住み慣れた地域で病気になっても、認知症になっても、自分らしく暮らしていける環境をつくりたい!

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General Association 看護のココロ

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Minoda Yuki

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【募集概要】

◆主催:一般社団法人看護のココロ

◆期間:2023年6月1日(木)〜7月9日(日)

◆初回目標:50万円

◆用途:やっちろ保健室半年分の活動費

◆特典:御礼メール、活動報告レポート、おせっかいちゃんシール、報告レポートへのお名前掲載、HPへのお名前掲載

Story

高齢者の方々に向けた地域の保健室を運営する看護のココロ

私たちのビジョンは、看護のスキルやマインドが暮らしの身近な存在となり、住み慣れた地域で最期まで暮らしていける環境を地域の皆さんと共に作ることです。高齢化・人口減少・地域の支援格差拡大といった課題を受け、暮らしの導線へ、健康や暮らしについて気軽に相談できる窓口の設置や、健康や医療について学べる場の提供を行っています。

ささえびとについて

看護のココロの「やっちろ保健室」の活動に関わり、その活動を支えているすべての人がささえびとです。実際に高齢者の方々のケアに携わる人はもちろん、その人たちをさまざまにサポートする後方支援者や経済的支援者もささえびとの一員です。1人1人の状況に合わせて出来る範囲でのお手伝いを行っています。具体的には、看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、気象予報士、防災士、大学の准教授、歯科衛生士、心理士、元・現地域おこし協力隊、元・現海外支援協力隊、などさまざまです。

やっちろ保健室とは?

POINT①「やっちろ保健室」は、学校の保健室が地域にできたというイメージの活動で、主に健康について学べる場や健康について相談できる機会を地域の高齢者の方々に向けて提供しています。調査をする中で暮らしの導線に、地域の中に気軽に相談ができる場が必要であるといったニーズがあることがわかり、このやっちろ保健室が生まれました。八代市本町1丁目八福商店内と八代市坂本町鶴喰町の2カ所で各月に1回、スタッフは2〜4人体制で実施しています。

POINT②やっちろ保健室のメイン事業は、健康チェックと健康相談です。健康チェックでは、血圧測定、酸素飽和度測定、脈拍測定、体温測定などを行っています。健康相談では、暮らしや健康について高齢者の方々のお話を聞いて相談にのる機会を提供しています。健康チェックや健康相談での情報を1人1人のくらしのノート帳に記録していきます。健康に対しての意識を高めてもらい、日々を過ごすためのモチベーションの維持や向上に繋げてもらうことが目的です。

POINT③くらしのノート帳を活用して、地域包括支援センター、かかりつけ医、行政の高齢者関係の部署などと情報共有ができるような体制を構築中です。くらしのノート帳にやっちろ保健室で行った健康チェックや健康相談の内容を記載しておくことで、高齢者の方々自身が、いつでも自分で自分の体のことを、自分で伝えられる仕組みにすることを意識しています。


当初は多くて2.3人だった参加者ですが、民生委員の方々のご協力や口コミ経由で、10人弱にまで増加しました。実際にやっちろ保健室に参加していただいた高齢者の方々からも、「この場所が楽しみ」「家にいると1人で引きこもってしまうが、ここでみんなに会うと元気がもらえる」と言った声をいただいています。

実際の声をYouTubeご覧ください。


病気になっても、認知症になっても自分らしく暮らせる地域にするために私たちが取り組みたいこと


高齢者の方々を取り巻く課題

活動を続ける中で、高齢者の方々を取り巻く課題がより鮮明になってきました。まず、大きな課題の1つとしてあげられるのが、地域や人との繋がりが少なくなってきていることです。高齢化や人口減少によって、民生委員や自治会などの地域のリーダーの担い手が不足してしまっていることにより、地域参加の機会が減少しています。地域のリーダーとなる存在への負担は大きく、その方がいないとコミュニティを継続することが困難な状況になっているのです。また、新型コロナの影響でコミュニティが一度なくなってしまっていることも要因としてあげられます。そうした地域参加の機会が減少し、繋がりが減ってしまった結果、家に引きこもりがちになり、孤立してしまう高齢者の方々が増えていると言えます。

また、健康や生活について悩み相談できる場が少ないことも課題だと考えます。健康や生活の問題は早期発見が重要です。一方で、多くの人はいきなり市役所や医療機関に行って相談しようといった思考には至らず、病気になってから、または介護が必要な状態になってから、相談することが多いのが現状です。健康、生活の悩みへの気づきは日常の会話から出てくるものだからこそ、そうした気軽な相談が可能な場が必要なのです。


地域で認知症になっても暮らすために求められる5つの要素

認知症の人と家族のためのソーシャルサポートシステムの構築を研究している、熊本県立大学の安武綾さんの研究によって、地域で認知症になっても暮らしていくためには以下のような5つの要素が必要であることがわかりました。

①認知症の方ご本人や介護者などの話を聞く情緒的支援。

②家事や介護の手伝いをする実践的家事・介護支援。

③病気について支援に生かせる情報を提供する、適切な情報提供支援。

④介護者や認知症の方ご本人などに対して労いの言葉や感謝を伝える、介護の意味づけへの支援。

⑤介護する家族の休息の時間=レスパイトのための調整。

【引用文献:安武綾 認知症plus家族支援: 地域で安心して暮らすために (認知症plusシリーズ)日本看護協会出版会2020】

この5つを看護のココロの活動と照らし合わせると、健康や介護に対する身近な相談窓口であり、健康に関する学びの場であり、行政機関への情報提供の役割を担っている私たちの活動は、①③④の要素を意識した取り組みであると言えます。また、②⑤の要素が必要なケースがあった時には行政機関へつなぐ取り組みをしているため、②⑤の要素に関しても橋渡し役を担えると考えています。

