昨日に引き続き、神社仏閣や巡礼文化を未来に繋ぐための活動、清掃以外の取り組みについてご紹介させていただきます。

神社の再建に向けた活動のサポート

昨年、ふと目に留まった新聞記事で、とある神社の朽ちた書庫の写真と、地域住民が何とか存続させたい、クラウドファンディングも検討…と奮起している旨の記事。

居ても立ってもいられず、その日のうちに１時間半かけて当該の神社へ赴き、周辺の方に聞いて町会長さんに「何か手伝わせてほしい」旨を伝えました。
（ちなみに神社は兼務社がほとんどで、宮司が常にいないことの方が多いため、まず連絡を取ることが一苦労だったりします。）

町会長さんにも宮司さんにも連絡を取り、お会いして、神社仏閣に恩返しがしたいこと、地域の役に立ちたいこと、今までの活動、そして「お金はいらない」と一生懸命伝えて。

しかし、「ありがたいけど…でも何も返せるものがなくて申し訳ない。お気持ちだけ受け取る形になってしまうのか…」と下を向く町会長さん。

「ここで勉強させていただくことが私への報酬だと思ってください。救いたい神社仏閣が沢山あります。なので、どのように町ぐるみで進むのか、自治体とどう絡むのかなど、学んで次に活かせるように、私に学びの場をください！」とお願いしました。

断られる現実

「助けたいです」と申し出ても、断られることも多いです。
ガイドブック出版のときも、電話の最中にガチャっと切られたり、約束をして伺っても居留守を使われたり…。
もちろん、真摯に受け止めてくださる、喜んでくださる、力を貸してくださる方もいらっしゃいますが、前者のような方が多いのにも理由があるのだなと活動しながら感じました。

「どうせ無理だ」と諦めていたり、残念ながら助けたいといいながら近寄ってきた人や団体から見返りを要求される事案が全国で頻発したことなどから、警戒心も強くなっていたようです。

また、「よそ者意識」というのも地域柄強いようですし、「何もできないから申し訳ない」と思っている方が多いようです。

私のしつこい熱意が（笑）伝わり、いま私は青森県弘前市高岡地区にある高照（たかてる）神社という場所の再建委員会に入らせていただいています。

弘前市は他の自治体と異なり、神社仏閣を「宗教」というくくりではなく「文化財」、宝物としてみてくださっているため、市の文化財担当者の方などもしっかり連携していてとても勉強になります。

まだまだ始まったばかり、何が起きるのか、何ができるのか分かりませんが、「守りたい」と思った地域の方たちの想いに光をあてられるよう、尽力して参ります。

他の地域でも、助けてほしいという意思と場所があれば、お手伝いに行きます！全国のロールモデルになるべく、こちらも頑張ります！