パソコンを教えるきっかけになったのは・・・?
2023/4/17 12:43
初めて私が生徒さんにパソコンを教えるきっかけになったのは・・・
20年前の遡る話になります。
「家まで来て彼にパソコンを教えてくれませんか」
という障害児のお母さんからのメールの一通からスタートしました。
ただ、私は耳が聞こえないこともあり、他の障害児と会話がうまく取れるかどうか不安はありました。
そんな不安があったので断るつもりで彼の家まで行くことにしました。
そしたら。。。中学1年になったばかりの彼は私を見るなり
「何を教えてくれるの?」とグイグイと迫ってきました。
そんな彼のキラキラした瞳に私は依頼を断ることはできませんでした。
彼は聴覚障害(難聴)だけでなく、肢体にも障害があり、電動椅子に乗っていました。
電動椅子から降りたら自分の力で座ることができないので横になって、ノートパソコンを触っていました。
「ねえ、私は耳が全くきこえないので、声をかけるときはトントンしてね」
と彼にお願いしたら、
「うん、いいよ!」と即応答。
とても明るい可愛い笑顔を見せてくれました。
不安な私に彼が勇気を与えてくれたような気がしました。
左手がまず使えない。右手だけで、なんとか操れるようになれるので
「これは教えることはできるかも・・・」という判断で引き受けることに。
私が彼のやる気満々に圧倒されたという。
これがMAMIEのパソコン教室の誕生です。
やがて彼の近所の車いすの男の子、そして、同じ養護学校の車いすの男の子が
パソコン教室に入ってくるという状況になり、コミュニケーションが苦手な
聴覚障害者の女の子も入ってきました。
アットホームな障害児のパソコン教室ができ、そこに私の息子、のちのパソコン教室の
講師となる安藤一成も関わることになりました。彼は障害はありませんが・・・・。
障害の有無に関係なく、みんなが学べるようなパソコン教室に。
休憩のときは、みんなで遊ぶという風景も見られるようになりました。
学校、自宅と限られた彼らには「第3の場所」がありません。
パソコン教室という場所があることが重要だとみんな保護者は口を揃えて言って下さいました。
このように誕生したパソコン教室をこれからも続けていく必要があることを改めて感じています。
まだキャンペーンスタートから2日ですが、引き続き多くの方に取り組みを知っていただき、
応援いただけるよう頑張っていきます!
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