今後の団体の活動について

この活動が当たり前となるように活動を継続できる仕組みを作ります。

上記のような循環ステップを行っていきたいと考えています。

まず今年度は力をいれる取り組みは、STEP3の成長・根づくです。「やっちろ保健室」のような地域の保健室を継続していくための仕組みを作る、モデル化に取り組みたいです。具体的には、①ささえびとを人材育成・発掘チーム、②やっちろ保健室モデル構築チーム、③場作りやイベント企画チームの3チームに分けることで、どんな存在がいて、どういった流れがあることで地域の保健室が機能するのかを可視化していきたいです。

同時に専門家に監修を依頼して、ささえびとの研修プログラムの作成にも着手したいと考えています。高齢者の方々と直接的に関わるささえびとは、健康や病気や介護についての相談対応を行うため、心身について基本的な知識が必要となります。また、話を聞く姿勢についても同じく学ぶ必要があります。それらについて学習できる研修プログラムを作ることで、ささえびととなる人材を育成していけるシステムを構築していきたいです。

あと、STEP2の関係作り・場作りであるやっちろ保健室に関わる連携方法、健康・生活相談窓口の提供、健康に関する学びの提供、世代交流の場の提供にも引き続き力を入れていきたいです。

健康・生活相談窓口の提供については、健康に対しての意欲向上・早期発見のために、月に1回、地域住民との調整役の協力を得て相談の機会を設けます。

健康に関する学びの提供については、地域の状況や利用者の要望に応じて学びの場を提供していきたいです。今後は、オンライン環境の整備や新聞の作成などのアップデートを目指したいです。

世代交流の場の提供については、学生のボランティア活動の場や保健・医療・福祉職を目指す人々の1つの育成研修の機会として利用してもらうことで、世代間の交流に繋げたいです。こうした機会が、看護観や死生観、自分の健康について考える機会となると考えています。今後は、学生が参加する際の事前学習の流れを構築していきたいと考えています。

このようにSTEPを踏んでいき、そこでゴールではなく良い活動となるようにアップデートを行っていきます。この人でいないといけないという関係作りではなく、自分とまずは向き合い互いに成長できる関係作りを目指します。


代表メッセージ



皆さん、2025年問題という言葉を知っていますか。団塊世代が高齢化になる時期を示しており、高齢化の波がピークになります。

現在の80歳後半や90歳以上の方は戦後や戦争の体験をしており、厳しい日本の現状で生きてこられた方が多いです。お話を聞くと、我慢強い方が多いという印象を受けます。時代の背景や地域の文化などの環境から人も変わっていくのだなと地域のみなさまと触れ合うとそのように感じます。

そう考えると今、あと2年後になるのですが2025年というこの時代が変わる節目の時にきていると考えています。

隣に住んでいる人がどんな方かをご存じでしょうか。1人で介護や育児などを頑張りすぎていませんか。気軽に健康のこと、病気のことについて相談できる相手はいますか。年を重ねていくことについてどのように考えていますか。

高齢化と人口減少の影響を受けて、また災害や新型コロナ・戦争により世界の状況も大きく変わってきています。

おじいちゃんやおばあちゃんから話を聞くと、「昔は隣の人を大切にせんといかんよと言われて、いろいろとあったけど近所は仲良くしていた」という話をよく聞きます。しょうゆやお風呂も隣の人から借りることもあったそうです。

私はおじいちゃんっ子だったので、おじいちゃんが年を重ねて心身ともに弱っていく姿を見て、自分に何かできることはないかと模索し、看護師という道を選び日々成長するために活動をしています。私はおじいちゃんやおばあちゃんに優しい地域は、誰にでも優しい地域になると思って活動をしています。

そのため、1人1人が意識をし、何かできることはないか?こうしたらいいのでは?と行動を起こしていくことがこれからはさらに必要になってくると私は考えています。

医療機関も行政機関もどんどん余裕がない状況になっています。

ぜひ皆様のお力・お知恵をお貸しください。まだまだ未熟ですが、精一杯がんばります。

よろしくお願いいたします。



私たちが目指したい未来

やっちろ保健室の活動を続けていくことで、最終的には介護も子育ても地域みんなで支えあえる社会を作りたいと考えています。人間はみんな同じように、子ども→大人→高齢者という流れで年齢を重ねていきます。高齢者の方々への支援はいつかの自分たちへの支援でもあります。家族だけでなく地域みんなで支える、介護・子育て・暮らしを、このやっちろ保健室の活動から作っていきたいです。そして、地域全体に活気があり、笑顔が多く見られる社会にしていきたいです。


寄付金の使途






いただいたご支援はやっちろ保健室の半年分の活動費用として大切に使わせていただきます。

・交通費を含めた専門職の人件費

・視察代、活動分析費、研修費

・健康相談の場で高齢者の方々に提供するお茶代、お茶菓子代、お弁当代













Support Funding

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Representative:蓑田由貴

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