LGBTの子ども・若者も安心して使える「子どもの居場所」を全国に増やしたい

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一般社団法人にじーず

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全国に広がりつつある「子どもの居場所」がLGBTの子ども・若者も安心して使える場となるよう、青少年施設のスタッフが無料で閲覧できるオンデマンド研修動画を作成します。

Story

こんにちは。一般社団法人にじーずは10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が安心して集まれる居場所づくりを行う団体です。

現在、全国各地(札幌から岡山まで約10都市)で毎月または隔月に1回、LGBTやそうかもしれない子ども若者が安心して遊んだり話したりできる居場所を運営しています。のべ3000人ほどの子ども・若者がこれまで参加しています。

・楽しい、困ったことがあっても次のにじーずで聞けばいいとか話せばいいと思うと必要以上に悩まない

・仲間が増えた感じがする、勇気が出ました

・いろんな人の様々な意見とか体験談とかを聴けて自分がもし困った時の対処法とかを知れた。

・初めて行ったときに、人が沢山いるのを見ただけで、自分だけではないのだと安心できた

にじーずの参加者からは、こんな感想をもらっています。友達にも親にも話せない気持ちをひとりで抱えていたのが、ここでなら安心できそうだとホッとして、初めて来たときと帰るときでは表情が全然変わっている様子を見ると、スタッフである私たちは「きてくれてよかった」と心の底から思います。

アンケート結果からも、居場所に繋がれたことでLGBTの子どもや若者の孤立・孤独が解消している様子が判明しています。一方で、このような居場所が全国津々浦々にないことが、もどかしいです。にじーずの拠点は毎年増えていますが、それでも増やしていくスピードには限界もあります。

LGBTの子ども若者が安心していられる場を増やす方法を考えた際に、今ある子ども若者施設がセーフティーな場になれば、とても心強いと私たちは考えました。

「子どもの居場所」は全国に増加中、だからこそ


近年、「子どもの居場所」への関心は高まっています。今年2月に発表された数値では、全国のこども食堂は約7,331箇所にのぼるそうです(参照記事)。中高生が集まれるサードプレイスである「ユースセンター」も各地で新設の動きがあります。

私たちはこの動きに目を向け「子どもと関わる大人」が、性の多様性について知識を身につけることで、LGBTの子どもや若者にとっての孤立や孤独を防ぐことが可能になると考え、昨年度より青少年施設への研修を始めました。

一人ひとりの子どもたちが安心して過ごせるようにというマインドはあっても、性の多様性について学ぶ機会がないことで、無自覚に「男の子なんだから〜」「女の子なんだから〜」という性別観の押し付けが生まれたり、異性愛前提の会話を展開してしまう可能性が考えられます。研修を受けることで、自分の中のアンコンシャスバイアスに気づき、より多くの子どもたちにとって安心・安全な居場所を作ることができるようになります。

また、居場所のスタッフが、利用者からカミングアウトを受けたときに自信を持って対応できるようになることも考えられます。

昨年度は、まずはSAPジャパン様にプロボノとしてご協力をいただいて青少年施設へのヒアリングを実施し、研修プログラムを開発しました。その上で、秋以降にいくつかの青少年施設で職場単位での研修やワークショップを実施しました(参考記事)。

にじーずの居場所は全国でどんどん広がっていますが、それとあわせて「安心できるつながり」を別の形でも実現できるようにしたい!というのが、今回のクラウドファンディングで挑戦したいことです。

日本全国どこの街で生まれても、LGBTの子どもや若者が安心して大人になれる環境を作りたい!

この願いを達成できるように、ぜひ応援をお願いします!

やりたいこと① オンデマンド研修動画の作成・周知



にじーずでは、このクラウドファンディングを通して子ども若者施設で活動する大人に向けた、性の多様性に関するオンデマンド研修動画を作成し、希望者が無料で閲覧できるようにします。

今年は第一弾として【基礎編】、来年は第二弾として【応用編】を作成する想定です。

希望施設にはにじーずスタッフがファシリテーターとして入り、具体的な事例を想定したワークショップも追加で行えるようにします。(動画に加えて、一緒に活動する仲間たちとグループワークを行うことで、学んだ内容が定着しやすくなります)。さらに来年には、応用編の動画も作成し、基礎編と合わせより広範囲へ周知を行います。

具体的には下記のような内容を考えています。

【基礎編】2023年実施

  1. なぜ多様な性について、知らないといけないのかわかる

  2. 相談されたときに知識を持って受け止められる

  3. 誰に対しても多様な性を前提としたコミュニケーションが取れる

  4. 多様な性に関して差別的/インクルージブではない場や言動に対して介入ができる


の4つの軸を身につけることを目指し、にじーずスタッフやユースの声、データなども交えながら、研修プログラムを現在作成中です。忙しい現場の方々が負担が少なく、且つその中でも多くの学びが得られるように、区切って視聴することができる4本セットで合計1時間程度を考えています。

また、全ての回に問いやワークを設けて、動画を視聴するだけでなく、自身で考えながら取り組めるプログラム設計にしています。

(以下、プログラムから一部抜粋)

  • 安心していける選択肢の少なさ

  • 差別の種類(偏見や特権性などについて)

  • プロジェクトが必要な理由

  • 多様な性に関する基礎知識

  • 相談を受けるときのポイント

  • 相談しやすい環境作りのために日々できること

  • 多様な性だけではない、さまざまな「ちがい」を想定する

  • ユースの声から考える、さまざまなちがいを想定できている人とは

  • にじーずスタッフが気をつけていること

  • グランドルールの作成について

  • 差別的/フレンドリーではない場や言動に気づくためには

  • 介入方法、介入する際のアイデア

  • 相談窓口について

  • そういった場や言動自体を減らしていくためにできること


【応用編】2024年実施

基礎編での受講者アンケートの回答などをもとに内容を検討する予定のため、具体的な内容については基礎編の研修が終了次第検討し、改めてお知らせいたします。

現状では下記を考えています。

  • 具体的なケースについて、声かけの方法や現場でできることを考えるワーク

  • 性に関する悩みと別の悩みを合わせて抱えている場合の関わり方

  • 施設の整備や環境を整える具体的アクションプランの作成

  • 現在働いている施設や、周囲の子ども若者施設にて、多様な性の取り組みを広げるには


基礎編を踏まえて、さらに実践的なスキルを身につけたり、子ども若者施設にて多様な性に関する取り組みを広げていく一員になるためのプログラムを想定しています。

やりたいこと② 居場所の継続開催



札幌から岡山までの既存拠点を安定運営するための費用も計上しました。毎月または隔月に1回の頻度で、60人を超えるスタッフが全国で子ども・若者たちと向き合っています。内部で研修も行いながら、スタッフが安定して活動を続けられるよう、既存拠点の維持・発展にもぜひご協力ください。

以上が今回のクラウドファンディングによって目指していることです。日本全国どこの街で生まれても、LGBTの子どもや若者が安心して大人になれる環境を作るためにみなさんのお力を貸してください。

【内訳】

動画制作  40万円

広報宣伝費 10万円

交通費   15万円

既存拠点の居場所事業にかかる費用補填 15万円


https://24zzz-lgbt.com/

Representative:遠藤まめた

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