Story
(English follows Japanese)
2023年9月10日から11日にかけて地中海で発生した暴風雨「ダニエル」がリビア東部に襲来し、各都市で大きな被害が出ました。
特に壊滅的な被害をうけたデルナ市では、ダム2基が決壊したことで大洪水が発生し、同市の4分の1が流され、消失したとされており、その被害は、死者数が数千人、1万人以上の負傷者・行方不明者が出ています。
リビアでは、2011年2月初め、アラブ諸国に広がった「アラブの春」との関連で、当時のリビアの指導者、ムアンマル・カダフィ大佐に忠誠を誓う軍隊とカダフィ政権打倒を目指す勢力との内戦となりました。新しい暫定政権誕生後も全国的に見られた暴力と不安定な状況により再び内戦へと発展し、今回の洪水前より、国内避難民や移民等数多くの住民らが不安定な状況におかれていました。各国の援助により少しずつ復興を見せていた最中で起きた、今回の暴風雨によるダム決壊は、住居、橋や道路等のインフラ破壊をはじめとする深刻な住環境破壊はもとより、多くの死傷者をもたらし、紛争からの復興の最中にあった人々を直撃しました。
各国から洪水被害に対する緊急支援が寄せられていますが、現地で活動するNGOによると、被災者たちは深刻な被害による衛生環境の悪化や復興途中の壊滅的な災害による心身へのダメージが大きく、医療・精神的ケアを含む長期的なケアが求められています。
この度、リビアの人々のために何かしたいという強い声の受け皿となり、現地とつなぐ窓口となるため、国連ユニタール協会ではリビア大洪水支援募金を行うことにいたしました。
多くの皆様の願いを、支援を必要とする現地の人々に繋げるべく、集められた寄付金は、現地リビアでデルナ市等被災地で、ヘルスヘア・衣料品支援、仮設シェルター設置、メンタルヘルス専門家派遣による精神的サポート、女性や子供へのサニタリー支援、発電機提供等の支援を行うNGO「Tanmia 360」に送金いたします。
皆様のあたたかいご支援の程、どうぞよろしくお願いします。
ユニタールウェブサイト：
ユニタール協会ウェブサイト：
Libya recently experienced a big storm which hit the eastern side of the country resulting many cities and villages affected severely.
According to the voices of people who are looking to do something for them, we, UNITAR association, has decided to fundraise money for those in need, and transfer the money to a trustful international NGO which serves to help people in Libya locally in the field of medical support, psychological support, shelters, power supplies, women and children's sanitary support, etc.
***About UNITAR and UNITAR association
UNITAR, or United Nations Institute for Training and Research, is a UN organization which specializes training human resources and research. UNITAR has its HQ in Geneva Switzerland, and its branch office in Bonn (Germany), New York (USA), and Hiroshima (Japan).
UNITAR association(UA) is an official organization of UNITAR located in Hiroshima which supports UNITAR by doing PR events, training program to local citizens, etc.
UNITAR website:
UA website (Japanese only):
