失われた体験を取り戻せ。禁止ばかりじゃつまらない、こどもが自由に遊べる場所を創りたい。

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Voluntary Association PLAY-WORK実行員会

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PLAY-WORK実行委員会

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たぶん日本で一番”不親切な”こどもむけアートプログラム、春休みに7日間だけ現れる、大人が入れないこどもだけのまちづくり[Let's make PLAY-WORK TOWN! こどものまちをつくろう]

遊ぶように働く子どものためのまち。建物や商品を作って売ったり、給料をもらって遊んだり、買い物をしたり、みんなと協力して問題を解決したり、あったらいいなと思うビジネスを立ち上げたりすることもできます。

新型コロナの流行で失われた体験を取り戻すために、7年目となる2023年はアートやモノづくりを通して「こどもが自由に遊ぶ権利」を形にします。

学習支援や食事支援など日常的に必要な支援だけでなく、生きる活力になる非日常体験も同じくらい大事です。経済的に困難な家庭や、日本語が不自由な子どもたちにも、一生モノの体験ができるよう支援していただけませんか?

<事業概要>

Let's make PLAY-WORK TOWN! こどものまちをつくろう

会期 2023年3月25日(土)〜4月1日(土) 日曜日をのぞく7日間

時間 11:00~16:00(受付開始は10:30)

会場 ターナーギャラリー&南長崎はらっぱ公園の一部(東京都豊島区南長崎)

対象 小中学生(2023年3月時点)

定員 1日150名

Story

寄付金の使い道は以下の通りです。

  • 支援額に応じて経済的困難な家庭の子を無料で招待します。

    遊ぶように働く子どものためのまち。建物や商品を作って売ったり、給料をもらって遊んだり、買い物をしたり、みんなと協力して問題を解決したり、あったらいいなと思うビジネスを立ち上げたりすることもできます。生きる活力と未来への希望を届けてください。3000円で一人を無料で招待できます。


  • お祭りでジュースやお菓子がdiy(疑似通貨)で買える「駄菓子屋」をオープンしたい。

    会期の最終日に子どもたちが稼いだお金(疑似通貨)で駄菓子屋さんをひらきたい!昨年も大人気でしたが、あっという間になくなってしまいました。


  • 自由の象徴となる「スカイタワー」を建設したい。

    あれもダメ、これもダメ。こどもたちの遊ぶ環境は禁止事項ばかり。でもそればっかりじゃあつまらない。

    こそちはこどものまちに高さ5mのスカイタワーを建設します。アイデアをメタバース上に再現し、それを参考にみんなのアイデアを一つに集約して大きな塔を作ります。


  • こどものやりたい!を叶えたい。

    会期中こどものまちの議会では「最終日にどんなことをやりたいか」を決定します。始まってみないと何をやることになるのかわからないので毎年ドキドキしますが、決まったことはできる限り応援したい!ここで集まった資金を「やりたいを叶える」に活用いたします。


目標額は50万円です。ぜひこどもたちのやりたいことを応援してください。




最初にこれまでにいただいた感想をシェアします。たくさんあるうちのほんの一部ですが、こどものまちの面白さがわかるものをピックアップしました。



今なぜこの事業をやるのか


新型コロナの蔓延を経て、禁止事項が極端に増えてしまいました。そんな中でも子どもたちはちゃんと遊び育っています。でも子ども同士の監視の目がキツくなっていることに危機感を感じます。子どもの中にもマスク警察もいますし、ウクライナ紛争をネタにロシアの子を悪者呼ばわりする姿も見ました。もちろん小中学生という年齢では全てを知ることはできませんが、「自由を欲している子どもだからこそ、他人の自由を奪う行動をしてはいけない」という倫理観は育てたい。そのためには、マスコミの流すウケるネタを鵜呑みに他者を攻撃するのではなく、「マスクが苦しい子もいる」「普通に暮らしている人は国が違えど僕たちと変わらない」という実体験は生涯にわたって大事な倫理観となります。そんな多様性を体感する場にしていきたいのです。

経済的困難を抱える子どもの増加も新型コロナウィルスによる低所得者への影響と繋がっています。普段の生活で我慢を強いられている子にこそ、ハレの体験をして欲しいと考えています。学習支援や食糧支援など生きていくために必要な日常の支援は本当に大事です。でもこどもにとっては特別な楽しい非日常体験も、生きていくためには大事です。ディズニーランドには連れて行ってあげられないけど、こどものまちなら招待できるという選択肢になりたいです。


こんな生きた体験ができます


「利益」を理解している小学生がどれくらいいるでしょうか。

こどものまちでは工房で作ったものを仕入て利益を乗せデパートで売るはずが、多くのこどもたちが利益をとる理由を理解できなかったので、話を聞いてみたときに返ってきたセリフがこちら。

なかなかの衝撃発言ですが、こう思っている子が多いんです。その後利益の代わりに寄付を募るツワモノも現れます。お金儲けのことばっかり子どもが考えることに嫌悪感を示す大人もいますが、生きていくために欠かせないものです。売上ではなく利益を上げることの難しさや面白さを体感できることは大人になっても指標になるでしょう。


こどものまちは、ハローワークで仕事を探したり、起業して自分で仕事をつくりお金を稼いで遊ぶ、といった仕組みがあります。ハローワークの中で一番人気なのが「大工さん」。少ない大工の枠をゲットしようと早くきて開場を待つ子もいるほど。

さて空きが出るのを半日待って念願の大工さんになった男の子は、「僕は誰のいうことも聞かない。自分のやりたいようにやるんだ」と宣言して椅子を作り始めました。材料は厚み5.5ミリのベニヤ、そこにビスを打って止めるという荒技にでた結果→→→当然座ったら壊れました(笑)

でもここでは自由に作る権利と失敗する権利があるのでこれでOK。でもこれが違う場所だったら「そんな薄いベニヤで作れないよ」と言われたり、正しい作り方を調べようってなって、体で覚えるチャンスを失っちゃいます。それはもったいないと思いませんか?



