開発途上国に暮らす障害者が利用可能な書籍は非常に限られ、毎年出版される本の中でわずか1%以下と推定されます。エファ・ジャパンは、障害がある子どもたちを取り残すことなく、すべての子どもたちが自ら豊かな心を育んでいけるよう、「本の飢餓」をなくす取り組みを続けていきます。
この冬、子どもたちへ本をプレゼントしてくれませんか?
エファの「歳末募金2023」が始まります。
Story
エファから始まる自分ものがたり
小さい頃にお母さんにせがんで読んでもらった本。
社会人1年目でつらいときに先輩に勧めてもらった本。
震災のとき避難所で読んで励ましてくれた本。ずっと気になっていて定年してからやっと読んだらとても面白かった本。
本の中のものがたりは、私たちの人生を支えてくれる。
そして、ひとはいつでもどこでも、自分ものがたりを描く力をもっている。
でもまだそれを知らない子どもたちがいます。
本の力を知っているあなたにこそ、子どもたちへ本を届けてほしいのです。
ケオパサートさんの物語
図書室ができたときは低学年だったので、先生に絵本の読み聞かせをしてもらっていました。
いまは自分で読めるようになりました。読めなかった字が読めるようになると、「やった!」と思って、幸せな気持ちになります。
これからも本を読み、読むことができる字を増やしていきたいです。そして、新しいことをたくさん学びたいです。
将来は警察官になり、村を守るのが夢です!
(ティップハバン・ケオパサートさん、ラオス)
エファが解決したい課題
(1)親から子へと続く貧困
エファの活動地域であるカンボジア、ラオス、ベトナムでは、戦争のつめ痕が貧困や格差となって今も残っています。親から子どもへ引き継がれる貧困のスパイラルを断ち切るには、子どもたちが自分の力で未来を拓くための教育が必要です。
(2)障害児・農村部の子どもの教育格差
障害児や農村部に暮らす子どもたちは教育機会が少なく、学習に必要な教材も著しく不足しています。エファはこうした子どもたちの成長にマッチした教育の機会を提供し、生きる力を培うための活動をしています。
本の飢餓とは
開発途上国に暮らす障害者が利用可能な書籍(点字、音声、大活字本など)は非常に限られ、毎年出版される本の中でわずか1%以下と推定されます。世界盲人連合(WBU)はこの状況を「本の飢餓(book famine)」と名付けました。
障害者にアクセシブルな書籍は、全世界でも毎年出版される本の約7%、開発途上国では1%以下と推定されています
エファの活動地カンボジアでは過去30年に及ぶ内戦で学校や図書館が閉鎖され、書物は焼かれました。子ども向けの本もゼロから作り直さなければならず、障害児のための教材は皆無に等しい状態です。
内戦後、国立図書館に残ったクメール語の本はわずか500冊でした。
本は命と心の栄養です。本がなければ基礎的な読み書きを学べず、生活に必要な情報が届きません。本を読んでさまざまな価値観や文化に触れ、想像力を養うこともできません。エファは「本の飢餓」をなくし、子どもたちが自ら生き抜く力と、豊かな心を育むための活動を続けています。
どんな困難な状況にあっても、未来を拓きたいと願う子どもたちへ
歳末募金のご支援は、『どんな困難な状況にあっても、未来を拓きたいと願う子どもたち』の教育支援に使わせていただきます。
(1)農村部の障害児に学びの場を
3集合村に「チルドレン・スタディ・クラブ」を設置し運営をしています。月曜日から金曜日まで子どもたちが学んでいます。
(2)教員、村民へのトレーニング研修
障害者の権利を学ぶだけではなく、社会から障害をなくすためにできることを、一人ひとりが考え実行するための研修会を開催します。
(3)アクセシブル(利用しやすい)教材の開発
エファはカンボジアの教育省や日本の専門家の協力を得ながらバリアフリーのデジタル図書などの新しい教材を開発。タブレットの整備等も進め、自ら情報を得る力を育てています。
(4)農園づくり、魚の養殖研修会
障害があっても暮らしを営んでいくための農業や養殖の技術を、子どもたちと保護者向けに研修を通じて伝えています。
エファジャパン歳末募金2023
困難の中にある子どもたちが「自分ものがたり」を描けるように、エファは本を届け続けます。
ご支援をよろしくお願いいたします。
■エファジャパンは認定NPO法人です。
寄付総額の約40%が税額控除を受けることができます。詳細はこちらをご確認ください。
こちらのSyncableのページからクレジットカードでのご支援をいただけます。また銀行振込、郵便振替からのご支援も大歓迎です。
期間
2023年11月21日(水)~2024年1月30日(火)
銀行振込
中央労働金庫(2963) 市谷支店(299)普)1442725トクヒ)エファジャパン
三菱UFJ 銀⾏(0005) 市ヶ谷支店(014) 普)1340692トクヒ)エファジャパン
※寄付金受領書を発⾏します。お振込み後、事務局までメールまたは電話でご連絡ください。
郵便振替
00190-6-723415 加入者名)エファジャパン
※寄付金受領書を発⾏します。払込取扱票通信欄に「歳末募金」とご記入ください。
エファのビジョン
すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し、「自分ものがたり」を描ける社会に。
About us
エファは、日本全国の自治体や公立の病院、保育所、福祉施設、交通機関や上下水道などの公共サービスに従事する人たちが行ってきた国際協力事業「アジア子どもの家」を引き継ぎ、2004年に設立された国際協力NGOです。貧困やさまざまな障害のため学校にいけない子どもたちの権利を守り、初等教育の推進や児童労働の削減、障害児のライフスキルの向上に取り組んでいます。
本を読むのが困難な障害児へ電子図書を!
¥30,000
本を読むのが困難な障害児も、電子図書があれば学習することができます。30,000円で、電子図書を提供するためのタブレット1台を届けることができます。
子どもたちへ権利を学ぶためのトレーニングを!
¥50,000
支援先の障害児やその家族は「障害を持っていても権利を有していること」を知りません。
50,000円で、障害児が集い学ぶ居場所で子どもたちが「子どもの人権宣言」を学ぶトレーニングワークショップを1回開催することができます。
子どもたちへ移動図書館を!
¥100,000
障害児や少数民族が多く通う学校へ、絵本やタブレットを積んで学校を回る移動図書館を行います。2022年11月より17の学校を回り、1,100人の児童が参加する予定です。
100,000円で運営費1ヶ月分を賄うことができます。