■     33歳で障害者になって、絶望の中にいた私が見た笑顔

みなさんこんにちは。

私は「NPOイランの障害者を支援するミントの会」の代表パシャイ・モハメッドと申します。

私は2004年、日本で仕事中の事故にあい車いすを使用しているイラン人です。

事故の後医師から「もうずっと車いす生活になります。一命を取り留めただけでも幸運だと思ってください。これからあなたは、障害者としてのリハビリ訓練をしなくてはいけません」と言われ、目の前が真っ暗になりました。

「こんな身体で生き続けたくない。死にたい」と、生きる希望さえも失いかけました。

その後、神奈川リハビリテーション病院に転院した時でした。ここでさまざまな「身体的障害」を負い必死でリハビリに取り組んでいる多くの方々の「笑顔」を見ました。

それから私は「自分は車いすさえあれば動けるんだ。日常生活が送れるんだ」と自分に言い聞かせて、前向きに生きる気力を取り戻すことができました。 

■     寝たきりになって困っている祖国の障害者のために「イランの障害者を支援するミントの会」を立ち上げ

障害者となった私のところに、イランの障害者からたくさん相談や連絡が来るようになりました。

イランでは入院期間が短く、生活リハビリや社会復帰のトレーニングをすることなく自宅に戻るため、リハビリの方法が分からず何年間もベッドの上から動くことができない人たちが多くいることを知りました。

私の祖国イランでは障害者が自由に外出しリハビリを受けることができません。

私は連絡のあったイランの障害者たちに車いすを提供し、日本人のリハビリの専門家をイランに連れていきリハビリの方法をおしえました。

それまで家に閉じこもっていたイラン人障害者は、自分で体を動かす方法が少しずつ分かるようになり、「人生観がよい方に変った」「前を向いて生きられるようになった」という声が届くようになりました。

この活動を継続的に行うためにも組織をつくろうと、NPO「イランの障害者を支援するミントの会」を2010年設立しました。

今ではイランのバリアフリー全般の普及活動や改良に、更にはピアカウンセラーとして活動しています。 

■「障害者は外に出られない？何もできない？」イランの障害者や家族が抱える思い

日本では、何の制約もなく障害者の方が仕事やスポーツなどやりたいことをやり、社会参加していますが、イランの障害者は、何か目的がないと外出ができない、自分は何もできないと思っている人が多くいます。

ミントの会が活動を行っているキャラジ市では車いすを使用している障害者が利用できるリハビリセンターは人口約200万人の都市で1か所だけです。

「家族と友人の家に行くのが楽しみですが、車いすに乗り移ったり車に乗ることが大変なので自宅で過ごすことが多くなっています。」

「毎日ベッドの横の鳩小屋の鳩を眺めながら、自宅のベッドで過ごしています。」

どこにも行き場がなく過ごす障害者が外出できるよ うになり、リハビリテーション施設に通えるようにしたい、と活動の目標を定めました。　

■　障害者のリハビリの拠点！ミントリハビリテーションセンターが開所！

障害者がやりたいことにチャレンジし社会参加するための「ミントリハビリテーションセンター」が2022年12月15日　キャラジ市に開所しました。

リハビリの拠点ができたのです。

障害を持つ方々に週に1～2回、そこに来ていただいてリハビリ訓練をしてもらうと共に障害者同士のコミュニケーションの場を提供したいと考えています。

リハビリを行うことで、体の柔軟性が保たれ、車への乗り移りや車いす操作がしやすくなり、立つことで体のバランスや本来持っている体の機能が保たれるようになります。

■　自分で運転するためにも、リハビリが大切！

私が負った障害は脊髄損傷ですが、車の運転には車いすから車への「乗り移り」ができなければいけませんが、この「乗り移り」が簡単ではありません。車の乗り移りを訓練することがイランの障害者にも必要と考えています。

私はこれができるようになって本当に今は自由にどこにでも自分の車で外出することができるようになりました。障害者が、不便を感じずに日常生活を送ることができるように、訓練することが必要不可欠です。

