情報ステーション理事自己紹介(2)小関尚子さん
2023/2/26 09:21
みなさん、こんにちは。情報ステーションの理事を担当している小関尚子(こせき・なおこ)と申します。産休・育休を挟みながら、約30年図書館で働いています。
情報ステーションとの出会いは、10年近く前にとある場所で聞いた岡代表の講演でした。図書館と言えば公立のもの、自治体が作るものと思っていたのですが、民間で公共の図書館を作って地域の活性化や多世代交流を図るという情報ステーションの活動は、耳に新鮮に響きました。自分自身、2011年の東日本大震災で、子どもたちと連絡が取れず眠れない一晩を体験し、東京の職場と家だけの往復ではいけない、地域とのつながりを作ることが自分に欠けていたと強く思い知らされたこともあり、地元船橋で行われていた情報ステーションの活動に関心を持ちました。そこで、北口みらい図書館で開催されていたイベントや宴会にちょこちょこ参加していたのですが、そこから何がどうして、理事をお引き受けすることになったのか自分でもよくわかりません。人を巻き込むのが上手な岡代表にしてやられたということでしょう。
さほど読書好きでもありませんし、子育て期間中は眠くて眠くて本を読むことができませんでした。子育てが終わりかけた今になって、少し時間の余裕ができましたが、山と積まれた積読を解消するには時間も足りませんし、集中力も欠けて目もぼやけます。ああ、もっと若くて元気のあるときに本をたくさん読んでおけばよかったと悔やみながら、ゆっくり山を崩す努力をしています。でも、書店で見かける本の美しさ、帯の言葉の艶やかさ、魅惑的なタイトルに誘われて、またうかうかと買い込んでしまうのです。
そんなふうに、つい最近買ってしまった本は、サン=テグジュペリ著、倉橋由美子訳の『星の王子さま』(文春文庫、2019)。『星の王子さま』は、みなさまご存じ内藤濯訳から三田誠広訳、河野万里子訳、池澤夏樹訳にドリアン助川訳、奥本大三郎訳、そのほかいろんな人々が翻訳に取り組んでいます。そこまで人々に翻訳したいと思わせるその魅力の根源は何なのだろうと不思議に思いながら、ゆるゆると倉橋訳の王子さまを味わってみたいと思います。(こ)
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