「心のエリート」を育てることを目指して、日々活動を続けてきました。
現在60名が生活するこのアカデミーでは、これまでに、50名以上の卒業生を輩出しそのうち10名はカレッジ卒業生となって、社会を驚かせるリーダーとなって社会で活躍しています。
しかし、このアカデミーの運営も、この政変と情勢悪化の影響で、財政面で甚大な影響を受け、運営の継続が非常に困難になっていました。
今回皆様から頂いたご支援を、アカデミーの運営を継続し、子ども達の学びを止めないための活動に活用させていただきます。
アカデミーの運営の中でも特に、食費や衣服、教育にかかる費用など、生活と教育にかかる部分に活用させていただきます。
これからも上記活動でレスキューした子ども達を受け入れ、さらに次世代を動かすリーダーとして社会に還元していくサイクルを回し続けることができるよう、アカデミーの運営を継続していきます。
最後になりますが、皆様からの大きなご支援に心から感謝すると同時に、路上で被害にあった子ども達の支援を充実させ、アカデミーの運営を継続していくために、引き続きよろしくお願いいたします。
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