関テレ「newsランナー」にてプロジェクトジュリエットが取り上げられました！

ジュリエットのごあいさつ！！

こんにちは！わたしは、ファシリティドッグとして訓練中の介助犬「ジュリエット」です！

7月17日に、5歳の誕生日を迎えます。

中村先生とは、2023年3月からいっしょに暮らしています。

治すのがむずかしい病気になり、足が動かなくなって、5年ほど前から車椅子での生活になった中村先生。病気になっても診察を続けている中村先生のため、日本補助犬協会が育てた介助犬たちの中から選ばれて、私は大阪にやってきました。

私と中村先生は、ずっと一緒に過ごしています。おうちでドアを開けたり、必要なものを取ってきたり。先生が病院のお仕事で診察をする時も、高齢者の方々のための施設に行く時も、先生の横にいて寄り添っています。私がお手伝いをするだけでなく、先生もまた、私のお世話をしてくれます。

先生は、私と出会って一緒にすごす日々に「心が休まっている」と言ってくれます。そして今は、私と先生のような関係を、もっとたくさんの人、子どもたちにも届けたい…と願ってくれています。

だからこそ、今回私たちはチームの一員として、子ども病院にファシリティドッグを派遣するための「プロジェクト・ジュリエット」を進めています。

今回の挑戦とジュリエットのつながり

ここからは、日本補助犬協会がジュリエットに代わってお伝えします！

ジュリエットはオーストラリア育ち。ビクトリア盲導犬協会で「エクセレント評価」、つまり優秀な成績を得た後に、日本補助犬協会に贈られました。

介助犬となるトレーニングに奮闘するかたわら、自閉症児向け介助犬のプログラムづくりにも関わった、本当に優秀な犬です。

2023年3月、医師の中村薫先生とともに、第38回身体障害者補助犬認定審査会を受験して、見事合格。「介助犬」として認定されました。

その後は、中村先生の診療に寄り添いながら、病院やリハビリテーションセンターでの補助犬介在活動に参加。子ども病院でのファシリティドッグ活動のスタートに向けて、訓練を続けています。

この1年間、日に1,000名の職員・利用者がいる大きな規模の医療施設で、そこに集う人々と触れ合い、見守られてきました。ジュリエットの周りにも、患者さんたちの笑顔があふれています。

子どもたちに犬との素晴らしい関係を届けたい！

患者の治療に邁進している中でご自身も難病を煩い、想像していなかった形で介助犬ジュリエットを受け入れることになって、人生が大きく変わった中村先生。ご自身の心が休まるだけでなく、ジュリエットの存在が患者の方々やお年寄りも癒してくれることを実感しています。

リハビリに向き合う患者の心を落ち着かせてくれたり、前向きにしてくれたりするジュリエット。実際に海外の医療機関でも、専門的な訓練を受けた犬は大活躍しています。犬が一緒にいてくれることで、たとえば患者さんの不安が和らいだり、治療に前向きに取り組むことができるようになったりする、という効果がみられています。

「この素晴らしい人と犬との関係を、病と向き合う人々、特に子どもたちにも届けたい」。

これが、少しずつ体が動かなくなっていく日々を過ごす中で中村先生が抱いている、大きな願いです。

ファシリティドッグは、国内にまだ数頭しかいません。しかも育成拠点は、関東に一つだけです。中村先生は、関西にもファシリティドッグの育成拠点をつくり、子どもたちに犬とのやさしい時間を届けたいと願っています。そのために、今回ファシリティドッグを育てる「プロジェクト・ジュリエット」の取り組みのプロジェクトリーダーも務めています。

※ジュリエットの活動は読売新聞にも掲載されています！

中村先生の夢

いま先生は「自分がジュリエットから受け取ったものを、今度は病気や障がいをもつ子どもたちに届けたい！」と願っています。その為に、ファシリティドッグに必要な医療機関でのトレーニングの協力を全面的に担い、自身の拠点である大阪・泉佐野市から病院にいる子どもたちに届けることが中村先生の夢です。

この先生の思いを、関西から全国へ形にしたいと私たち日本補助犬協会も願っています。

プロジェクト概要

日本補助犬協会では長年、補助犬の認定をしながら、人と犬を繋ぐ活動を推進してきました。

犬と人との関係性には「無限の可能性」があります。病院に補助犬がいると、誰もが前向きになれます。病と闘う人だけでなく、登校拒否の子どもたち、少年院の青年たちにも、犬は安らぎをくれます。そして人と犬とのやさしい関係を見ることで、周りが笑顔になります。日本補助犬協会は「この笑顔を広げていきたい」と強く願って活動を続けてまいりました。

今回、私たち「チームジュリエット」は、「ファシリティドッグを派遣する」という形で、入院している子どもたちに笑顔を届ける新しいプロジェクトにチャレンジします！

ファシリティドッグを育成するためには、多大な経費が必要となります。この活動を実現し、関西から全国への展開を目指すこの第一歩を踏み出すため、この度クラウドファンディングを立ち上げ寄付を募ることになりました。温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。

日本補助犬協会について

私たち公益財団法人日本補助犬協会は、「街角で当たり前にユーザーと補助犬に出会う社会」を目指し、人と動物の豊かな共生社会の一助となれるよう活動しています。国内で唯一、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類の補助犬を育成・認定できる団体として、2002年の身体障害者補助犬法（以下「補助犬法」）施行を機に設立されました。

身体障害者補助犬法により、ユーザーが補助犬を同伴して交通機関や商業施設を利用することが認められています。毎年「もっと知って補助犬キャンペーン」を実施し、学校での授業・企業等向けセミナー・補助犬ガイド士養成講座を開催しています。

設立以来、私たちが育成し無償貸与してきた補助犬の数は122頭（盲導犬：41頭、介助犬：25頭、聴導犬：56頭）に上ります。

最後に

皆様にいただいたご寄付は、チームジュリエットの子ども病院訪問活動費として大切に活用させて頂きます。

応援どうぞよろしくお願いいたします！！