クラウドファンディング最終活動報告と御礼
2025/9/5 17:39

クラウドファンディング最終活動報告と御礼
このたびは、私たちのクラウドファンディング「福岡に子どもホスピスを創りたい!」に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。
ご報告が遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます。
皆さまからのご支援により、2024年12月14日、古賀市「福岡療育支援センターいちばん星古賀」の一部をお借りし、こどもホスピスの仮施設を開所することができました。
皆さまからいただいたご支援金は、簡易浴槽、浴室暖房機、プロジェクター、イルミネーション、シャワーチェア、壁紙の張替えなどの備品整備、およびご家族をお迎えするための運営費として大切に活用させていただきました。
ご家族のエピソード
・Kちゃん(5歳)
仮施設を最初に利用されたのは、13トリソミーという染色体の病気を持って生まれたKちゃんとご家族でした。
クラウドファンディング開始当初から「家族みんなで一緒にお風呂に入りたい」という願いを掲げておられ、仮施設では簡易浴槽を活用し、家族全員でお風呂に入ることができました。
そのほかにも、初めて触れるワンちゃんとのふれあいに大興奮し、お姉ちゃんが作ってくれたケーキを食べて大喜びされました。
夜は、給食委託事業をされている株式会社スリーマウスさまのご協力で豪華なクリスマスディナーを楽しみ、締めくくりにはイルミネーションを眺めながら特別な時間を過ごされました。
ご家族からは「家族みんなで、安心して思いっきり楽しめる場所があることは本当に嬉しいです!」との声をいただきました。
・Mちゃん(5歳)
Mちゃんは進行性の難病のため夜間も絶えず見守りが必要で、ご両親はいつも交替で眠らずに付き添ってこられました。
仮施設では、アンパンマンが大好きなMちゃんのために手作りアンパンマン広場を用意。
SLマン号やボールプール、段ボールハウス、ブランコを設置し、大好きな絵本「魔法のわくわくおにぎり」を再現しました。
株式会社スリーマウスさまのご協力で、たくさんのおにぎりを作って楽しみ、家族みんなで笑顔あふれる時間を過ごしました。
また、夜間は看護師が見守りを行い、ご両親が安心して一緒に休む時間を持つことができました。
ご両親も、Mちゃんが生まれてから初めて夫婦でゆっくり休めたことを喜ばれていました。
・Rちゃん(8歳)
余命宣告を受けたRちゃんとご家族の夢を叶えるため、ドレスアップして記念写真を撮り、ディナーとイルミネーションを楽しみました。
ご家族からは「初めて着飾って家族で写真が撮れて一生の思い出になった。」との言葉をいただきました。
・イルミネーションパーティ
ご支援金で購入したイルミネーションで会場を彩り、サンタクロースも登場しました。
15組のご家族をお迎えし、子どもも大人も心に残る特別な日となりました。
その他の取り組み
- 11/20 心臓の病気とともに生きる男の子の病院を訪問し、サプライズのお誕生日会を開催しました。
- 12/1 外出が難しい難病の男の子のご自宅を訪問し、スタッフがサンタに変身。音楽療法の先生とともに一足早いクリスマス会を行いました。
- 12/10 医療的ケアが必要な14歳の子の京都への修学旅行にスタッフが同行し、ご家族には安心して任せられたと喜んでいただきました。
- 12/26 お母さまも難病で外出が難しいHちゃんと一緒にレジャー施設に行き、仮施設でカレー作りやお泊まりを楽しみました。
- 1/12 余命1か月と告げられた女の子のお誕生日会を行い、念願のアイスクリーム屋さんを開いて嬉しそうにしていました。
最後に
皆さまのご支援が、安心して過ごせる場所づくりと、ご家族が休める時間(レスパイト)の提供につながりました。
私たちの願いは、病気とともに生きる子どもたちとその家族が、「その子らしい時間」を安心して過ごせる居場所をつくることです。
今回の仮施設では、その願いをかたちにし、皆さまのご支援のおかげで多くの夢が実現いたしました。
子どもたちの笑顔、ご家族の安らぎや喜びの声が生まれたことは、私たちにとっても大きな励みとなっております。
いただいたご支援が、一つひとつの物語となり、かけがえのない時間を生み出しています。
この小さな「第二の家」から始まった一歩を、これから本施設の実現へとつなげてまいります。
どうぞ引き続き、温かいご支援と見守りを賜りますようお願い申し上げます。
改めまして、心より感謝申し上げます。
NPO法人福岡こどもホスピスプロジェクト
理事長 濵田裕子・スタッフ一同
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物品がそろえばすぐに運営が始められます
¥1,000,000
100万円で介護用浴槽や浴室用暖房機など、家族が一緒に安全にお風呂に入るために必要な物品が購入できます。
年末には仮施設でクリスマスイベントを考えています。素晴らしい環境の元、病気の子どもときょうだいご家族が宿泊でき、そのご家族にとって思い出深いイベントとなるよう皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。