QWRCに関わるきっかけや思い(梨谷美帆)
2024/2/4 11:41
わたしがQWRCと出会ってもう15年くらいになります。精神科病院で心理士として働いている自分のスキルを、なにか自分とって親和性の高い社会課題に役立てたいとのきもちで電話相談のボランティアを始めたのがきっかけでした。
QWRCの医療・福祉・教育といった社会生活の中で必ず利用するであろうリソースをLGBTのひとたちにとって利用しやすくしていこう、それはほかの人々にとっても生きやすい世の中であろうという理念にとても共感をしました。
そして、電話相談に参加する中で当事者の人たちが医療・福祉・教育の場で支援を提供する立場の人たちから、偏見に基づく心無い言葉を投げかけられ傷ついていることを頻繁に耳にし、支援者としてもより問題にコミットしていかなければならないと感じ、スタッフに加わり現在に至ります。
当時から世の中は変わったでしょうか?…私は大きい変化を感じています!医療・福祉・教育の現場でもLGBTのイシューに興味関心を抱く人やLGBTフレンドリーな相談窓口も増え、確実にQWRCだけでなく、LGBTコミュティのさまざな活動やアライの方々の支援が実を結んでいることを感じます。
しかし、まだ十分でないとも感じます。QWRCでわたしはカウンセリングなど相談を受け続けていますが、生きづらさを訴えるLGBTのひとたちはまだまだたくさんいます。QWRCの活動をまだ終えることはできません。これまでQWRCは多くの人の応援に支えられてきましたが、これからも続いていくことが必要な活動を引き続き応援していただければ幸いです。
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