あるまの木では、主に障がいを抱える子ども・大人に向けた出張ダンス教室(芸術体験)を行っています。
本物の芸術を見て・感じて・体験して、心を動かす時間を届けます。
ボランティアでの活動となるため、活動資金を応援してくださる方がいらっしゃいましたら
是非、ご賛同いただけると嬉しいです。
Story
代表紹介
東京都墨田区生まれ
医師家系の裕福な家庭に生まれるが、小学5年生の頃に家庭環境の悪化が原因で心を閉ざし、ストレス性の抜毛症・ナルコレプシーを発症。
中学3年生の頃に父親が逮捕され、極度のストレスから心因性失声症と解離を発症し、抜毛症も悪化。高校卒業後、両親の離婚をきっかけに家を出たが、鬱病を発症し自殺することだけを考える日々を送り、引きこもりになる。
自身の環境・過去に絶望し他人の人生を羨む日々を送る中、ダンスを通して出会った先輩から「悲しみや傷は消えることはないかもしれないけど、それを全て包み込むくらい沢山の愛が綾乃を包んでくれますように」という言葉をかけてもらい、「過去は変えられなくても、未来は自分の手で作れるんだ」ということに気づき、環境を変えるべく渡仏。
現地でゼロから語学を学び、国際交流を深める中で、「ありのままの自分でいいんだ」「自分らしく生きていいんだ」「経験は宝だ」と感じ、視野が広がり、生きる意欲が湧き、未来への希望を見出し始める。
沢山の方々のサポートのお陰で日々の生活を送ることができたことから
「今度は自分も支える側になりたい」
「複雑な家庭環境やさまざまな理由で生活困窮者となる方々の力になりたい」
「居場所は作れる」
「自分のように心を閉ざしている子どもたちの心を開いていきたい」
という想いが芽生え、自分の命を救ってくれたダンスを通し、この想いを目標に変え、実現していくために動くことを決意。
また、障害児家庭教師やダンスのワークショップをしていく中で、誰もが少し視点を変えるだけで花開く才能の芽を備えていることに気づき、子どもの可能性を引き出していきたいと考える。
障がいがあってもなくても、誰もが平等に学びたいことを学べるようにしたい。
身近に溢れている◯◯教室や◯◯体験など、誰もが当たり前に通えるもののように感じますが、実際には障がい児・障がい者を受け入れている習い事の教室はあまり多くありません。
その中でも、身体を動かす教室(スポーツ教室やダンス教室など)は、特に受け入れの幅が広くないのが現状です。
取り組み:私たちは障がい者も健常者も関係なく、身体を動かすことの楽しさを感じてもらえるように、出張型ダンス教室として、さまざまな施設やデイサービス、公民館などに出向いてワークショップを実施しております。
なぜダンスなのか?
ダンスは芸術の一つであるため、正解がない(=全ての人がそれぞれの答えを持っている)ということを通し、自分を受け入れ認めることで自己肯定感を上げ、他者を認めることで穏やかな心を育み、さまざまな可能性を広げています。
障がいという特性を個性という可能性に広げ、個性を最大限に活かすことができることが芸術の素晴らしさでもあります。
誰もが挑戦することの意欲を取り戻せるよう失敗と成功を繰り返し、「ありのままでいい」ということに気づき、己を尊重し他者を受け入れられるよう、「個性」の素晴らしさを伝えていきます。
ダンスや音楽には「心を踊らせる力」がもとより備わっているので、【音楽が流れると自然と身体が音に反応してしまう】という人間の持つ素晴らしい習性の一つを活用していきます。
自己表現が苦手な人でも、このような芸術を通して自分の言葉や気持ちを表現することで心と身体がつながり、心身ともに健康になる可能性があります。
身体が元の正しい状態になることで気が整い、《元気》になることが期待されます。
その結果、前向きな気持ちが生まれ、意欲的に行動できると考えています。
ダンス体験後の変化
・3年間「動けない」とされていたダウン症の児童がたった90分のワークショップで元気よく踊った
・「笑えない子」と言われていた子がとびきり笑顔で踊っていた
・自己表現が苦手な人でも芸術を通して自分の言葉や気持ちを表現することで心と身体がつながり、何事にもチャレンジしてみようという前向きな想いが芽生えた
・自己を表現することに抵抗のあった子どもたちが、自然と笑顔になり心の底から表現を楽しむようになった
・集団の中に入ることが難しかった幼児が、ダンスを通してともだちをつくることができ、自分に自信がついたことで周りとコミュニケーションをとれるようになった
参加者からの声
「できなくてもいい。間違えてもいい。わからなくてもいい。という言葉に勇気をもらった」
「難しいと思ってたことも少しずつやったらできた」
「あきらめないでチャレンジすることが大切なんだと知った」
「Youtubeで見て知っている気になってたけど、やってみたら違うということがわかった」
「やればなんでもできるんだなと思った」
「好きなことを続けることの大切さを知った」
「答えはひとつじゃないんだ」
「みんな違っていいんだと思った」
「人と違うことは恥ずかしいことじゃないんだ」