■　障害者の「社会参加の第一歩となるリハビリの場」「生きる希望の場」の土台を作る年！

「私たちミントの会は、イランの障害者が、自分の可能性を感じ、活かし、大切にしたい生活を笑顔で送れる尊厳ある社会」を目指して活動を行っています。

ミントリハビリセンターは、祖国イランの障害者にとって「社会参加の第一歩となる場所、そして仲間つくりの場」そんな願いと覚悟を持って開所されました。

今年1年は、しっかりとしたミントリハビリセンターの土台を作ることで、イランの人々や行政からの支援を得ることができるようになる重要な年です。

ミントリハビリセンターには実際に障害者と接する「人」の力が大きいです。そのため専門的なリハビリの知識や技術を持ち、障害者の気持ちに寄り添う理学療法士を正規雇用したいと考えています。

プロジェクトでいただいたご支援は理学療法士の人件費として使わせていただきたいと思います。

今回のプロジェクトではこのリハビリの力を借りて、イランの車いす障害者に笑顔を取り戻してもらいたい。

障害者が専門的なリハビリのアドバイスを受け、自分と家族の暮らしをよりよくし、仕事やスポーツなど自分が望むことに打ち込むことができる人生。

生きる希望をイランの障害者に届け続けられるよう手を貸してください。

どうか皆様のあたたかいご支援を宜しくお願いいたします。

 ■ 声

イランの障害者「ホセイン」さん

ミントリハビリセンターに行って初めてスタンドアップ車いすに乗ってみたら、両手を離して立ってボールを投げれた。自分にできることが増えたのがすごくうれしい。

イランの障害者「アリ」さん

長い間体を動かさなかったのですごく固かったけれど、ミントセンターでリハビリをしながら体を動かしたら柔らかくなって動かしやすくなりとても楽になった。

リハビリテーション専門職からのコメント　（理学療法士　土屋辰夫）

10年ほど前からミントの会を支援しています。イランの理学療法は電気治療などが主流で、運動療法による機能改善の機会が少ないように感じています。当事者が中心になって運営するミントリハビリテーションセンターは、障がい者のための実践的なリハ施設になると期待しています。

 ■クラウドファンディングで実施する活動と費用

ミントリハビリセンター理学療法士の人件費　1年分720,000円+運営費280,000円

合計1,000,000円

 ■スケジュール

2023年 ミントリハビリテーションセンター理学療法士1名を正規雇用

年間を通して、ピアカウンセラーやホームケア専門家が情報交換や技術指導を実施

■ご支援者の皆様へお届けするもの

2,000円

【支援に感謝！応援コース】

 ・ミントの会の会報をお送りします。

3,000円　

【ミントリハビリセンター応援コース】

・パシャイから心を込めたお礼状（mint letter）をお送りします

・ミントの会の会報をお送りします　

5,000円　

【イランの美しい写真カードをお届けするコース】

・有竹オリジナル、ペルシャのフォトカード（美しい景色3枚）をお届けします。

・パシャイから心を込めたお礼状（mint letter）をお送りします

・ミントの会の会報をお送りします　

10,000円　

【イランの美しい写真カードまたはペルシャ料理ブックをお届けするコース】

・有竹オリジナル、ペルシャのフォトカード（美しい景色5枚）または

ファテメさんのペルシャ料理ブックをお届けします。

※どちらを選ばれるかは、後日メールにてお伺いいたします。

・パシャイから心を込めたお礼状（mint letter）をお送りします

・ミントの会の会報をお送りします

30,000円

【ミント（310）リハビリセンター全力応援コース】

・ミントリハビリセンターのメッセージボードにメッセージとお名前を掲載します。

※掲載するメッセージとお名前の件は後日ご連絡させていただきます。

・有竹オリジナル、ペルシャのフォトカード（美しい景色5枚）またはファテメさんのペルシャ料理　　ブックをお届けします。

※どちらを選ばれるかは、後日メールにてお伺いいたします。

・パシャイから心を込めたお礼状（mint letter）をお送りします

・ミントの会の会報をお送りします

どうぞよろしくお願いいたします。