カルチャーナイトは、札幌市内の公共施設や文化施設、企業施設を夏の一日だけ夜間開放し、市民や観光客の皆さんに地域文化を楽しんでいただく行事です。子どもから大人まで毎年約25,000人が参加する「まちの文化祭」として親しまれています。
2003年の開始当初、カルチャーナイトに参加する施設は市内中心部の約20カ所でしたが、20年以上の継続により近年は市内全域で約100カ所の施設が参加しています。
カルチャーナイトは、プログラムを実施する施設や団体、参加する市民、そして支えてくださる方々が、互いに協力し合いながら続いてきました。これからも継続していくためには、この関係がうまく循環し続けることが必要不可欠です。
Story
カルチャーナイトは、札幌市内の公共施設や文化施設、企業施設を夏の一日だけ夜間開放し、市民や観光客の皆さんに地域の文化を楽しんでいただくイベントです。子どもから大人まで毎年約25,000人が参加する「まちの文化祭」として親しまれています。
2003年の開始当初、カルチャーナイトに参加する施設は市内中心部の約20カ所でしたが、長年の継続開催により、近年では市内全域で約100カ所の施設が参加するまでに成長しました。
■カルチャーナイト2024 開催概要
【日 時】 2024年7月19日(金)
【対象者】 子どもから大人まで誰でも参加できます
80を超える施設や団体が、会場やオンラインでプログラムを展開します!
みんなで創るまちの文化祭「カルチャーナイト」とはどんな存在?
カルチャーナイトは商業目的のイベントではなく、地域文化の発信を目的としたイベントです。
NPO法人が事務局を担い、プログラムを実施する施設や団体、来場者する市民の皆さん、そしてボランティアや寄付で応援してくださる方々が互いに協力し合いながら運営しています。
そのように多くの皆さんの「協力」によって、イベントの「魅力」を高めていくという循環が、カルチャーナイトの継続のためには必要不可欠です。
まちのみんなを元気にする「カルチャーナイト」
Value01.子どもたちに地域を楽しく学ぶ体験を!
カルチャーナイトの多種多様なプログラムには、現場を担う職員のレクチャーを受けながら実際に体験できるものが多くあります。そうした交流を通じて、子どもたちが仕事や地域社会、自分の将来像への関心を高めるキャリア教育の機会にもなっています。
文部科学省は、自分が体を動かして現地で活動を行う「体験活動」を積極的に行うことで、問題解決能力の育成や自尊感情の獲得などの非認知能力を養う効果があると公表しています。
地域ぐるみで実施する「カルチャーナイト」に参加することはまさに「体験活動」であり、地域社会と自分とのつながりを実感できる場ともいえます。
■ボランティアと協力して実施する「カルチャーナイト見学ツアー」
近年、子どもをとりまく家庭環境により、学校外での体験活動に格差が生じていることが問題となっています。そこで私たちは学童保育事業所とボランティアの協力を得て、子どもたちが保護者の同伴なしでも参加できる「カルチャーナイト見学ツアー」を実施しています。私たちは、誰もが参加できるカルチャーナイトにしたいと考えています。
Value02.小学生からシニアまで。すべての世代が参加できる!
カルチャーナイトの来場者層を見ると、幼児から高齢者まで幅広い年齢層が参加していることがわかります。その理由は、どの世代も楽しめるプログラムが豊富にあるからです。その数はなんと200以上! また、会場は中心部だけでなく、札幌市全域で展開しています。ご近所の施設でも開催されることは、イベントに参加することへの「気軽さ」につながります。
「まちの文化祭」は年に一日だけだからこそ、親子三世代みんなで出かけたくなるのがカルチャーナイトの魅力です!
Value03.カルチャーナイトが文化活動の発表の場!学生や大人にとっても成長の機会に
音楽活動、読み聞かせ、作品づくりなど…。学校や地域で活動している方たちにとっては、成果発表の場があるからこそ、日頃の活動にも張り合いが持てるものです。とはいえ自分たちで場所を借りたり集客するなど、運営するのは大変なこと。そこで、たくさんのサークルや市民活動団体が、カルチャーナイトを「年に一度のお披露目の日」と位置づけているのです。
実行委員会では、そうした団体に対し「北海道知事公館」でパフォーマンスや作品を披露できる機会を用意しています。北海道知事公館は、通常は貸室利用を行っていない国の重要文化財です。夜の知事公館という普段とは違う特別な場所で、子ども向けの読み聞かせ、あるいは伝統音楽や声楽など、それぞれが披露して皆がそれを楽しみに集まる、カルチャーナイトらしい光景が広がっています。
活動への想い
こんにちは、事務局長の畑瀬亜紀子です。
私が事務局に入ったのは2008年10月。最初は週3日のアルバイトから始まり、そこから15年以上。気が付けば事務局の中心メンバーとして活動しています。
ここまでずっと活動してきたのは、カルチャーナイトを長く続けて多くの子どもたちに参加してほしいという想いからです。私自身が学生時代に自分の進路を決める岐路に立ったものの、社会のことも地域のこともよく知らず、何をしたいのか具体的なビジョンが描けない焦りと不安の中で職種研究をした経験があります。
後にカルチャーナイトと出会ったときに、「地域に興味を持ち、知ることが、人生を豊かにする」と初めて実感しました。
日頃の楽しみの中に地域を知るきっかけがたくさんあれば、将来像の描き方は違ってくるはずです。カルチャーナイトでは、文化、芸術、産業などあらゆる分野で体験的に地域を知ることができます。現場でいきいきと働く人と直接ふれあうことは、子どもたちの社会的成長を促す貴重な経験として記憶に刻まれるはず。
子どもの興味や関心は成長とともに変化していきますから、長い期間にわたって参加してもらうことが大切です。そのためには、カルチャーナイトを継続開催できる安定的な運営環境づくりが重要だと考えています。
次世代の子どもたちもみんなが参加できるように――。マンスリーサポーターとして運営費のご協力をお願いします。
年に一日のために1年間をかけて準備しています
カルチャーナイトの本番は1年に1日、それも夜の数時間だけです。しかし、私たちはその日に向けて1年間かけて準備をしています。
事務局は少ない人数で運営しているため、チラシの配布準備や当日の安全パトロールなど一つ一つの活動に対して「カルチャーメイツ」と呼ばれるボランティアの支えによりイベントの開催が実現しています。カルチャーメイツは、子育て世代からシニアまで幅広く参加しています。活動を通じて人とのつながりを実感したり、札幌の魅力を見つけたりと、日常に充実感を得られると楽しみながら参加しています。
これまで延べ1,362人のボランティアが活動に参加し協力してくれました。
そのおかげで、21年間一度も大きな事件・事故が起こらずイベントを継続しています。
寄付金の使い道
カルチャーナイトを毎年継続して開催するためには運営費が不可欠で、その7割以上は寄付によって支えられています。カルチャーナイトでの体験を通じて子どもから大人までより多くの人にまちの魅力を体感し価値を再発見していただくこと、それが私たちのミッションです。そのためにまずは活動基盤をしっかり安定させ、そして内容を充実させながら継続していきたいと思っています。
持続可能な活動の基盤づくり(運営に最低限必要な費用)
広報活動の充実化(案内チラシの配布対象の拡大)
ウェブサイトの多言語化(参加者の多様化に対応) など
うれしい!マンスリーサポーターの特典
当法人に対する寄付により税制優遇を受けられます
マンスリーサポーターとしてご寄付いただくと税額控除の対象となり、確定申告を行うことで、約40%が所得税額から控除されます。