Story
こんにちは!ぼくは小笠原諸島の父島にある小笠原海洋センターで生まれたアオウミガメです。
ところで、みなさん、小笠原がどこにあるのか知っていますか??小笠原は本島から南へ1,000km離れたところにあります!世界遺産に指定され、ボニンブルーと呼ばれる青い海が魅力!美しい自然の中、ゆっくり時間が流れている、ぼくが大好きな島です。
そして、何と言っても、小笠原はアオウミガメの日本最大の産卵地!産卵シーズンである夏には、ぼくのような赤ちゃんガメがたくさん生まれています。
それでも、昔に比べるとアオウミガメの数は減っていて・・・ぼくたちは“絶滅危惧種”と呼ばれています。
ぼくの生まれた小笠原海洋センターは、小さな施設ですが、ぼくたちを絶滅から救う活動をしてくれています。
今回は夏生まれのぼくたちのバースデードネーションをすることになりました。集まったご寄付でぼくたちの水槽に新しいネットを買ってくれるみたいです。
ぼくたちアオウミガメのために、ぜひご協力をお願いします!
~エバーラスティング・ネイチャーのスタッフより~
世界には7種類のウミガメがいますが、そのうち6種類が絶滅危惧種に指定されており、アオウミガメも絶滅危惧種です。
絶滅に追い込まれている原因は、ウミガメの種類や地域にもよって様々ですが、小笠原では過去にアオウミガメ漁による乱獲でアオウミガメの数が激減してしまいました。
このままでは小笠原のアオウミガメは絶滅してしまう!ということから、小笠原海洋センターでは、ウミガメを絶滅させない活動をしています。ウミガメ保護・調査・研究の他にも、展示館やプログラムを通して普及啓発活動もしています。
地域の人達のご理解、多くの皆さまのご支援のおかげで、小笠原ではアオウミガメの数が増えてきています(とは言え、乱獲される前の数にはまだまだほど遠いので、これからも保護活動は必要です)。
今年の夏も、たくさんのアオウミガメが小笠原海洋センターで生まれています。ほとんどの赤ちゃんガメは、生まれてすぐに海に放流されますが、その一部は、1年ほど小笠原海洋センターで飼育し、少し成長してから海にかえします。なぜ1年間育てるのかというと、少し成長してから海にかえった方が生き残る確率が高くなるからです。厳しい自然界を小さな赤ちゃんガメが生き延びるのはとても大変で、大人になれるのはほんの数パーセントだと言われています。
こうして、小笠原海洋センターで飼育することになった赤ちゃんガメは、水槽の中で暮らしていますが、最近、水槽にかける青いネットが劣化してきました。
このネットは、ゴミや落ち葉などが水槽に入らないように赤ちゃんガメにとって必要なものです。もし間違って異物を食べてしまうと死んでしまうことがあるからです。また、他の生物に食べられないよう、赤ちゃんガメを守ってくれています。
そこで、夏生まれのアオウミガメのバースデードネーションとして、ご寄付を集めることにしました。集まったご寄付が、赤ちゃんガメを守るネットのプレゼントになります。
ウミガメの調査・保全活動は多岐にわたっており、やりたいこと、必要な備品もたくさんありますので、もし目標金額以上のご寄付が集まりましたら 、ウミガメの保護活動全般に使う予定です。
※当初の目標額10万円を達成しましたので(2019年8月20日)、ネクストチャレンジに挑戦しています。
アオウミガメを絶滅させないために、アオウミガメのいる豊かな自然を次世代に残すために、私たちの活動をぜひ応援してください!
※認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーが小笠原海洋センターの運営・施設管理を行っています。
※エバーラスティング・ネイチャーは認定NPO法人ですので、ご寄付は寄付金控除の対象になります。確定申告をすることで税金が一部戻ってきます。寄付金受領証明書(領収書)は、確定申告の時期にあわせて2020年1月の発送予定です。