犯罪が起きない平和なこどものまちでは警察の子は退屈です。

あまりにヒマすぎてつい走っていない子を「走った!」と過剰に取り締まり始めたことに市民が怒った結果、2019年にはとうとう警察がなくなってしまいました。

「考えなく権力を持つと人は暴走する」というところまで社会の縮図。まちの平和を守るはずの警察が一番の問題児になったわけです。現在警察はなくなったまま、2023年は「武器屋」ができるので、武器を買った子どもたちによる小さな争いがあちこちに起きるでしょう。久しぶりに平和を求めて警察が復活するかもしれません。

税金はなんのために必要なのか?なぜ選挙が大事と言われるのか?誰がまちのルールを決めているのか?なぜ人は戦うのか?

そんな問題提起ができたら良いなと思っています。




大人目線では、「ふざけてるのかな?」「やる気ないのかな?」と思うようなシーンも実は頭の中はぐるぐる、こどもたちは一所懸命考えて行動しています。

その証拠に大人社会の縮図である「こどものまち」で右も左もわからないところから起業して奮闘した女の子が、地域の広報誌に投稿してくれたこどものまち体験記に集約されています。

2日間はたらきお金をためて土地を買い、ネイルサロンを開こうと家ではお兄さんの爪を借りて練習し、ついに開店。開店と同時にお客の行列ができその行列はとぎれることがなかった。

家に帰ってホッとして「わあわあ泣いた」というくだりからも、知らない場所で一人で起業した緊張が窺えます。

「仕事をする大変さと楽しさを知った」とあるように、コツコツお金を貯めて、技術を磨き、お客さんが来るだろうかとドキドキしながらお店を開く大変さ。開店したら行列ができるほど大繁盛した楽しさ。

大人でも身に覚えはないでしょうか?食べていくために必要なお金を稼ぐだけの仕事は苦しい。一方でお客様に喜んでもらうと嬉しくてやる気が出てくる。こんな体験が小学生のうちにできたのは本当に羨ましいことです。



この事業で解決したい課題とは


1.「子どもの権利」を守る=「こどもの意見を尊重する」


私たちがこの事業を始めたきっかけは、周囲の大人からの「うるさい」というクレームに対し「大人のいない遊び場が欲しい」という子どもの声を実現させること。つまり「自由に遊ぶ権利」を守ります。

大人立入禁止にした背景にはこんな遊びでさえ「職業選択の自由」をこどもから奪う保護者の存在から自由になるためです。

お茶も飲まずお弁当も食べずに夢中で働く我が子が心配で、なんとかお茶を飲ませようと会場に足を運ぶ保護者の存在から自由になるためです。

失敗をさせまいと先回りしたり自分の知識をひけらかしたりして、失敗する権利を奪う大人たちから自由になるためです。

私たちは大人に強制されず子どもが自分で選ぶことを大切にします。それがたとえこどものまちで「働かない」という選択であってもです。

その結果どうなったのかを振り返って、親は子どもを励まし応援し「じゃあ明日は働いてみよう」「やってみたい仕事がないから起業してみよう」とこども自身が思えるようになることが大事だと考えます。


2.学校ではできない体験を

こどものまちにいると銀行でお金を数えるだけの仕事もすごく大事で、誰にでも役割があり生きる権利があることがわかります。学校や塾など既存のコミュニティに入れない子も受け入れる場所になっています。

我が子はコミュニケーションに難があり、周りの子からはウザい存在で学校でいじめられて不登校になったりした時期がありました。その時いじめの良し悪しよりも「小学生のコミュニティの狭さ」に疑問を感じました。たった40人のコミュニティで否定されただけで人生ってダメになるのか?どうしてそんなに絶望するのか?社会に出ればそんなことはないのに、なぜこどもの世界は狭いのか。

でもこどもにとってはそのコミュニティが全てなのです。そこで嫌われたら絶望しかありません。

だから学校以外のできるだけ大きなコミュニティで、利害関係がなく、その子をそのまま受け入れられる場を作りたい。

勉強ができるとかスポーツができるとか以外の良さを、その子の成長に責任のない周りの人が褒めたり、才能を発見して伝えたりしたいと考えています。


3.教育・体験格差の解消

新型コロナウィルスの影響で貧困の格差が進んだと言われています。2022年NPO法人キッズドアの調査によれば、元々困窮状態にある家庭がコロナ禍でさらに収入が減り現在でも収入が減ったままの状態である世帯が50%。物価高の影響もあり生活費のやりくりで精一杯でしょう。せっかくの宿題のない春休みに遊びに行けない子でも参加できるように低価格で参加できるように事業をやってきましたが、それすら払えない家庭もあります。でもそんな家庭の子にこそ参加してほしいのです。もしかしたらこどものまちで大金持ちになれるかもしれません。仕事や社会を体験して自分の将来を考えるきっかけになるかもしれません。それが未来への希望や生きる活力、自信になることを願っています。


4.地域コミュニティの復興

「親はなくても子は育つ」と言われたのも昔のこと。現代は地域社会の崩壊により「学校」「家庭」に居場所がなくなると八方塞がりです。それは回り回って子育て家庭を苦しめる結果になっています。子育てを親だけが負うのは重すぎます。私たちが地域の一員として子どもたちに提供できることは何か。自由であることは軋轢や葛藤を生みますが、それで良いのだということを伝えていきます。「人に迷惑をかけてはいけない」と教えるのではなく「迷惑をかけていい。誰かに助けてもらえる。」と感じてもらうことがとっても大切です。


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